全スキル保持者の自由気ままな生活
128話 強さランキング
 この日の授業は無事に終わり、俺は普通に城へと戻った。
 「あ、トオル様。トオル様にお客様が来ておりますよ」
 俺が自室でゆっくりしていると、そうメイドさんが伝えに来てくれた。
 ……お客様って誰だ?
 俺、この時間に人に会う約束なんてした覚えがないんだけど?
 まぁ誰だか分からない限り会ってみないまず話にならないな。
 というわけで俺はメイドさんにそのお客がいるところまで案内してもらった。
 「失礼します。トオル様がご到着なされました」
 「はい。どうぞ」
 そしてメイドさんはドアを開けた。
 ……あれ?この声ってどこかで聞いたことがあるような……。
 「久しぶり!お兄ちゃん」
 そこに居たのは会うのは久しぶりになる我が妹と……その友人だった。
 「……お前、なんだその髪?」
 その友人は昔の面影が全くなかった。何故なら髪をバッサリ切り落として、いわゆるハゲ状態になっていたからだ。
 「お前のモットーは可愛いこと第一じゃなかったのか!?」
 「……ちょっと前にね。天谷君、男っぽくないって言われてその事がキッカケで男っぽくなろうとしてあの髪型にしたんだって」
 「……それはねぇわ」
 
 「だよね!」
 「盛り上がっているところ悪いが、本題に入らせてもらおう」
 お、おう……喋り方まで完全に変えてきたな。
 
 「俺たちはこの度メルトリリス王国へと亡命してきた」
 唐突にそんな事を言いだしてきたを
 「……勇者が亡命とは良いのか?」
 「大丈夫だ。透のおかげで現在帝国は内部分裂状態にある。俺たちはその隙を縫ってここまで辿り着いたのだ」
 「そうか。別に良いんじゃないか?詳しくは女王様に確認したら良いけど、俺が良いって言えばあの人も断るに断れないだろう。それに戦力が増強するのは良いことだしな」
 二人をこの国の強さランキングに入れるとするならば、確実に10位以内には入ってるからな。
 ……ていうか考えた事なかったけど、俺の中のメルトリリス強さランキングはどんな感じなんだろう?
 1位は絶対に俺で、2位はオジルだろ?3位はアルスだし、4位が……楓と天谷のどっちが強いかにもよるな。
 分からないから4位は同率として、5位が多分ミサタ。6位がライオス、7位が奏音、8位がエル、9位がレオンで10位が多分ライオスのお姉さんだと思うんだよな。
 世界でいうならギルバート、ファフニール辺りが上位に組み込んでくるだろうな。
 「それは良かった。俺たちもすっとあの国にいるのは御免だったしな」
 「じゃあ当面の生活費は……俺が貸そうかと思ったけど自分で稼げ。ギルドカードはあるだろ?」
 「ああ。俺たちは強いから報酬の高い討伐に出向いて金を稼げという事だな」
 「そういうこと。働かざる者食うべからずって言うしな」
 無銭飲食は犯罪です。
 
 「了解した」
 「じゃあ今度はお兄ちゃんの話聞かせてよ!」
 「え~」
 
 面倒くさそうな表情をする俺に奏音はムッとしていた。
 「いいじゃん!それで楓さんとはどこまでいったの?」
 「その言い回しやめろ!……別に何もしてねぇよ」
 「えぇ!?付き合ってるのにまだ何もしてないの?!キスも?」
 「するわけないだろ!」
 そんなもん……恥ずかしくてたまったもんじゃない。
 「あぁ。これだからチキン男は」
 「チキンで悪かったなぁ!」
 けっ!どうせ俺は女子に手を出す事ができないチキンヘタレ男ですよ!
 俺は今その気がないって言ってるだけだ!
 
 「……まぁお兄ちゃんのことだから後一年経っても楓さんには手を出してないと思うけど」
 よく分かったな妹よ。
 「それで楓さんは今どこにいるの?」
 「多分学園じゃないか?確か部活に所属してたって聞いた事があるから今日は部活やってるんだろう」
 ……そういえば俺って知り合いの部活知らないんだよな。
 て言うかそもそもあそこに何部があるんだ?
 「え!?この国には学園があるの!?」
 「……あるがあんまりオススメはしないぞ?俺にはチンプンカンプンなのに、楓に強制的に連れて行かされたし」
 俺は行きたくなかったのに!
 「私はこの世界のことは帝国である程度学んだから勉強に関しては大丈夫だと思うよ?」
 「右に同じく」
 ……天谷も学園に行きたいのかよ……。
 異世界組で行きたくないのが俺だけだった件。
 「……じゃあ理事長に取り合って聞いてみることにする。まぁあの人なら面白ければ十中八九編入OKだろうけど」
 「ホント!?やった!!」
 「良かったな。俺も楽しみだ」
 学園生活の何が楽しいのか俺にはよく分からない。
 勉強は出来ないわ、意味不明な学校行事には参加させられるわ。
 楽しかったことと言えばみんなで修行を頑張った時ぐらいだぞ。後ライオス達と喋ってる時も。
 「じゃあしばらくここに止めてもらって。それでいいですよね?」
 「トオル様がそう仰られるならばお部屋をご用意いたしましょう」
 「ありがとう」
 ずっと近くにいたメイドさんに俺は確認を取った。
 「じゃあ俺は疲れたからもう寝るわ」
 「おやすみ〜」
 「ではまたな」
 「おう」
 そして俺は転移で自分の部屋に移動し、ベッドにダイブするのだった。
 
 「あ、トオル様。トオル様にお客様が来ておりますよ」
 俺が自室でゆっくりしていると、そうメイドさんが伝えに来てくれた。
 ……お客様って誰だ?
 俺、この時間に人に会う約束なんてした覚えがないんだけど?
 まぁ誰だか分からない限り会ってみないまず話にならないな。
 というわけで俺はメイドさんにそのお客がいるところまで案内してもらった。
 「失礼します。トオル様がご到着なされました」
 「はい。どうぞ」
 そしてメイドさんはドアを開けた。
 ……あれ?この声ってどこかで聞いたことがあるような……。
 「久しぶり!お兄ちゃん」
 そこに居たのは会うのは久しぶりになる我が妹と……その友人だった。
 「……お前、なんだその髪?」
 その友人は昔の面影が全くなかった。何故なら髪をバッサリ切り落として、いわゆるハゲ状態になっていたからだ。
 「お前のモットーは可愛いこと第一じゃなかったのか!?」
 「……ちょっと前にね。天谷君、男っぽくないって言われてその事がキッカケで男っぽくなろうとしてあの髪型にしたんだって」
 「……それはねぇわ」
 
 「だよね!」
 「盛り上がっているところ悪いが、本題に入らせてもらおう」
 お、おう……喋り方まで完全に変えてきたな。
 
 「俺たちはこの度メルトリリス王国へと亡命してきた」
 唐突にそんな事を言いだしてきたを
 「……勇者が亡命とは良いのか?」
 「大丈夫だ。透のおかげで現在帝国は内部分裂状態にある。俺たちはその隙を縫ってここまで辿り着いたのだ」
 「そうか。別に良いんじゃないか?詳しくは女王様に確認したら良いけど、俺が良いって言えばあの人も断るに断れないだろう。それに戦力が増強するのは良いことだしな」
 二人をこの国の強さランキングに入れるとするならば、確実に10位以内には入ってるからな。
 ……ていうか考えた事なかったけど、俺の中のメルトリリス強さランキングはどんな感じなんだろう?
 1位は絶対に俺で、2位はオジルだろ?3位はアルスだし、4位が……楓と天谷のどっちが強いかにもよるな。
 分からないから4位は同率として、5位が多分ミサタ。6位がライオス、7位が奏音、8位がエル、9位がレオンで10位が多分ライオスのお姉さんだと思うんだよな。
 世界でいうならギルバート、ファフニール辺りが上位に組み込んでくるだろうな。
 「それは良かった。俺たちもすっとあの国にいるのは御免だったしな」
 「じゃあ当面の生活費は……俺が貸そうかと思ったけど自分で稼げ。ギルドカードはあるだろ?」
 「ああ。俺たちは強いから報酬の高い討伐に出向いて金を稼げという事だな」
 「そういうこと。働かざる者食うべからずって言うしな」
 無銭飲食は犯罪です。
 
 「了解した」
 「じゃあ今度はお兄ちゃんの話聞かせてよ!」
 「え~」
 
 面倒くさそうな表情をする俺に奏音はムッとしていた。
 「いいじゃん!それで楓さんとはどこまでいったの?」
 「その言い回しやめろ!……別に何もしてねぇよ」
 「えぇ!?付き合ってるのにまだ何もしてないの?!キスも?」
 「するわけないだろ!」
 そんなもん……恥ずかしくてたまったもんじゃない。
 「あぁ。これだからチキン男は」
 「チキンで悪かったなぁ!」
 けっ!どうせ俺は女子に手を出す事ができないチキンヘタレ男ですよ!
 俺は今その気がないって言ってるだけだ!
 
 「……まぁお兄ちゃんのことだから後一年経っても楓さんには手を出してないと思うけど」
 よく分かったな妹よ。
 「それで楓さんは今どこにいるの?」
 「多分学園じゃないか?確か部活に所属してたって聞いた事があるから今日は部活やってるんだろう」
 ……そういえば俺って知り合いの部活知らないんだよな。
 て言うかそもそもあそこに何部があるんだ?
 「え!?この国には学園があるの!?」
 「……あるがあんまりオススメはしないぞ?俺にはチンプンカンプンなのに、楓に強制的に連れて行かされたし」
 俺は行きたくなかったのに!
 「私はこの世界のことは帝国である程度学んだから勉強に関しては大丈夫だと思うよ?」
 「右に同じく」
 ……天谷も学園に行きたいのかよ……。
 異世界組で行きたくないのが俺だけだった件。
 「……じゃあ理事長に取り合って聞いてみることにする。まぁあの人なら面白ければ十中八九編入OKだろうけど」
 「ホント!?やった!!」
 「良かったな。俺も楽しみだ」
 学園生活の何が楽しいのか俺にはよく分からない。
 勉強は出来ないわ、意味不明な学校行事には参加させられるわ。
 楽しかったことと言えばみんなで修行を頑張った時ぐらいだぞ。後ライオス達と喋ってる時も。
 「じゃあしばらくここに止めてもらって。それでいいですよね?」
 「トオル様がそう仰られるならばお部屋をご用意いたしましょう」
 「ありがとう」
 ずっと近くにいたメイドさんに俺は確認を取った。
 「じゃあ俺は疲れたからもう寝るわ」
 「おやすみ〜」
 「ではまたな」
 「おう」
 そして俺は転移で自分の部屋に移動し、ベッドにダイブするのだった。
 
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