クラス転移したのに俺だけ勇者じゃないのだが。

ヒイラギ

第0話 プロローグ


「おい!さっさと買ってこい!」

「は、はい!!」


俺の名前は篠崎 俊介(しのざき しゅんすけ)。
見ての通り良くパシリに使われているいじめられっ子だ。

中学時代はクラスで目立たないようにしていたのだが、ある日を境に急に奴に目をつけられ、その圧倒的な力で俺を脅してパシリ扱いし始めた。

そのせいでいつも楽しみにしていた本を買う金が無くなり、ストレスが溜まりまくっている。


「お、やっと来たか。遅いぞ!!」

「ご、ごめん」


ちなみに奴の名前は川井 拓也(かわい たくや)。
学力が良ければ運動神経抜群、クラスのリーダー的存在だ。
と、言うのが表の顔。裏では今みたいに自分より弱いやつを仲間と共にいじめる最低な奴だ。
ちなみにこいつと一緒に俺をいじめているのは
他に、黒澤 蓮(くろさわ れん)、
山崎 慎平(やまざき しんぺい)、
の2人がいるがどうやら今日はいないようだ。

「ちょっと川井君!辞めなさいよ!」

この子は佐藤 友里恵(さとう ゆりえ)
俺のクラスのマドンナ的存在だ。
とても優しく、さらにとても可愛いので男子からも
とても人気のある女子だ。
不思議なことに俺が虐められている時に
良く助けに入ってくれる。

「うっ…!クソ!」

「ちっ…まぁ今日はこれくらいにしといてやる。
明日からも沢山働いて貰うからなwww」

「はぁ……」

「俊介君大丈夫?怪我はない?」

「うん。大丈夫だよ。ありがとう。」

「どういたしまして!」

やっぱり可愛いなぁ…佐藤さんは。
でもなんで俺なんかの為にいつも
かばってくれるのだろうか?

「それじゃあね。また明日ー!」

「うん。バイバイ。」

 





「はぁ…」 


「また明日もこんなことするのか…もう嫌だ…。」


ガチャ


「ただいまー」 

「おかえりー!  俊介今日も遅かったわね。部活大変でしょう?風呂出来てるから入ってきたら?」

「そうする」

お母さんにはこと事は話していない。
なぜならお母さんはとても優しいので、このことを話せば恐らく川井の家に直談判しにいくからだ。
風呂を上がっていつもどうりの夕食を食べ、今日の復習をし、ベッドに寝転んだ。

「はぁ…疲れた…やっと1日終わった………音楽聴こ。」

俺は昨年の誕生日プレゼントにもらったスマートフォンにやっとの思いで購入したイヤホンを差し込む

「やっぱり音楽はいいなぁ…癒される」

しばらく聞いていたがだんだん眠くなりスマホからイヤホンを外し、眠りについた。




次の日になり朝飯を食べ、学校へ行き、パシリに使われるいつもどうりの日常を過ごすと思っていたのだが……

「え〜〜今日は〜〜があるから忘れないように〜〜じゃあ朝のホームルーム終わり。日直。挨拶。」

「起立、礼……」

(あ〜今日も面倒な1日が始まるのか…もういっそのこと異世界にでも飛んでくれないかな〜…。)

「!?なんだこれ」
「オイオイなにがおてるんだ!!」

(ん?周りがやけに騒がしいな……って…!?)

気づくと教室の床に、おおきな魔法陣のようなものが光っていた。

(オイオイ!異世界に飛んでとは思ったけどまじかよ!??!)

瞬きをするとそこはもう見慣れた教室ではなく
なっていた。



「……マジかよ……」



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