世界の破壊を阻止せよ[運命を握るのは幼女?!]

千桜

守る為の強さ2

 まだまだだな‥騎士団をなめてはいけない。
 目の前の相手はそう言い放ち、重厚な剣を鞘におさめた。
 
 剣捌きは言うまでも無く、動作全てに重みがあり、それも彼が地位を築き上げてきたに相応しい生き様が滲み出ている。
 小手先の技術だけでは無い、「本物の騎士」とは彼の事を指す言葉なのだと勝手ながらそう解釈している。
 
 全てに 熱烈に焦がれているからこそ、悔しさがせりあがって来る。一種の狂気でもあり、粘着物のような想いが体内で破裂寸前であるのを、責務への並々ならぬ忠誠心と、自身で作り上げた理想像というガラクタを真実に変えるとの想いだけで押し留めている。

 圧倒的な力の差は明確だ。だからこそ!一人の男としてこの国を、いや世界を守る為に強くなる。そう誓った幼き日を呪縛に縛られたみたいに毎日思い出す。
 
 感謝の念と、未熟さへの戒めを込めて深々と礼をした。末端へと意識を集中し筋肉を弛めないように、目の前の大男ーエーデル騎士団団長であり、父親のリヒト・エーデルへと向き直った。

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