雑食無双ヨルムン
ヨルムン、やっぱりわすれている
『私をわすれるとはいい度胸ねgadtjhdtgam!』
でっかいドラゴンが地面へと降り立つと地震が起きたかのように大地が揺れ地響きが鳴り響く。周りにいた冒険者やドラゴン共がその衝撃でよたよたと倒れこむ姿が見て取れた。
「ん? 我はお前なんぞ知らんぞ?」
ドラゴンの知り合いは三匹ほどしかおらんからのう。
『お、お前は私を忘れたというのかぁぁぁぁ!』
威圧を込めた咆哮とも言える怒声を真紅のドラゴンが我に向かい放ってきおるが、わからんもんはわからんわけじゃからなぁ。
『私は忘れもしないぞ! 空を飛ぶ私を何度も何度も叩き落としたあくまでのごとき所業! レッドドラゴンである私に無礼でしょうが!』
空を飛んでいるのを叩き落とした?
レッドドラゴン?
そういえば昔に頭の上を飛び回っていたレッドドラゴンの幼生体を邪魔だったから尻尾で振り払った記憶があるのう。
その後もしつこく突っかかってきよった奴がおったわ。
「ああ、お主はレイアか? 随分とでかくなったものじゃのう」
『お前が小さくなったのだ! それにお前が封印されていた二千年! ドラゴンたる私は成長しているの!』
ふむ、確かに二千年あればドラゴンならばそれなりに大きくはなるわな。
『それが、なんだ! 封印が解かれたお前は! 矮小な人間の、それも子供のような体になりよってからに! それでも私のライバルなの⁉︎』
「別にライバルではないんじゃがな……」
レイアの奴が勝手に突っかかってくるだけじゃからなぁ。別段こいつと力を競い合ったことなんぞないわけじゃし。
『まあいいわ! gadtjhdtgam! 今こそ長年にわたる私との決着をつけてもらうわよ!』
「巻き込まれる前に撤収!」
レイアの奴が勝手に宣戦布告をすると大きく翼を広げる。ただ翼を広げる、それだけの行動で生じた衝撃波で周りのルーを含めた冒険者連中とドラゴン共は悲鳴を上げながら逃げ出しよった。
「いや、お主は面倒じゃのう」
ふきとばされそうになりながらもなんとなく逃げるのは嫌な我はため息をつきながらヨルムンテイルを地面に突き刺し耐える。
『これは復讐だ!』
我の体以上の大きさの爪を我の頭上から振るってきたので即座にヨルムンテイルを閃かし迎撃。
金属がこすれあうような甲高い音を上げ、接触した面が火花を一瞬散らすと、我は軽く舌打ちをして後ろへと飛ぶ。
レイアの爪はわずかに欠けてはいるようじゃ。硬さはヨルムンテイルの方が僅かに勝っているのじゃろう。じゃがのう……
「物量が違いすぎるかのう」
硬さは僅かに勝っておる。じゃがそれは先ほどの雑魚ドラゴンのように容易く貫けるほどに勝っておるわけじゃない。多少の傷をつけるていどじゃろう。
そうなると少しばかりの傷を負おうと体がでかいレイアの攻撃の方が強いに決まっておるわけじゃ。
『昔のあなたなら今の攻撃くらい避けずに弾き返しでしょうね!』
「いや大きさが違うじゃろが」
以前まで自分が虐められていた相手を虐めることができて楽しいのかレイアの奴は笑いながら攻撃してきよる。体のサイズが違いすぎるからまともに迎撃できぬ。ヨルムンテイルは下から攻撃しては物量によって潰されてしまうしどうしたものか。
いや、考えようかのう?
我の攻撃力はレイアの防御力を超えておるわけじゃし。
「削りきればいいわけじゃな」
一撃で仕留めることができぬのであればひたすらに死ぬまで攻撃を繰り出し続ければいいわけじゃからな。
そう、穴が開きまくるまで殴るのと一緒じゃな。
そんな我の考えを読んだかのように尻尾の先端が分厚く、そしてより鋭そうな刃のような形へと変わる。
さすがは我の尻尾。我の考えをよく汲み取ってくれるのう。
そんな尻尾を見つめながら我は好戦的な笑みを浮かべるのじゃった。
でっかいドラゴンが地面へと降り立つと地震が起きたかのように大地が揺れ地響きが鳴り響く。周りにいた冒険者やドラゴン共がその衝撃でよたよたと倒れこむ姿が見て取れた。
「ん? 我はお前なんぞ知らんぞ?」
ドラゴンの知り合いは三匹ほどしかおらんからのう。
『お、お前は私を忘れたというのかぁぁぁぁ!』
威圧を込めた咆哮とも言える怒声を真紅のドラゴンが我に向かい放ってきおるが、わからんもんはわからんわけじゃからなぁ。
『私は忘れもしないぞ! 空を飛ぶ私を何度も何度も叩き落としたあくまでのごとき所業! レッドドラゴンである私に無礼でしょうが!』
空を飛んでいるのを叩き落とした?
レッドドラゴン?
そういえば昔に頭の上を飛び回っていたレッドドラゴンの幼生体を邪魔だったから尻尾で振り払った記憶があるのう。
その後もしつこく突っかかってきよった奴がおったわ。
「ああ、お主はレイアか? 随分とでかくなったものじゃのう」
『お前が小さくなったのだ! それにお前が封印されていた二千年! ドラゴンたる私は成長しているの!』
ふむ、確かに二千年あればドラゴンならばそれなりに大きくはなるわな。
『それが、なんだ! 封印が解かれたお前は! 矮小な人間の、それも子供のような体になりよってからに! それでも私のライバルなの⁉︎』
「別にライバルではないんじゃがな……」
レイアの奴が勝手に突っかかってくるだけじゃからなぁ。別段こいつと力を競い合ったことなんぞないわけじゃし。
『まあいいわ! gadtjhdtgam! 今こそ長年にわたる私との決着をつけてもらうわよ!』
「巻き込まれる前に撤収!」
レイアの奴が勝手に宣戦布告をすると大きく翼を広げる。ただ翼を広げる、それだけの行動で生じた衝撃波で周りのルーを含めた冒険者連中とドラゴン共は悲鳴を上げながら逃げ出しよった。
「いや、お主は面倒じゃのう」
ふきとばされそうになりながらもなんとなく逃げるのは嫌な我はため息をつきながらヨルムンテイルを地面に突き刺し耐える。
『これは復讐だ!』
我の体以上の大きさの爪を我の頭上から振るってきたので即座にヨルムンテイルを閃かし迎撃。
金属がこすれあうような甲高い音を上げ、接触した面が火花を一瞬散らすと、我は軽く舌打ちをして後ろへと飛ぶ。
レイアの爪はわずかに欠けてはいるようじゃ。硬さはヨルムンテイルの方が僅かに勝っているのじゃろう。じゃがのう……
「物量が違いすぎるかのう」
硬さは僅かに勝っておる。じゃがそれは先ほどの雑魚ドラゴンのように容易く貫けるほどに勝っておるわけじゃない。多少の傷をつけるていどじゃろう。
そうなると少しばかりの傷を負おうと体がでかいレイアの攻撃の方が強いに決まっておるわけじゃ。
『昔のあなたなら今の攻撃くらい避けずに弾き返しでしょうね!』
「いや大きさが違うじゃろが」
以前まで自分が虐められていた相手を虐めることができて楽しいのかレイアの奴は笑いながら攻撃してきよる。体のサイズが違いすぎるからまともに迎撃できぬ。ヨルムンテイルは下から攻撃しては物量によって潰されてしまうしどうしたものか。
いや、考えようかのう?
我の攻撃力はレイアの防御力を超えておるわけじゃし。
「削りきればいいわけじゃな」
一撃で仕留めることができぬのであればひたすらに死ぬまで攻撃を繰り出し続ければいいわけじゃからな。
そう、穴が開きまくるまで殴るのと一緒じゃな。
そんな我の考えを読んだかのように尻尾の先端が分厚く、そしてより鋭そうな刃のような形へと変わる。
さすがは我の尻尾。我の考えをよく汲み取ってくれるのう。
そんな尻尾を見つめながら我は好戦的な笑みを浮かべるのじゃった。
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