自害したら転生して、異世界生活??~起きたら貴族になっていた~

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第五十六話 今後に向けて 中編

  「あ……あの。その。」


 リナは言いたいけど言えない。決心があと一歩でない状況だ。


 「ど……どうした?」


 レオンは言い出すのを待たずに声を出してしまう。普通なら、相手が言い出すのを待つのだけど待てなかったのだろう。


 「いや、私、レン君のこと好き……かも」


 「……………」


 レオンは不意に驚いたそして頭が真っ白になる一歩手前ぐらいだった。生憎お店の中には人が少なくシーンとした感じだった。少し経つとグラスの中の氷の溶ける音がした。


 「だってさ、いつもさ、遊んでいるいるうちにだよ?そう思ってしまったわ」


 「う……うん。ちょっと待って返事は明日まで待って」


 「うん。私先帰るわ。」


 店の中まで伝わってくるぐらい気まずい様子だ。レオンはリナが去っていったも驚きが隠せないまま口が開いたままであった。


☆☆
 気まずい空気を脱出するためにお店を出て、王都の中心街をあることにしたよ。


 「いやー。初めて好きと言われたからどうすればいいんだろう。」


 あ、こんな王都の通りにお悩み相談という見せがあるか。少し寄ってみようかな。ひとに聞いて考えるというのはいかがなものかと思う人もいるとは思うけれども、少しでも話し相手になってくれるならいいかな。


「はぁーい。いらっしゃい。坊ちゃんだね。。なにか、お悩みでもあるの??」


 このお店の外見はごくごく普通の店で、看板はハートのかたちをしていた。勿論看板には、何でも相談所と書いてある。評判については知らない。何故か、分からないが3階建てはありそうな高さだ。 俗にいう、よろずやと行ったところだと思う。前世でもよろずやはあったらしいが使えない。役に立った覚えがないところだった。内観は、桃色が一面に使っているためとても居づらい。恋という感じがすごい。よくわかんないけどやばい。


「そうなんです。少し、恋の相談です。」


 まあ、一言で言えば、そういうことです。


「あらま。恋の相談かねぇ。それなら、お姉さんに任せなさい。お姉さんは恋のスペシャリストだからね。恋のことなら何でもわかるよぉ。」


 めっちゃ、嘘っぽい。


「本当ですか?まあ、でも来た意味がありました。てか、スペシャリストってなんですか?」


「まあ、達人と行ったところかな。恋の相談は深いからねぇ。ちょっとやそっとのことでは解決しないぞぉ。まずな、話を聞いてやる前にな金貨5枚を収めてくれ。」


 話聴くだけに、金貨はいらねぇ。


「はぁ?無料じゃないの?」


「あたりめぇだ。行政がやっているようなもんじゃねぇんだから」


「はぁ?高くないかな??」


「おっと。高いと言うけれど、私は話を聞いて解決案出す。坊ちゃんはお悩みを解決する。という点では利害は一致する。安いもんだと思うよぉ?」


 確かに利害は一致する。


「そうですかね。でも、悩んではいるので聞いてほしいです」


「そうだねぇ。はい。ちょうど頂いたよぉ。一丁話してみてごらんぅ。」


「―。―。」


「なるほどねぇ。いつも、遊んでいたなら君はそのような感情は抱かなかったのぉ?」


「うん。」


「まずね。恋と愛の違いはなんだろう。」


「―。―。」


「違うね。正解は―。」


まじかよ。知らんかったよ。学園で教えてくれればいいのに。


「なるほど。一方的な恋愛は、恋に入るわけですね。」


「そう。」


「まああとは、悩めばいいのさ。以上」


「はぁぁ。何も解決してないけど。」


「最後に結婚の申し込みをするときは君からいうのだぞ。あまり、そわそわしてばかりいるとほかの相手に取られてしまうし、貴族なんだから、相手はいくらでもおる。卒業したら、すぐにしたいというやつもいるぐらいだからね。用心したほうがいいね。」


「なるほど!!!師匠と呼ばせてください!!!」


「いいわよ。」


「ありがとうございました」
 店の外に出ると余計に頭が混乱していて、もうごっちゃ。


 そうか、リナといると楽しいのは確かだけれども、結婚の話という所までは考えていなかった。まあ、学園終えてすぐには無理だから婚約という形になるんだろうけど。


☆☆☆


レンはもやもやを晴らすために、ギルドへ向かっていた。


「よし。ドラゴンを狩ってこよう。気晴らしにはとってもよいのだ」


常人では、ドラゴンを狩るには五人は必要だと言われ、Bランクなら十人は必要だろう。しかしながら、レオンは一人で秒速が狩ることが出来るのだ。これでいいのだ。そして、ギルドへ向かう。


「すいません。どこかにドラゴン生息していませんか?」


「いやいや。近くにいたら今や大混乱となっているところですよ。」


「そんなに強くないですよね?」


「ご冗談はおやめください。」


「まあ、自分で探してきます。」


「え?え?近くにいるのですか?」



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