雑食無双ヨルムン
ヨルムン、飛ぶ
「焼肉しかあるまい!」
眼前に迫る紅蓮の焔の波に向かいヨルムンテイルをレイアの肉が突き刺さったままの状態で振るう。
高速でふり抜かれた,ヨルムンテイルはレイア肉を炎に炙らせ、肉の焼ける匂いを周りに漂わせ、さらには迫っていた業火をも切り裂きおった。
『がぁぁぁぁぁぁ⁉︎』
ヨルムンテイルは焔を切り裂いたのちにその破壊力をブレスを吐き続けていたレイアの横っ面へと叩き込み、レッドドラゴンに無様な悲鳴を上げさせよった。
我が思った以上の切れ味じゃな。
じゃが切り裂いた焔は消失したわけてはなく上下に切り裂いただけでそのまま突き進み我へと直撃。
「あちゃちゃちゃちゃ⁉︎」
直撃を受けた我の体は瞬く間に焔に包まれたわけなんじゃが我の体は熱さは感じるが特に痛みはないような感じじゃな。びっくりした! というのがちかいかのう。
「びびったのう」
体に張り付いておる元服でろう煤をはたきながら一人口篭りながらたった今こんがり焼けた肉をヨルムンテイルから引っこ抜くと口へと放り込む。
うむ、外は完全に炭化しておるが中は肉汁が溢れるほどにじゅーしじゃな。
『未知の味を取得しました。経験値をjqmdmtx』
「なんじゃ、やっぱり壊れたのか? 経験値がどれくらい入ったか全くわからんぞ」
このわけのわからん経験値とやらのシステムも元を辿ればあのバカ神サリハルが作ったもんじゃろうしな。どうせロクデモナイものに違いないし、手抜きにちがいないからのう。深く考えるだけ無駄というものかもしれんな。
しかし、ドラゴンのブレスはかなりの威力じゃったはずなんじゃが……
レイアの奴は手加減をしたのかのう?
『バカな! なぜ私のブレスを食らって服が燃え尽きるだけなの⁉︎』
横っ面をヨルムンテイルに叩かれた衝撃からか口から滝のように血を流しながらレイアが叫ぶ。
うむ、我の服はまた無くなったぞ。なんじゃか戦うたびに無くなっとる気がするのう。
しかし、どうやらあの口ぶりからさっきのは本気の攻撃じゃったようじゃな。
ふむ、我の体はかなりの防御力じゃな。
空は飛べんが地上なら最強かもしれんな。
もしかしたら筋力に物を言わせればドラゴンの翼もむしれるんじゃなじゃろうか?
『な、なんだ! なんで私の翼を見てるんだ!』
「ふーむ」
我が翼に注目していたことに気づいたらしいレイアの奴が僅かに後ろに下がる。
丁度目の前に手頃なドラゴンがいるわけじゃし試してみるのもありじゃのう。
『う⁉︎』
危機感を感じとったのかレイアは大きく翼を広げるとそれを大きくはためかせ、周りに風を巻き起こしはじめよる。
『戦略的撤退!』
動物的直感に従ったのかレイアは翼をはためかせ空へと浮かび逃亡の姿勢を見せよる。
じゃが逃す気は微塵もないんじゃ! よな!
ヨルムンテイルを再び放つ。
それを見たレイアはためらうことなく逃走を開始しよった。
一切躊躇せんその姿はなかなかに潔いものであったがドラゴンの翼を毟る気満々である我を前に少しばかり遅かったのう!
ヨルムンテイルが唸りを上げながらレイアの翼へとぶち当たり軽々と貫通。これで動きを止めてやろうと体に力を入れて踏ん張る!
「あれ〜?」
しかし、レイアがさらに力強く翼をはためかさせ空を舞うと我の踏ん張りなどなかったかのようにあっさりと飛翔。ヨルムンテイルは突き刺さったままである我を軽々と引っ張りあげると空高くへと我を浮かび上がらせるのであった。
眼前に迫る紅蓮の焔の波に向かいヨルムンテイルをレイアの肉が突き刺さったままの状態で振るう。
高速でふり抜かれた,ヨルムンテイルはレイア肉を炎に炙らせ、肉の焼ける匂いを周りに漂わせ、さらには迫っていた業火をも切り裂きおった。
『がぁぁぁぁぁぁ⁉︎』
ヨルムンテイルは焔を切り裂いたのちにその破壊力をブレスを吐き続けていたレイアの横っ面へと叩き込み、レッドドラゴンに無様な悲鳴を上げさせよった。
我が思った以上の切れ味じゃな。
じゃが切り裂いた焔は消失したわけてはなく上下に切り裂いただけでそのまま突き進み我へと直撃。
「あちゃちゃちゃちゃ⁉︎」
直撃を受けた我の体は瞬く間に焔に包まれたわけなんじゃが我の体は熱さは感じるが特に痛みはないような感じじゃな。びっくりした! というのがちかいかのう。
「びびったのう」
体に張り付いておる元服でろう煤をはたきながら一人口篭りながらたった今こんがり焼けた肉をヨルムンテイルから引っこ抜くと口へと放り込む。
うむ、外は完全に炭化しておるが中は肉汁が溢れるほどにじゅーしじゃな。
『未知の味を取得しました。経験値をjqmdmtx』
「なんじゃ、やっぱり壊れたのか? 経験値がどれくらい入ったか全くわからんぞ」
このわけのわからん経験値とやらのシステムも元を辿ればあのバカ神サリハルが作ったもんじゃろうしな。どうせロクデモナイものに違いないし、手抜きにちがいないからのう。深く考えるだけ無駄というものかもしれんな。
しかし、ドラゴンのブレスはかなりの威力じゃったはずなんじゃが……
レイアの奴は手加減をしたのかのう?
『バカな! なぜ私のブレスを食らって服が燃え尽きるだけなの⁉︎』
横っ面をヨルムンテイルに叩かれた衝撃からか口から滝のように血を流しながらレイアが叫ぶ。
うむ、我の服はまた無くなったぞ。なんじゃか戦うたびに無くなっとる気がするのう。
しかし、どうやらあの口ぶりからさっきのは本気の攻撃じゃったようじゃな。
ふむ、我の体はかなりの防御力じゃな。
空は飛べんが地上なら最強かもしれんな。
もしかしたら筋力に物を言わせればドラゴンの翼もむしれるんじゃなじゃろうか?
『な、なんだ! なんで私の翼を見てるんだ!』
「ふーむ」
我が翼に注目していたことに気づいたらしいレイアの奴が僅かに後ろに下がる。
丁度目の前に手頃なドラゴンがいるわけじゃし試してみるのもありじゃのう。
『う⁉︎』
危機感を感じとったのかレイアは大きく翼を広げるとそれを大きくはためかせ、周りに風を巻き起こしはじめよる。
『戦略的撤退!』
動物的直感に従ったのかレイアは翼をはためかせ空へと浮かび逃亡の姿勢を見せよる。
じゃが逃す気は微塵もないんじゃ! よな!
ヨルムンテイルを再び放つ。
それを見たレイアはためらうことなく逃走を開始しよった。
一切躊躇せんその姿はなかなかに潔いものであったがドラゴンの翼を毟る気満々である我を前に少しばかり遅かったのう!
ヨルムンテイルが唸りを上げながらレイアの翼へとぶち当たり軽々と貫通。これで動きを止めてやろうと体に力を入れて踏ん張る!
「あれ〜?」
しかし、レイアがさらに力強く翼をはためかさせ空を舞うと我の踏ん張りなどなかったかのようにあっさりと飛翔。ヨルムンテイルは突き刺さったままである我を軽々と引っ張りあげると空高くへと我を浮かび上がらせるのであった。
コメント