自害したら転生して、異世界生活??~起きたら貴族になっていた~

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第五十四話 どうしようか

 あれから、2ヶ月ほど経とうとしていた。


 まあ、気温も戻りつつあり寒なく動物だけではなく、植物も活発に活動をしている季節になった。


「なんか、卒業が近づいている感覚はないよ。いつも通りの生活だし」


「そうだね。いつも通りの時間が過ぎていっているわけだわ」


「うーん。そうかな。慌てている人たちもいるけど、まずはテストが……そう言えば、無かった」


「昨日テストのテストをやったじゃん。そこで点数を取れていたらやる必要はないとあやつが言っていたわ。」


「あやつ―つかみどころがあり過ぎる先生な。もうじき禿げが近づいているなぁ?」


「そんなこと言ってはいけないよ。確かに薄くなっていることは確か」


「東の国に売っていた、育毛剤というものをあげるとか?」


「レン君。それはダメだわ。どうみても失礼だわ」


「そうか。」


「そうだわ。」


 テストがないということで一安心した二人だった。長期の休みに入ろうとしていた。


 長期の休みと言えば夏にあるのが定番である。東の国に行ったのが昨年のことであるが、まだまだつい最近のことだと思ってしまうのである。


 学園の時には長期の休みはあるが、この先はこのような休みはあまりないようだ。


                 ★


 学園の放課後に少し考えていた。


 そんなに熱くもない。心地良い風が外から吹いていた。


 何かするには絶好の日になっていた。が外で何かするという気分ではないらしく、中で考え事をしているように伺える。
 レオンはこの先のことで悩んでいた。


「やっぱり、あやつの側近というのが一番いいのかもしれないが、一緒というのはひける。しかしその選択しかないのも事実だよね―」


 貴族が仕事をするには、酒場などで働くということも出来るがなかなかやる者はいない。特に多いのが冒険者で生計を立てというのだ。ただし、冒険者には危険が伴うわけだが一攫千金を狙えるチャンスでもある。パーティのチーム編成がよいと沢山の報酬に恵まれ裕福な暮らしとなるが、チーム編成が悪いとランクが上がないだけならいいが死ぬということになる。


 彼女は居ないように見せかけていただけであり、実は窓から隠れていた。なにを離しているかとても気になっていた。


「そうかな―。私はいいと思うわ。でさ、け……結婚とかなんか考えてないの?」


 レオンは鈍感である。いつになったら気づくのだろう。しかしながら、リナも父親と話すまでは恋とは無関係だった。言われると考えてしまうようだ。


「結婚か―。なんも考えてないというか、よくわかんないよ」


 ほら。鈍感さ。さて気づくのはいつになるのだろうか。


「そうなの―」


「そう。何かあったん?」


「いや?な……にもない―いや。な……なにもないわ」


 誰がみても言いたいことがあることが分かるほど動揺している。彼女にとっては、異性の方から告白をして欲しいようだ。縁談は―。


「そうか。」









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