異世界で色々反転して行こう

エルナ・アストル

12話 勇者召喚の前に世界に詳しくなろう

あれから一週間たった

セナ《さぁ、災難な学生達に会いに行こう》

ルキア《確かに災難ですね》

セナ《もう行ってもいいかな?》

ルキア《まだ早いですが良いでしょう》

現在時刻は約10時だ

セナ《じゃあ行こうかな》
『転移』

転移で王城内へ入った

騎士A「陛下セナ殿が現れましたよ」

アルタ「分かった」

少し前からセナの扱いはこんな感じに酷いことになってしまった

セナ「こんにちは、アルタ」

アルタ「あぁこんにちはセナ、随分早いな…まだ時間はあるぞ?」

セナ「することが無かったので来ました」

アルタ「そうか、服装はそれでいいのか?」

セナ「はい」

服装はいつもと何ら変わらない着物ドレスだ
{上半身は普通の着物だが、下半身がフリルの着いたフリフリのスカートになっている}

アルタ「会った時から代わり映えしないな」

セナ「変わったのはステータスぐらいかな」

アルタ「そうなのか」

セナ「称号に純正龍ハンターってのが着いたくらい?」

アルタ「そんなのあるんだな」

セナ「条件は純正龍ソロ討伐見たいね」

アルタ「そうなのか、今更だが何者なんだよ」

セナ「言えませんが一応最高の権力があると思っといて下さい」

アルタ「俺より上か?」

セナ「圧倒的に上ですね」

アルタ「じゃあ跪くか?」

セナ「いらないよそんなの、そもそも私この権力を1回も使ったことないし、いや1回使ったかな?」

アルタ「使ったんだな、一体何に?」

セナ「これから来る勇者の性格が悪いのだと厄介だから普通な感じのを呼んでもらえるようにしましたね」

アルタ「その言い方だとお前の最高の権力って神すら凌駕するレベルなのか?」

ルキア《バレてますよ》

セナ《口が滑った》
「忘れて下さい」

アルタ「気になるんだが?」

セナ「忘れて下さい」

セナは少しの威圧を込めながら言った

アルタ「わ、分かった」

ルキア《言っても問題ないのでは?》

セナ《確かにそうだね、でも混乱しない?》

ルキア《するでしょうね》

セナ《まぁいいか》
「知りたい?」

アルタ「何がだ?」

セナ「私の正体」

アルタ「気になるが話せないなら無理に話さなくていいぞ」

セナ「話してもいいんですが、確実に混乱すると思いますよ?」

アルタ「そうなのか?」

セナ「はい、私一応最高神やってるので」

アルタ「そうなのか……って、さ、最高神様!?」

セナ「はい、ほらこの通り」

ステータスを見せた

[名前] セナ
[年齢] 12
[種族] 無限超越女神
[性別] 女神
[職業] 最高神
[レベル] ∞
[HP] ∞
[MP] ∞
[物理攻撃力] ∞
[物理耐性] ∞
[魔法攻撃力] ∞
[魔法耐性] ∞
[素早さ] ∞
[運] ∞
-----
[称号] 最強 元神々の使徒 元神々の遊び道具 この世の全てを超越した者 最高神 神々を超越した者 純正龍ハンター
[魔法] 無限超越女神之摂理
[固有スキル]
無限超越女神之反転
無限超越女神之完全創造
無限超越女神之神眼
無限超越女神之全知全能
[武装]
無限超越女神之和服
無限超越女神之刀[鬼桜きざくら]
無限超越女神之刀[白鬼神はくきしん]
------- 
[加護] 
無限超越女神之加護Lv∞
神々の加護Lv10

セナ「大丈夫ですかー……大丈夫じゃないね。少し待っとこ」

アルタはステータスを見た瞬間完全にフリーズした

数分後

アルタ「失礼しました!」

瞬時に跪いた

セナ「言わなければ良かったかな?そんな事しなくていいよ」

アルタ「そ、そういう訳には」

セナ「いいってば別に」

ルキア《最高神スキルの命令を使って無理やり普通にしては?》

セナ《あ、そんなこと出来たね》
『命令 アルタは私に畏まらなくていい』

そしてアルタは立ち上がった

アルタ「そうかぁ、セナは最高神だったんだな強いわけだな」

セナ「そうだね」

アルタ「あ、そうだ。勇者達をこの国にある学園に入れる予定だから学園の教師になってもらうからな」

セナ「聞いてないんですが?」

アルタ「昨日決まったから」

セナ「確かにEXランクになって次の日しか来てないね、だけどもっと前から決まってなかったの?」

アルタ「一昨日計画して昨日決まったからなしょうがない」

セナ「ちなみに教師って何するの?」

アルタ「Sクラスに入れる予定だ、そしてSクラスには他の生徒もいるからそいつらも一緒に教えてやってくれ」

セナ「その言い方だと担当教師なの?」

アルタ「そうだが何か?」

セナ「私教師とかした事ないよ?」

アルタ「最高神なんだからそのくらい出来るだろ?そのくらい」

セナ「出来なくは無いけど、どうなっても知らないよ?」

アルタ「別に構わんよ、もし悪の道に進んだらお前が止めるだろ?」

セナ「まぁね、そもそも魔王を倒すのに勇者とかいらないけどね、私がいるし」

アルタ「そうだが、せっかく準備したし召喚するよ」

セナ「そうですか、仕事増えるなぁ」

アルタ「なぜ仕事増えるんだ?」

セナ「最近気づいたんですがこの世界の次元の壁ボロボロなんですよ、だから私が来た頃から気象が良くなったでしょ?」

アルタ「確かにな、前は突然嵐になったりしてたな、それは次元の壁?が原因なのか?」

セナ「この世界の神が次元の壁を修復している間下界に手が回ってなかったのが原因です」

アルタ「じゃあなぜ壁がボロボロに?」

セナ「勇者召喚が原因ですよ?」

アルタ「なぜ?」 

セナ「この世界から異世界への扉を開ける際一瞬ですが二つの世界が接触して壁だけ破壊していくんですよ、それが繰り返されボロボロになったんです」

アルタ「それって大丈夫なのか?」

セナ「完全に破壊された場合、この世界がバラバラになり消滅します」

アルタ「治せないのか?」

セナ「もう治ってますよ?本来はもっと時間がかかるんですが、私なので余裕です」

アルタ「そうなのか」

セナ「ちなみに、ボロボロの状態から普通に治すと約300年はかかるよ?」

アルタ「壁を治すのにそんな掛かるのか?」

セナ「もっと早く終わらせることできるけどこの世界の全生命体死ぬよ?」

アルタ「な、何故だ?」

セナ「簡単に説明するよ?まず次元の壁は土台で地面や建物などはお城としてお城がある状態で土台を動かすとどうなる?」

アルタ「揺れる?」

セナ「そう、その揺れがこの世界の全体に行く、最悪の場合建物が崩れたりするね、壁を一気に直そうものなら世界は更地になるよ?だから時間かかるの」

アルタ「なるほどな」

セナ「私の場合はそんなの関係なしに治したけど」

アルタ「危ない事するなぁ」

セナ「治すのに使ったスキルを1つ抜けば更地だけどね」

壁を直すのに使ったのはこのスキルだ
世界への影響無し 反転 だけだ
世界への影響無しで揺れを無くして(治したあと消してある)
反転でボロボロから綺麗な状態へ戻しただけ

アルタ「何事も無かったんだよな?」

セナ「正確には1回世界滅んだ」

アルタ「はぁ?!」

セナ「私のスキルの反転が影響ないと思って使ったら世界が更地とかした、だから時間を戻して影響を無くしてもう一回やった」

アルタ「俺たちは知らないが?」

セナ「当たり前じゃん、滅ぼす少し前まで戻したし誰も知らないと思うよ?」

アルタ「そうか、まぁいい。そろそろ時間だ」

セナ「あ、ほんとだ」

来てからずっと話していた事になる

セナ「ところでずっと話してたけど良かったの?」

アルタ「どうしてだ?」

セナ「なんかあるんじゃないの?」

アルタ「あぁ、俺の仕事は召喚されてから謁見の間へ来てからだな、その前は他の者がやってくれる」

セナ「そうゆうもの?もっと忙しそうなイメージあったけど」

アルタ「段取りさえ伝えとけばやってくれるからな」

セナ「そうなのね、じゃあアルタと一緒に謁見の間にいればいいの?」

アルタ「そうだな、まぁ好きなようにしてもいいぞ?」

セナ「じゃあちょっと驚かそうかな?異世界感出してあげよ、じゃあ私が出ていい時呼んで、準備できたら転移して来るから」

アルタ「分かった、何もスキル使わずに呼べばいいのか?」

セナ「いいよ?意識さえ向けとけば聞こえるから」

アルタ「怖いなそれは」

セナ「最高神を舐めるでない」

セナは自慢げにそう答えた

アルタ「はいはい、すいませんでした最高神様」

セナ「じゃあよろしく」

アルタ「分かった」

そしてセナは転移して家に戻った
セナはこの世界に来て10日後には家を買ってある(家というか屋敷)

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