世界の破壊を阻止せよ[運命を握るのは幼女?!]

千桜

偵察2【1軍~東~】

騎馬隊1軍 ~東側~

 蒸し暑いのに、吹き抜ける風は嫌に冷徹に肌を撫でていく。
 ムート達は、メタル・エーデにたどり着いた。

 かつて鉱山が栄えていた街は、廃墟と成り果て、主を失ったコンクリの瓦礫が散らばったままだ。
 家族や村民の勧告を聞き入れず、一人残った村長は、生糸や、生地を売り歩いて生計をたてているという。
 幾つもの街や村で、リヤカーを引いた老人が出没し、「いつでも戻ってこられるように商いを頑張っている」と話しては、自作の羽織やタオルケット等を誇らしげに勧めるそうだ。
 持ち物全てがカラフルなことから「カラフル爺さん」の異名を持ち、本人も特段嫌がっては無いそうだ。

 詳しいことはこれから調査するとして、国が発行する情報誌を一月程前に読んだ時は、そのような内容が記載されていた。

 調査すべきは当然、盗賊の手掛かりだ。
 賑わっている街と同化し、ひっそりと拠点を置いている可能性もあるが、活気が無くなって間もない廃墟は集いにはうってつけの場だ。

 襲撃される可能性を念頭に置き、慎重に足をすすめる。

 街を破壊したの集団と、今世間を脅かしている彼らが同一とは限らないが危害を加えているという点では共通している。

 危険な思想の持ち主は、目的の為ならば手段を厭わないだろう。

 どんな細かな手掛かりをも見逃さない為に、3千の軍服は散らばった。
 

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