エリートヤンキーの嫁にならなきゃいけないのですが

千桜

プロローグ

「よくもこの前は恥かかせてくれたなーー!!」

金髪でガタイの良い男が拳を繰り出してくる。

軽くかわし、相手を静止させるため、背中に右手を食い込ませた。

「ふー。」

先生に見つかったら、また面倒になる。

うずくまる相手が気になったが、また再過熱しても面倒なのでその場を立ち去ることにした。
(全く‥)

右胸元に「kiduki」の白刺繍入りのジャケットを着た少年の姿はもうなかった。

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