月光の華

きあき

ブルームーン

真っ暗の闇の中
薄い紅をまとい
月が漂っている

人々の家々かられる
光の中からは
賑やかなTVの中の
笑い声だけが聞こえてくる
温かな団欒の笑い声じゃなく
ただ
遠い世界の笑い声が響いている

薄っぺらな日常は
風に吹き飛ばされそうで
ボクらは見ず知らずの不安に
心をき乱される

静まりかえる夜の闇
十五夜の月に
手招きされた非日常の中
振り返った現実は
やわらかな光に包まれるように
ボクらに世界を開いていた

ただそこにある世界
それがボクらの日常
それがボクらの心を揺り動かすもの

月が闇に浮かんでいる
ボクらを未来へいざな
希望のように・・・

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