全スキル保持者の自由気ままな生活
104話 安全保障
 オークション開始が宣言され、いろいろな品が紹介されていった。
 俺たちのところには見にくい人用の為に、司会者と品物が映されている魔導具が設置されている。
 まあ俺は見ないけどね。
 やっぱり肉眼で見る方が何かといいかもしれないし、何かあれば千里眼がある。
 
 「何か欲しい品物でもあった?」
 「うーん……」
 特に欲しいものはなかったかなぁ……。
 そうしている間にも品物が紹介されていく。
 このオークションでは、どうやら入札、競争、落札は最後にやるらしい。
 そっちの方が混乱を避けれるのだとか。
 「今はまだ無いかなぁ……」
 
 「やっぱり?私もなんだか今は微妙かなぁって思ってる」
 「だよな」
 俺たちの価値観が崩壊しているのかは分からないが、お金を出しまで欲しいと思える品物が無いんだが……。
 『では次に……え?品物がまだ届いていない?』
 どうやらアクシデント発生のようだな。
 
 『すいません、ストリッチ子爵。少しこちらへ来ていただけますか?』
 すると、典型的なポッチャリ体型の人がステージ裏へと向かった。
 気になった俺は分身体である、このアステカ君に現地へ向かってもらうことにした。
 説明しよう!アステカ君とは俺と五感を共有した新型ロボットである!小型軽量な為、持ち運び、又は隠密機動の時には便利である。
 いざという時のために作っておいて正解だったぜ!
 早速俺はアステカ君をステージ裏へ向かわせる。
 アステカ君にはステルス迷彩という高機能も搭載しているため、バレる心配はない!
 「……ん?なんだあれ?」
 アステカ君が映したものはさっきのポッチャリ子爵がフードを被った男に怒鳴っていたところだ。
 その事に疑問を持った俺は更にアステカ君を近づけた。 
 そしてようやく子爵の会話を聞き取ることができた。
 「まだスプリガンは捕まらないのか!?」
 「申し訳ございません。目下捜索中であります」
 「けっ……!せっかくスプリガンたちを追い詰めたのに……!」
 ……どういう事だ?
 コイツらが……コイツらがスプリガンの奴らを追い詰めたのかッ!!
 俺は怒りで荒れ狂いそうになっていた。
 ……あの可愛らしい小動物のようなスプリガンを追い詰めるとは……俺に喧嘩を売っていると見た!
 「すまん、ちょっと出かけてくる」
 「え?どこ行くの?」
 「すぐ戻るから」
 俺はそう言って、その場から立ち去った。
 立ち去った俺はすぐさまあのステージ裏へと向かった。
 オークション自体は進行してもらうが、俺は少し許せないことがある。
 「オラオラ!カチコミだ!」
 「な、何だね!?」
 いきなり俺が乱入した事により、相手さんはとても驚いていた。
 「だからカチコミに来たっていってんだろ?俺はスプリガンという小動物を追い詰めたことが許せねぇんだよ!」 
 本心をブチまける。
 すふと、ポッチャリ子爵は子犬のように震え、こちらは言い返そうとしていた。
 子犬の方が現実的に見て1京倍可愛いけどな!
 
 「わ、私を誰だと心得る!?あの最強とされているアルスター帝国の子爵であるぞ!」
  
 ほう……あのアルスターのねぇ……。
 「逆に聞くが、俺を誰だと思ってるんだ?」
 「——は?そんなのただの一般人に決まっておるだろう?」
 ……まあ確かに俺の服装はそう見えるかもしれないけども!
 あれぇ?俺、そちらの兵士さん100万人潰したはずなんだけどなぁ……子爵辺りには俺の顔は広まってないのか?
 「俺は金山 透だ」
 「——ぷっ……!あの悪魔がこんなところにいるわけないだろうに!」
 ムカッ!
 「それにあの悪魔はもっと凄いオーラを纏っていると聞く。お主はそれが無いではないか?」
 ほほう……コイツはそこまで俺をコケにしたいのですか……。
 ならお望み通り見せてやりますよ!
 俺は子爵の肩に触り、こう唱える。
 「〈転移〉」
 そして俺と子爵はだだっ広い平原へと飛んだ。
 ここは大体アルスター帝国付近の平原だ。
 ここなら文句は言われないだろう。
 「なら、お望み通り見せてやるよ」
 俺は自身を縛っている枷を解放する。
 すると、俺を中心にあり得ないぐらいの量の魔力が放出された。
 「ヒ、ヒィィッ!」
 子爵はなんとも情けない声を出した。
 そして子爵は俺が近づくと動くことすら出来ず、ただ俺を見ることしかできなかった。
 
 「金輪際、スプリガンに手を出すな!もし出してみろ……お前らの言っている悪魔がお前らを滅しに行くってな!!」
 「分かりました分かりましたからオタスケェェエェェェェエェェッ!!」
 そして子爵は帝国の方へ脱兎のごとく逃げ出した。
 ふぅ……これでスプリガンたちの安全は保障さレルだろうな。めでたしめでたし。
 そして俺はオークション会場へと戻った。
 俺たちのところには見にくい人用の為に、司会者と品物が映されている魔導具が設置されている。
 まあ俺は見ないけどね。
 やっぱり肉眼で見る方が何かといいかもしれないし、何かあれば千里眼がある。
 
 「何か欲しい品物でもあった?」
 「うーん……」
 特に欲しいものはなかったかなぁ……。
 そうしている間にも品物が紹介されていく。
 このオークションでは、どうやら入札、競争、落札は最後にやるらしい。
 そっちの方が混乱を避けれるのだとか。
 「今はまだ無いかなぁ……」
 
 「やっぱり?私もなんだか今は微妙かなぁって思ってる」
 「だよな」
 俺たちの価値観が崩壊しているのかは分からないが、お金を出しまで欲しいと思える品物が無いんだが……。
 『では次に……え?品物がまだ届いていない?』
 どうやらアクシデント発生のようだな。
 
 『すいません、ストリッチ子爵。少しこちらへ来ていただけますか?』
 すると、典型的なポッチャリ体型の人がステージ裏へと向かった。
 気になった俺は分身体である、このアステカ君に現地へ向かってもらうことにした。
 説明しよう!アステカ君とは俺と五感を共有した新型ロボットである!小型軽量な為、持ち運び、又は隠密機動の時には便利である。
 いざという時のために作っておいて正解だったぜ!
 早速俺はアステカ君をステージ裏へ向かわせる。
 アステカ君にはステルス迷彩という高機能も搭載しているため、バレる心配はない!
 「……ん?なんだあれ?」
 アステカ君が映したものはさっきのポッチャリ子爵がフードを被った男に怒鳴っていたところだ。
 その事に疑問を持った俺は更にアステカ君を近づけた。 
 そしてようやく子爵の会話を聞き取ることができた。
 「まだスプリガンは捕まらないのか!?」
 「申し訳ございません。目下捜索中であります」
 「けっ……!せっかくスプリガンたちを追い詰めたのに……!」
 ……どういう事だ?
 コイツらが……コイツらがスプリガンの奴らを追い詰めたのかッ!!
 俺は怒りで荒れ狂いそうになっていた。
 ……あの可愛らしい小動物のようなスプリガンを追い詰めるとは……俺に喧嘩を売っていると見た!
 「すまん、ちょっと出かけてくる」
 「え?どこ行くの?」
 「すぐ戻るから」
 俺はそう言って、その場から立ち去った。
 立ち去った俺はすぐさまあのステージ裏へと向かった。
 オークション自体は進行してもらうが、俺は少し許せないことがある。
 「オラオラ!カチコミだ!」
 「な、何だね!?」
 いきなり俺が乱入した事により、相手さんはとても驚いていた。
 「だからカチコミに来たっていってんだろ?俺はスプリガンという小動物を追い詰めたことが許せねぇんだよ!」 
 本心をブチまける。
 すふと、ポッチャリ子爵は子犬のように震え、こちらは言い返そうとしていた。
 子犬の方が現実的に見て1京倍可愛いけどな!
 
 「わ、私を誰だと心得る!?あの最強とされているアルスター帝国の子爵であるぞ!」
  
 ほう……あのアルスターのねぇ……。
 「逆に聞くが、俺を誰だと思ってるんだ?」
 「——は?そんなのただの一般人に決まっておるだろう?」
 ……まあ確かに俺の服装はそう見えるかもしれないけども!
 あれぇ?俺、そちらの兵士さん100万人潰したはずなんだけどなぁ……子爵辺りには俺の顔は広まってないのか?
 「俺は金山 透だ」
 「——ぷっ……!あの悪魔がこんなところにいるわけないだろうに!」
 ムカッ!
 「それにあの悪魔はもっと凄いオーラを纏っていると聞く。お主はそれが無いではないか?」
 ほほう……コイツはそこまで俺をコケにしたいのですか……。
 ならお望み通り見せてやりますよ!
 俺は子爵の肩に触り、こう唱える。
 「〈転移〉」
 そして俺と子爵はだだっ広い平原へと飛んだ。
 ここは大体アルスター帝国付近の平原だ。
 ここなら文句は言われないだろう。
 「なら、お望み通り見せてやるよ」
 俺は自身を縛っている枷を解放する。
 すると、俺を中心にあり得ないぐらいの量の魔力が放出された。
 「ヒ、ヒィィッ!」
 子爵はなんとも情けない声を出した。
 そして子爵は俺が近づくと動くことすら出来ず、ただ俺を見ることしかできなかった。
 
 「金輪際、スプリガンに手を出すな!もし出してみろ……お前らの言っている悪魔がお前らを滅しに行くってな!!」
 「分かりました分かりましたからオタスケェェエェェェェエェェッ!!」
 そして子爵は帝国の方へ脱兎のごとく逃げ出した。
 ふぅ……これでスプリガンたちの安全は保障さレルだろうな。めでたしめでたし。
 そして俺はオークション会場へと戻った。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
1
-
-
49989
-
-
17
-
-
4
-
-
39
-
-
37
-
-
55
-
-
4405
-
-
104
コメント