全スキル保持者の自由気ままな生活

ノベルバユーザー255253

137話 399

 冒険者ギルドで新たな弟子を取った俺はとりあえずプルルのレベリングをする為に再びさっきの平原にやってきた。

 「師匠!私達はこれからどうすればいいですか?」 

 「うーん……まずは個々の能力を測りたいんだけど……プルルのレベリングを疎かにしたくないしなぁ……」

 弟子を取り、その修行方法にいきなり悩む。
 プルルはまだ自由にスライムを狩れるようになったらなぁ……。

 「プルルルっ!」

 プルルが俺から飛び降りて、スライムの方へ向かった。
 
 「お、おい!」

 俺が止める暇なく、プルルvsスライムの戦いが始まった。
 ……おいおい。大丈夫か?
 俺がそう思っていると、プルルは苦戦することなく、そのスライムに圧勝することが出来た。
 
 「プルッ!」

 自分でも狩れるぞという意思表現のように鳴き声を上げた。
 ……この1回のレベル上げでどれぐらい上がったんだ!?

 「〈鑑定〉」

 そして俺はプルルのステータスを測った。

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 <名前>プルル          <種族>スライム
<性別>無性
<年齢>0歳
<レベル>399
<体力>D
<物攻>D
<物防>D
<魔力>D
<魔攻>D
<魔防>D
<敏捷>D
<運>S

<スキル>
 「分裂」、「分解」、「経験値取得1000倍」、「レベルアップ必用経験値1000分の1」、「超再生」

 <称号>
 「トオルの使い魔」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「……」

 あの……レベルが上がりすぎなんですが?
 アレ?レベル399って何処かの騎士団長よりも高かったような気が……これが経験値系スキルの力か……。恐ろしい片鱗を見てしまった気がする……。
 成長率に関しては、まあスライムだからこんなモノかと思った。

 「これならここら辺なら自由に動き回ってもいいかもな。ここら辺に強力な敵はいるのか?」

 「……いえ、確かここら辺にはスライムかそれの少し上のゴブリンしか居ないはずですよ」

 「分かった。ならプルル、スライムを集中的に倒していくんだぞ」

 「プルッ!」

 了解したような鳴き声を上げ、プルルはスライムへ向けて突撃しに行った。

 「よし……プルルも頑張ってるようだし、俺達も早速始めるか」

 「「「お願いします!師匠!」」」

 「じゃあ三人まとめてかかってこい。3回もするのは面倒くさいからな」

 「「「はい!」」」

 こうしてプルルは狩りに、俺達は訓練に励むことになった。

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