クラス転移したのに俺だけ勇者じゃないのだが。

ヒイラギ

第2話 夕食にて…。

召使いに言われ、俺はクラスメイトがいるであろう食堂へと案内された。
そこには予想どうりクラスメイトが既に全員揃っており、みな、食事を今か今かと楽しみにしていた。
 
「お、俊介もきたか。それにしてもお前、
[勇者]の称号がないんだろ?王様から聞いだぞ?笑」

川井はニヤニヤしながらおれに声をかけてきた。

「ん、まぁね」

正直面倒だったので適当に返しておいた。
召使いに案内され自分の席に座ろうとすると、
隣に座っていた佐藤さんに声を掛けられた。

「俊介君…勇者の称号がないって本当なの?」

(いきなりキツイところを着いてきたな…)

「う、うん。いやぁ皆あるのに俺だけ無いって少し残念なんだよね〜。」

「あっごめんいきなりこんなこと聞いちゃって」

「大丈夫だよ」

佐藤さんと自分達の部屋の話をしていると
夕食が運ばれてきたのだが…。

「あれ?」

周りの席の皆はいかにも高そうな料理ばかりなのに俺の料理はコンビニに売ってそうな貧相なものだった。
それを見た友里恵が夕食を運んできた人に

「すいません、なんで俊介君だけ皆と料理が違うんですか?」

と、聞いてくれた。
しかし、調理員は部が悪そうな顔をして
そそくさと調理室へと戻っていってしまった。
要するに無視されたのだ。
流石に無視をされて機嫌を悪くしたのか、
友里恵が

「なんなのよ全く。忠告もなく呼び出してきてあの態度は…」

などど愚痴を漏らしていた。

しばらくして、王様が現れた。

「全員、そろったようだな。それでは食事を始める前に少し明日の予定を説明するとしよう。
あ、そうだ。申し遅れたが、私の名前は
ジン・クレインだ。この国の王をしている。」

早く食べたそうによだれを垂らしているような奴もいたが、しぶしぶ目を王様の方へ向けたようだ。

「明日からは早速勇者様方に戦闘訓練をしてもらいたい。
大預言者様は3年以内と申していた。
あくまでも3年以内だから、いつ魔物が大量発生してもおかしくはないと言うのが現状だ。
だから勇者様には出来るだけ早く強くなってもらいたい。
異論のあるものはいるか?」

みな、早く食事がしたいのか、誰一人として手を上げることはなかった。
しかし、俺は勇者ではないのだが、果たして明日の訓練には参加出来るのだろうか。そんなことを考えていた。

「それでは明日の9時から中庭にて戦闘訓練を行う。これで良いだろうか?
それでは食事にするとしよう。」




夕食を終えて、風呂になった。
どうやら風呂は[勇者]の称号のない平凡な俺でも皆と同じ所に入ることができるようだった。
俺は1番風呂が好きだったので急いで着替えていると、黒澤に声を掛けられた。

「やぁやぁ俊介君。やっぱりお前は異世界に来てもその無能さは変わらないようだな。」

俺は黒澤の話を完全無視して急ぎ足で風呂の中に直行した。
誰よりを早くシャワーを終えた俺は無事に1番風呂に入ることに成功した。湯船はとても温かく気持ちよかった。
なんだろう、今日は時間が長く感じたな…
そんなことを考えながらふと周りを見渡すと他の奴らも湯船に浸かりに来ていた。声を掛けられるのは面倒なのでさっさと風呂場を後にすることにした。

風呂を上がるといつの間にか全員分の着替えが置かれていた。しかし俺のところにはやはり皆と違ってボロそうな服が置いてあった。
服位は別にいいだろうが!とイライラしながらも
用意されていた服に着替え、
自室に戻ることにした。部屋へ戻ろうと廊下に出たら召使いに王様直属の命令で俺が呼ばれていると言われた。王命令なら仕方ない。行くか。

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コメント

  • ヒイラギ

    コメントありがとうございます!
    是非読ませていだだきますね!

    4
  • タッパー

    ここまで読みましたが、とでも面白いです。私も作品を書いているので、そちらも見ていただけたら嬉しいです。

    1
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