スキル【一匹狼】がほとんどボッチだけど最強だった件

ノベルバユーザー343700

5話 冒険者登録2

「ではまずこの用紙に名前、と職業を書いてください。」


職業ってなに?
こりゃ聞かなきゃいけないな


「すいません。その、聞きづらいんですが、職業とは?」


受付嬢が驚いたような顔をする。


そしてすこし落ち着きを取り戻して、


「簡単に言うと特定の場所で神様に祈りを捧げると自分にあった職業が選べます。この時に選んだ職業が自分の職業となります。」


誰でもわかるように、それこそ猿でもわかるように説明してくれた。
めっちゃ分かりやすいです。
ありがとうございます。


「では、ものは試し。とりあえずやってみましょう。」


そう言って他の部屋につれていかれる。




「どうぞ。こちらが祈りを捧げる部屋です。」


頑丈そうな扉を開けた先にあったもの。


そこにはあの時の神様。
神々しいゼウスの像があった。
きっとそれに祈りを捧げるのだろう。


「祈りの捧げ方は人それぞれです。自分にあったポーズで祈りを捧げてください。職業がわかったら読んでくださいね。」


そういい残して受付嬢は去っていった。


「自分にあったポーズか、こんなんでいいかな。」


立て膝になり自分の手を自分の手に合わせ祈る。


『あなたのお陰で今の人生を楽しめています本当にありがとうございました。』


すると頭に文字が浮かんでくる。


『これは……なんだ?だんだんも字が鮮明になって……これは【魔剣士】?』


すると突然、ボン!
自分の回りが爆発した。
職業が決まったときの演出だろうか。


ドタバタドタバタ……


木造の廊下を勢いよく走る音が聞こえる。


「大丈夫ですか?!」


今の音を聴いて駆けつけてくれたみたいだ。


「うん、大丈夫だよ。服も燃えたりしてないし。」


「はぁ、よかったー。新人冒険者を謎の爆発で死んだなんてなったらたまったもんじゃないですからね。」


しかし、何で爆発なんてしたんだろうか。








「では改めて職業の欄に記載をお願いします。」 


「はい。」


ササッ、と記載を済ませ、受付嬢に出す。


「えーと、なになに……えっ!【魔剣士】?!」


急に大声を出す受付嬢。


大声を出した為後ろの方でワイワイしている冒険者の耳にも届く。


「おいおいマジか、【魔剣士】だってよ。『パーティー』に誘ってみるか?」


「いや【魔剣士】になるような奴だ。どうせ既に何らかの『パーティー』に入ってるさ」


「それもそうだな」


ガハハッと笑う冒険者。


しかしケイがそんなことを知るはずもなく会話が続く。


「そんなにすごいんですか?【魔剣士】って」


「そんなどころじゃないですよ!百年で一人しかでないことが普通にあるような超レアジョブですよ?!」


そんなにすごいのか。
あとでステータス確認しておこう。


「と、とにかく!これから冒険者カードを発行してきますので少し待っていてください。ちなみに登録したばかりなのでランクはEからですよ。どっかいなくならないでくださいよね!もしかしたらSランクも目指せるような職業なんですからね!」


逃げないように念を押される僕。  


逃げたら稼げる場所がなくなるから逃げるわけがないんだけどね。


そして準備中の立て札をかけてギルドの奥に消える受付嬢。


今のうちにステータス確認しておくか。


「ステータス!」


━━
ステータス


名前 ケイ


所属パーティー
所属不可


職業
【魔剣士】


職業スキル
【魔剣召喚】
魔剣を召喚する。レベルが上がると高位の魔剣を召喚できる。召喚できる最大の魔剣の数は2本まで。


【並列思考】
思考を2つに分けれるようになる。


【魔力纏】
魔力に属性をつけ纏わせることができる。魔力の属性により効果は変わる。


個人スキル
【一匹狼】
パーティーが組めなくなる。
?????
?????
?????


【幸運】
ステータスの運が150上昇


基礎スキル
【言語理解】
ある程度の言葉を理解、使用できる。


【剣技(小)】
剣の扱いがうまくなる。


【魔力操作(中)】
魔力を操作できるようになる。


レベル
27


体力
238



254+50(職業ボーナス)


魔力
395+50(職業ボーナス)


防御力
194


すばやさ
238


知能
75



150


称号
【ゼウスの加護】
スキル言語理解獲得
質問に答えてくれる。
その代わり質問は5回まで。
(3/5)


【魔剣神の加護】
【剣技(小)】と【魔力操作(中)】のスキルをゲットする。


━━


職業を手にいれただけで全然違うな。


職業スキルも覚えているし、新しく称号ももらえた。
早くスキル試しに使ってみたいな。


するとここで、


「ケイさーん、冒険者カードできましたよー」


受付嬢に呼ばれる。


ついに冒険者になれるのか。
ちょっとワクワクしてきた。


━━━


「これがあなたの冒険者カードです。大事にしてくださいね。これをなくした場合も住民票と同じように再発行にお金がかかるので注意してください。」


僕は手渡された冒険者カードを手に取る。


そう、今日から僕は冒険者なんだ!



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