スキルメイカー

にこ

その4 ステータス紹介 中編

「なっ、なんと!」
ダガル大臣の驚いた声を聞き、意識を戻すと次は栞里がオーブに触れていた


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ヒダカ シオリ
種族:人間
Lv.1


STR 50
VIT 50
AGI 50
LUK 70




スキル:ユニークスキル ≪魔導士≫Lv1
    ハイスキル ≪自然魔法≫Lv1
    ハイスキル    ≪回復魔法≫Lv1
    スキル    ≪魔力操作≫Lv1
    スキル    ≪アクト言語≫


称号:異世界から呼ばれし者
   魔導使い
   聖女


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「シオリ様はユニークスキルだけでなくハイスキルの≪自然魔法≫と≪回復魔法≫をお持ちなのですね。ユニークスキルは“魔”が付いているのでおそらく魔法に関するスキルでしょう。≪自然魔法≫は火・水・風・土の四大属性が複合されています。入手方法が四台属性の所持という比較的簡単に聞こえますが魔法スキルを二つ以上持っている人自体が珍しいため、取得している人は少ないでしょう。≪回復魔法≫はその名の通り様々な回復に特化したスキルです。光魔法や水魔法などにも傷を癒したりする魔法がありますが≪回復魔法≫には遠く及びません。このスキルはハイスキルの中でも比較的所有者が多いスキルですね」


大臣はさすがに栞里のスニークスキルは分からなかったようだ。


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≪魔導士≫
Lv1:魔法効果上昇・消費魔力低下(レベル依存)
全属性適正


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(シンプルに強いな、全属性適正ってことはだんだん増えてくのかな? にしてもザ・魔法使いって感じのスキル構成だな)
そのまま称号も確認すると、


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魔導使い
魔法スキル取得率微上昇


聖女
回復スキルを持つ者の証
(男性の場合聖者)


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(≪魔導士≫スキルの称号には効果があって、≪回復魔法≫スキルの称号には効果なしか。ユニークスキルから手に入る称号には何かしらの効果がありそうだな)


その後もクラス全員のステータスを確認していったがユニークスキルを持つ者は現れす、大体が魔法系スキルと武術系スキルを何個かと身体強化や鑑定系スキルなどだった。


「まだオーブに触ってない人はいますか?」


大臣が尋ねる。
俺以外は全員確認したようなので前に出ようとしたとき一人の生徒が飛び出してきた。


「まっ、待ってください! 私まだ触ってないです」


よく見ると、飛び出してきたのは担任の鈴木恵実先生だった。恵実先生はクラスで一番背が低く、たまに生徒だけではなく先生にも気づかれないほど影が薄かった。決して生徒から人気がなかったわけではない、むしろ学校でトップに入ったもおかしくないほど生徒には好かれていた。
本人も気にしているようで目立つために大きな声を出す練習をしていたほどだ。


「あっ!恵実ちゃんも来てたんだね」


「恵実ちゃんじゃなくて先生です! えっと……先生は、あれです。これからのことを考えていたのです。決して話についていけなかったわけではありませんとも」


先生は話についていけなかったようだ。クラスのみんながそう思った。


「ふぅん、まあそういうことにしておくね。そんなことより、、先生も確認してきなよ」




「は、はい、そうですね」


恵実先生は深呼吸をして少し落ち着くと、オーブに触れた。


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スズキ エミ
種族:人間
Lv.1


STR 50
VIT 50
AGI 50
LUK 55




スキル:スペシャルスキル ≪召喚魔法≫Lv1
    スペシャルスキル ≪空間魔法≫Lv1
    スキル ≪弓術≫Lv1
    スキル ≪アクト言語≫


称号:異世界から呼ばれし者
   空間使い


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「エミ様もなかなか良いスキルをお持ちですね。スペシャルスキルはユニークスキルの下とされていますが、ユニークスキルが大体先天的に獲得できるものであるので後天的に獲得できるスキルの中では一番レアであるといえるでしょう。≪召喚魔法≫は武器や使役獣を召喚して戦う魔法ですね。使役獣は野生の動物や魔獣などと契約を結ぶとよいでしょう。≪空間魔法≫はユニークスキルを除く魔法系スキルの2強の1つで、空間を操り瞬間移動や高レベルになると重力魔法という強力な魔法を使えるようです。あ、ちなみに2強の残りは時間魔法ですね」


(じゅ、重力魔法! 絶対やばいやつでしょそれ。くそっ、俺も欲しかった!)


「これで全員でしょうか?」


ダガル大臣が尋ねるが誰も声を出さない。


(このまま静かにしていればそのまま進みそうだな)


そう思い影を潜めていると、


「あれっ? そういえばまだ竜馬君見てないよね}


「えっ! あぁ、うん。みんなの見てたら自分を忘れてたよ」


(はぁ、もう少しでやり過ごせたのにな。!!そうだっ、こういう時こそ≪製作者≫スキルを使えばいいんだ! よしっ≪製作者≫、スキル≪隠蔽≫を作ってくれ!!)


‐‐‐所有者より≪製作者≫の発動を確認……ハイスキル≪隠蔽≫は既に存在するため製作できません‐‐‐


(なんだとっ! あるのか、≪隠蔽≫スキル。いや、別にどうしても見られたくないわけでもないけど勇也みたいに目立ちたくはないからなぁ……なんかスキルがほかの人に見られなくする方法はないか?)


‐‐‐所有者の要望を確認しました……イリーガルスキル≪消去≫を製作しますか?(はい/いいえ)‐‐‐


(いやっイリーガルスキルって何よ。っていうか消去したら本末転倒だよそれ! “いいえ”だよ!)


‐‐‐確認しました。所有者の記憶より検索……ハイスキル≪幽幻≫を製作しますか?(はい/いいえ)‐‐‐


(おっ、なんか気になる部分があったけど良さそうなのが出てきたな……この状態では詳細は見れないのか。まぁまだ枠が4つ残ってるし大丈夫だろう。“はい”!)


‐‐‐確認しました……製作成功。続けて付与します……成功しました‐‐‐


new!!≪幽幻≫
この世とあの世をつなげるスキル使用時に精神力を削る
Lv1:対象に幻を映す
取得条件:この世とあの世に行ったことがある、かつスキルが存在する世界にいる


(よしっ、とりあえず何とかなりそうだな。ええっと、ステータスに幻を映すっと)


発動した瞬間少し頭痛がした。これが精神力を使用するということなのだろう。


「リョウマ様、どうかなされましたか?」


オーブの前で突っ立っていたため、大臣に心配されてしまった。


「あ、いえ大丈夫です」


そう言いながら俺はオーブに手を置いた。

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