クラス転移したのに俺だけ勇者じゃないのだが。

ヒイラギ

第1話 異世界は嬉しいけど…

「……マジかよ……」

これはどういうことだろうか。
部屋の大きさは教室の十数倍はあるし、床や壁の材質が違う。それにクラスメイト達の服装も変わっているな。なにが起こっているんだ??

「おお!本当に現れたぞ!」
「勇者様方だぁ〜!!」


「勇者様方…?」


これは…もしかして…もしかしなくても…


「勇者様方!我々をお救いくだされ!」
「お願いします!勇者様!!」
周りの人達が次々と叫んでいる


【異世界召喚】ってやつか?


 
「「「静まれぃ!!」」」



王様のような人だろうか、偉そうな人が俺達の方へと歩いてきた。

「すまないな、急に呼び出してしまって、
恐らく混乱されているだろうからまずはコチラへきなされ。」


「ちょっと待ってください!これは一体どういうことですか?」


そんなことを考えていると川井が疑問を飛ばす。


「わかった。単刀直入に言おう。
実は我々の国にいる大預言者のグロウ様が3年以内に大量に魔族が発生し、国が滅ぶ恐れがあると
おっしゃられたのだ。そこで大魔術師レイン殿にあなた方勇者様を召喚させた。そして、勇者様方には大量に発生するであろう魔族から我々の国を守って欲しい。」


「ですが我々にはそのような力はありませんよ?」


「それに関しては問題ないはずだ。
この世界にはステータスというものがある。
これは勇者様方の体力や攻撃力、魔力と言ったものを数値化したものだ。
勇者様方はステータスが一般人よりも高くなっている。」


ふむふむ…こういうのって頭のなかで強く念じれば
ステータスが見れるんだったよな…
 

[ステータス]




名前      篠崎 俊介

種族      人族

Lv1  HP 500  MP---

攻撃力  50

防御力  30

俊敏力  20

回避力  40

スキル

???Lv-    ???Lv-   スキル確認

魔法



称号

召喚されし者




普通…なのか? 
Lv1だと、どのステータスも1桁ほどだとおもっていたのだが…
Lv1にしては高い気がするがきっと勇者はステータスが高いと言っていたからそのせいだろう。
MPはまだないと言うことだろうか。
他にもスキルで気になるところがあるが取り敢えず後回しにしよう。


「さて、ステータスの説明もしたことだ、
勇者様にステータスの確認が出来るように石版を
差し上げよう。是非受け取ってくれ。」


「ありがとうございます」

ステータス確認には石版がいるのか
どうやら、俺は[ステータス確認]と言う
スキルのおかけでいつでも確認できるみたいだな。正直石版は重いから使う必要がないのは
丁度いいな。


「石版の使い方は、石版に体内の魔力を少し注ぎ、ステータスと念じるとステータスが浮き上がります。勇者様、ご確認されてはいかがでしょうか?」

「わかった。」

最初に確認したのは川井だ、

「[ステータス!]」


名前      川井 拓也

種族      人族

Lv1  HP 560  MP150

攻撃力  250

防御力  180

俊敏力  120

回避力  130  

スキル

威圧感Lv1   

魔法



称号

召喚されし者 勇者





え?おい、いくらなんでも高過ぎないか?
俺はどのステータスも3桁行ってないのに全部が
100越えだ。それにMPまであるじゃないか…


「おお!素晴らしい!まだLv1なのにこれ程とは…!


「そんなに凄いのでしょうか?」

川井が少しニヤニヤしながら王に聞く。
すると王は感動したような顔をして

「凄いもなにも一般的にLv1ではどのスキルも平均30程度、それなのに川井様はステータス全てにおいて100を超えています!」

「川井すげぇ!なお前!」

黒澤や山崎、クラスの大勢が驚いていた。







それからクラス全員がスキルの確認をした
そして俺の番がきた。

「最後は…、篠崎殿ですな?魔力を注いでください。」

「わ、わかりました」

結構俺以外の皆はステータスが全て100を超えていた。

(俺だけステータス低すぎるだろ…見せるの嫌だなぁ…)

魔力を注ぐって言われてもな…
うーん…こんな感じか…?
……お、それっぽくなってきた後は……よし!

「[ステータス]」




名前      篠崎 俊介

種族      人族

Lv1  HP 500  MP---

攻撃力  50

防御力  30

俊敏力  20

回避力  40

スキル

???Lv-    ???Lv-   スキル確認

魔法



称号

召喚されし者






「ん?あなただけステータスが低いようですね…
それにスキルもなければMPもないですね。」

「オイオイステータス低すぎるだろぉ!笑笑
しゅんぺー君」 

「低っく。」

黒澤、山崎が煽ってきた。
周りの人達もコソコソと俺のことを嘲笑っているものも多いようだ。

 「まぁまぁ、最初は低くても仕方がありませんよ。
これから強くなればいいだけですからね。」


「さぁ勇者様方、お疲れ様でしょうからお部屋へあんないしましょう。こちらへ。」







それから召使いの人達がクラス全員を部屋へ案内した。
それにしてもまさか一人一部屋とはな…
  





「篠崎殿あなたはこちらへ」

「えっ?僕はこの部屋ではないのですか?」

「貴方には[勇者]という称号がありませんでした。
よって、貴方には勇者様専用のお部屋はお使い出来ません。」

「そんな…」

「さぁ、早くこちらへ。」




俺が連れて来られたのは屋敷の外にある小さな物置だった。改めて振り返ってみると確かに俺のステータスには[勇者]の称号がなかった。
部屋はあくまでも物置で召使いには適当な布団を渡されすぐにどこか行ってしまった。

「くっそぉ…また俺はこんなことになるのかよ…」

そういえばスキルがないと言っていたなあの王様。
ということはスキル確認は見えていないのだろうか。
それにあの???のスキルは一体…

そんなことを考えているとさっきの召使いがやってきた。

「篠崎さん、私に着いてきてください。夕食の時間です。」

「わかりました」



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