異世界で色々反転して行こう
21話 ダンジョン④
セナ「今回はルノ1人でも倒せるから頑張ってきな、私ここで見とくから」
ルノ「本当に何もしないんですか?」
セナ「やった方がいい?」
ルノ「別にいいですけど」
セナ「そう、じゃあ頑張って」
ルノ「でもここにいたら狙われない?」
セナ「そこは大丈夫」
『敵に狙われないように 反転』パチン
「これで狙われないよ」
ルノ「何も変わってませんが……わかりました」
ルノは入っていき、刀で切ると一撃で終わってしまった
ルノ「その辺にいるのと変わらないんですが」
セナ「ルノが強くなってるからね、これでもレアボスよ?」
ルノ「弱いです」
セナ「じゃあもっと下いく?」
ルノ「今の俺が苦戦する階層ってどのくらい?」
セナ「んー、今が20階だから70階まで行ってみようか」
ルノ「そんなに行っても大丈夫ですか?」
セナ「問題ないでしょ」
ルノ「なんか軽い」
セナ「ちゃんと考えてるのよ?ルノのステータスより少し強いぐらいだしね」
(本来ならそんなわけないけど)
ルノ「そうなんだ」
セナ「じゃあ行こっか」
『転移 70階層へ』
ダンジョンの70階層へ転移した
ルノ「全く雰囲気が違う」
セナ「一気に50階層上がってるからね」
『威圧』
ルノ「こんなに変わるものなの?」
セナ「このダンジョンは特殊でね、50階層を超えると湧き率が上がり強さも外にいる魔物より強くなるよ」
ルノ「ほんとに特殊ですね」
セナ「訓練用に作られたダンジョンだからそうなってるんだよ、湧き率良くて強かったらすぐに強くなれるでしょ?」
ルノ「確かに、でも湧きすぎじゃない?」
セナ「確かにね、誰もここまで来れてないのかな?」
ルノ「転移して直ぐに囲まれるってどんな鬼畜ゲーですか」
セナ「理由は簡単、毒竜の時から挑発発動したままだからね」
ルノ「なんでですか」
セナ「レベル上げするなら集まってきた方が楽でしょ?」
ルノ「確かに、でもなんでここにいる魔物襲ってこないんですか?ずっと見えてるはずなのに」
セナ「囲まれるのがわかったから動けないぐらいの威圧かけてる」
ルノ「威圧ってそんなことできるんですね」
セナ「できるよ、他にもあの魔物見てて」
ルノ「わかりました」
セナ「じゃあいくよ」
『威圧 MAX』
セナができる1番強い威圧を一体だけにかけた
ルノ「あ、倒れた」
セナ「こんな感じで威圧はレベルが違いすぎると相手を殺すことも出来るんだよ」
ルノ「なるほど、意外と威圧って怖いんですね」
セナ「そう、少し使い方間違えると死ぬ、とりあえず移動したかったら周りのやつ倒してね」
ルノ「わかりました」
セナ「…あ、その前に少し試して見ていい?」
ルノ「何をですか?」
セナ「さっき思いついた魔法みたいなやつ、麻痺させるだけだけどね」
ルノ「俺にはかけないでくださいよ?」
セナ「大丈夫だよ、じゃあ見ててね」
『パラライズサウンド』パチン
指パッチンと共に見た目だけの雷のような物がセナを中心に周りに広がっていき、囲んでいた魔物全てが倒れた
ルノ「麻痺だけってことはみんな生きてるんですか?」
セナ「生きてるよ」
ルノ「さっきのは指パッチンがトリガーってこと?」
セナ「そう、名前はパラライズサウンドで意味は麻痺させる音ってことだよ」
ルノ「これ俺も出来ますか?」
セナ「魔法はイメージだから今見た感じのやつをイメージしたらきっと出来るんじゃない?でも練習するならダンジョンでね」
ルノ「なぜ?」
セナ「そうじゃないと関係ない人まで麻痺らせるから」
ルノ「なるほど」
セナ「あとこの技私が勝手に改造したやつだから今のとこは使えるのは私だけだね」
ルノ「元はどんなものなんですか?」
セナ「また集まってきたからやってみよっか」
『パラライズシャウト』キン
刀を戻した時のキンの音と共にさっきと同じようなものが周りに拡がっていき、囲んでいた魔物を麻痺らせ倒れた
セナ「これが本家」
ルノ「どっちも音がトリガーだからどっちでも良くない?」
セナ「本家は刀とかいるけど私の方は何も要らないしね、まぁ好きな方でやればいいよ。まぁ何もいらないとは言っても魔力は使うけどね」
ルノ「魔力は使うんですねわかりました、じゃあ俺は先生の方でやります」
セナ「そう、じゃあ周りのお願いね。あと最後に経験値量もさっきまでのやつより上がってるから」
ルノ「わかりました」
そこから周りで倒れている魔物約250体をルノが刀で切っていった
ルノ「終わりました」
セナ「おつかれ、そろそろお腹すいたでしょ」
ルノ「あ、確かにお腹空いた」
セナ「じゃあこの中入って」
『ゲート』
門みたいなものができた
ルノ「これは?」
セナ「ここに入ると私の家みたいな空間に行けるよ」
ルノ「じゃあお邪魔します」
セナ「うん、入って入って」
2人ともゲートをくぐった
ルノ「和室?」
セナ「服も武器も和ときたら部屋も和でしょ」
ルノ「なるほど」
セナ「じゃあここでまっててね」
床は畳で机があり角の方に座布団があった
セナ「もし暇だったら外で魔物狩ってていいよ、出来たら呼ぶからさ」
ルノ「わかりました」
セナ「あ、あと覗かないでね?今から人間技じゃないことするから」
ルノ「あ、はい」
(いつもなんだけどな)
セナは襖を開けて別の部屋へ行った
ルノ「色々見て見よ」
この部屋は外が見える部屋で部屋からは池と桜が見える
ルノ「あ、鯉がいる」
池には鯉が数十匹居た
ルノ「……それにしてもこの桜デカすぎじゃない?」
庭は結構広く、そこには桜の木が数十本ありその中でも群を抜いてでかいのがあった
{作者 わかりにくければアズール〇ーンのアニメに出てくる獣王側の1番でかいものを想像してください}
ルノ「花見するには最適だね」
部屋に戻った
ルノ「さて、暇だし魔物狩ってよ」
ルノはダンジョンに戻った
そこから約10分後
セナ〔ルノできたよー〕
ルノ〔今から戻ります〕
戻ってきた
ルノ「寿司ですか?」
セナ「お刺身もあるよ」
ルノ「懐かしい」
セナ「この世界じゃ魚あんまり出回らないからね」
ルノ「この世界来てから魚食べてない」
セナ「鮮度とかの問題でこの国では魚は買えないね、とりあえず食べよっか」
ルノ「はい」
どんどん食べていき全部食べ終わり片付けも終わらせた
セナ「そういえば作ってる時思ったけどさっきのドロップ取り忘れたね」
ルノ「あ、確かに」
セナ「ちょっとまっててね」
『時間移動 さっきのボス部屋まで』
{時間移動は過去なら移動出来る、未来にはこれではなく未来移動になる}
セナ「あ、あったあった…はい回収…と帰ろ」
『時間移動 元の時間へ』
ルノから見ると一瞬のできごと
セナ「はい、ただいま」
ルノ「どっか行ってたんですか?」
セナ「過去の私達がボス部屋から出た時間に行って戻ってきた」
ルノ「またよく分からないことを」
セナ「はい、これさっきのはレアボスのレアドロップね」
取ってきたものを机に出した
ルノ「本当に行ったんですか」
セナ「未来に行くより簡単だよ?」
ルノ「そういうことではなく」
セナ「私に着いてくるならこのくらい慣れないとこの先やってけないよ?」
ルノ「確かに」
セナ「まぁルノもこれ使えばとあるスキルが使えるよ」
ルノ「これは?」
セナ「見てみな」
ルノ「はい」
レアドロップはこれだった
時空神の指輪
ランク 神器
耐久 ∞
効果
時空系を好きに操れる
セナ「ルノが欲しそうだった転移をこれがあれば練習無しで出来るよ」
ルノ「ほんとですか!」
セナ「うん、例えばそれをつけてあの大きい桜の木に行きたければ、あの木に転移ってやるとあそこに行けるよ」
ルノ「それはいつも先生がやってるやり方?」
セナ「そうだね、あとはルノがどこにいるか分からない状態でルノのとこに行きたければルノの所に転移だね」
ルノ「なるほど」
セナ「あとそれは時空だから空間を固めて動けなくさせたりも出来るよ」
ルノ「それも思い通りに?」
セナ「そゆこと、だから効果に時空系を好きに操れるって書いてあるでしょ?」
ルノ「でも何も消費しないんですか?」
セナ「何も無いね、そこは名前の通り時空神が使う時空の能力が使えるってことだから消費なし」
ルノ「さっきの先生には?」
セナ「攻撃系?」
ルノ「はい」
セナ「無理だね、空間固めても私の方が権限上だから勝手に無効化される」
ルノ「権限?」
セナ「ルノには確か私が一応神ってこと教えたよね?」
ルノ「はい、どんな神かは勉強の時に聞いてと言われました」
セナ「じゃあ少しだけ教えるね、私の権限は上級神の1番上にいる時空神を上回ってるの、それで私に空間を固める拘束をしても私の時空の権限の方が上だから勝手に無効化してくれるのよ」
ルノ「もっと簡単に出来ますか?」
セナ「じゃあ元の世界でルノは学校に通ってたでしょ?」
ルノ「はい」
セナ「そこではルノのクラス担当の教師がいたでしょ?」
ルノ「いますね」
セナ「じゃあその担当の先生に何もしてないルノがベタだけど廊下に立ってろと言われたとします」
ルノ「本当にベタですね、あと理不尽」
セナ「ルノはそれに従うでしょ?」
ルノ「そうですね、余計に何か言われたら面倒ですから」
セナ「そこにたまたまルノが立っているところを校長先生や理事長が見つけました、そこでルノにこう問いました「君は何をしてるんだ?」とルノはなんて答えますか?」
ルノ「よく分からない理由で先生に立たされましたって答える」
セナ「それを聞いた校長か理事長はその先生に理由を聞きに行き、ルノが無実なのを確認してルノに戻っていいことを伝えた」
ルノ「あ、なるほど何となくわかりました」
セナ「長くなったけどこういうことだよ」
ルノ「今の例えだとセナ先生が校長先生で時空神が教師って事ですね?」
セナ「そういうこと、権限が上だと下の者の効果は無くせる、だから私は無効化されるってこと」
ルノ「逆の場合問答無用で拘束できると」
セナ「そういう事ね、じゃあ今から練習やろっか」
ルノ「さっき練習無しでできるって言いませんでした?」
セナ「能力は使える、でももし転移した場所がもし変な空間だとしたらルノが耐えられる保証は無いでしょ?」
(この指輪でそんな事起きないように改造した事は言わないけどね)
ルノ「た、確かに俺まだ不死とかじゃ無いから死んじゃう」
セナ「じゃあ手始めにあの大きい桜の木のとこ行ってみよっか」
ルノ「わかりました」
そこから約1時間ぐらいルノの時空神の指輪を扱う練習をして行った
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