兎の寝言

渚周

病は気からとはうまくいったものだ

しかし
病をきっかけに心を病んでしまうことも少なくない

それよりもその両方が合わさっている場合の方が多いのではないだろうか

私の場合はそうだ

今ではその始まりがどちらだったのか思い出すことはできない

心が晴れないと頭の中まで曇ってしまったように
重い頭痛が私を襲う

腹痛に腹を抱えると
視線が俯いて気持ちも下向きになる

どちらの原因がどちらにあるのかを考えるよりも
その根源はどこにあるのか探すべきなのだと思う

しかし
それにはもう遅すぎる

もはやどうしてこんなことを考えてしまうのか
体がおかしくなってしまっているのか
はっきりした源はない

全てが結びついて
不安定に私を支えている

その何処かを無理に紐解こうとすれば
全てが崩れてしまうだろう

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