自害したら転生して、異世界生活??~起きたら貴族になっていた~

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第四十三話 帝国までの道のりでござる。

 さて、東の国に行くことになり、レオンの家の前に彼女はいた。アレンは結局だめだったようだ。留学生に何かあったらこの国には大問題になってしまうため誰にも許可が取れないようだ。


「結局二人だね。しかし遠いものだ。まあ、しかたがないことだよね。」


「そうだよね。転移魔法とか使えないの?レン君なら余裕と思ったけど」


「使えるけど、一度行った場所にしか行けないからだめなんだ」


「そうなんだ。じゃあいこっか」


「うん。」


 二人は、まず隣にある帝国に行った。帝国までは一日ぐらいで着くため意外と近い。帝国では、ただ通っていくだけで、とくにはない。


 馬車に揺られている時は、二人は最初は喋ってしたが、時間が経つにつれ話すことが無くなったか つまらなくなったのか、少し寝てしまった。そう二人同時に。


 どちらかが見ていないといけない所だが、この道は商人たちも安心していると言われているため
すぐに起きれば大丈夫だろう。


「あ……寝ちゃった。リナも寝ていたけど、盗まれていないよね。次からは一人は起きていないとだめだよね」


「おはよ。レン君。レン君も寝ていたの。まあ、これで半分ぐらいきたよね?」
「たぶんそうだよ。」


「もう寝れないし、夜に入るけどどうする?」


「うーん。どうしよう。この辺は魔物も出ないから安全とは聞くけど、盗賊がくると困るんだよ」


「そうだね。レン君が守ってくれるなら、のじゅ……」


「それはない。何処かに泊まる場所がると思う。」


「もうちょっと、見てみるわよ」


 まだ、馬車は走り続けた。一時間たったところでちょうどいい所で、宿屋があった。


「お、ちょうどいい所にあった。ここにしようか。」


「そうだね。結構大きそうだから、部屋は開いてそうだね。相部屋で……も……」


「なにか行った?」


「ううん。何も」


★★★★★★★★★★★★★★★


「いらっしゃい。一泊のようだな。馬に食事が必要なら、銀貨三枚をプラスするぞ。二部屋と合わせて銀貨一〇枚頂戴する。」


「はい。」


 二人は、割り勘で銀貨五枚ずつ払った。


 一応、夕食やその他もろもろと準備してくれるいい場所だった。そうして、夜は更けた。


「レン君おはよう。今日で帝国に着くね。」


「おはよう。そう。まあ、御飯でも頂こう。」


「そうだね。夜の時も美味しかったから期待している。」


「朝は簡単なものでいいよ。豪華な物が用意されても食べれないよ。」


「それはそうだけどね。いいじゃん。」


「そ……そうだね。」


 二人は、御飯を食べ、宿屋を出て帝国へ旅立った。


「おい。そこの若い物達よ。占いは……」


「いいです。僕たち急いでいるので」


「そうか。よくあたるのにな」
「おい。そこの若い物達よ。賭け事はいか……」


「いやです。私たち急いでいるので」


「あの……」


「いやです。もう結構!!」


「いや、まだ何も言ってないのに―」


 数分後、帝国の門が幽かに見えてきた。



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