隻眼の賢者
二十話 パメラの信者
俺は人族の王都に向けて道を歩いていた。
「結構遠いな〜」
俺は地図を見ながら呟いた。王都は人族と魔人族の国境から5000キロメートル位離れている。全力で走っても1ヶ月は掛かる程の道のりだ。水は無限に出せて、食料は魔物や植物から採れるので困ってはいない。
「へっ、流石は魔人の魔導具。王都からここまで一瞬だな!」
何か怪しい男が呟いている。男の足元には少女が一人横たわっていた。
どっかで同じシチュエーションになった様な気がするんですが••••••。とりあえず、鑑定しよう。
•名前 クルゼル
•種族 魔人族(偽装中)
•職業 暗殺者Lv51
•称号 誘拐魔
•生命力 620/620
•魔力 40/40
•攻撃力 600
•防御力 840
•スキル 気配遮断Lv6 気配察知Lv5 偽装Lv7
•エクストラスキル 罪神の加護Lv3
こいつも誘拐魔かよ。罪神ってなんだ?後で聞けば良いか。偽装も解いてもらおう。隣の少女は••••••。
•名前 シルヴィ
•種族 人族
•職業 姫Lv2
•称号 王族
•生命力 120/120
•魔力 40/40
•攻撃力 30
•防御力 40
•スキル 算術Lv1 話術Lv1
人族の王族か〜。ステータス的にアルフェリスの劣化バージョンみたいだな。助けなくても良いかな?面倒臭そう••••••。
「これをきっかけに戦争が起きれば良いんだかな〜。これも我らが神、パメラ様の為に」
クルゼルが呟く。
今、とても大切な事が聞こえたんだけど••••••。戦争させようとしてるの?それと、パメラなんて神、居たっけ?教会に行ったらイギスに聞いてみよう。助けないと大事になるから助けよう。
「『クラビティ』」
「な、なんだ!?」
クルゼルはその場に這いつくばる。その時、偽装スキルも一緒に解けた。人族だったか••••••。
「捕らえたは良いけどどうしよう••••••。国に突き出すか。でも王都までに逃げられたら困るしな〜。ねぇ、クルゼルはどうしてシルヴィ姫を攫った?それとパメラって神の事も教えてくれる?」
「な、何故俺の名前を知っている!?」
「質問に答えてくれない?」
殺気を出してみた。すると、クルゼルの顔は青くなっていた。それほど怖かっただろうか••••••。涙が出ている。
「も、黙秘する!!」
それでも言わないなんて頑固だな〜。奴隷にした方が楽だな。逃げられないし。
「『セィブラリー』」
俺は呪縛魔法の隷属魔法と精神魔法の合成魔法を使った。これで、俺の命令に逆らえないな。
「さて、先程の質問に答えて」
「俺は罪神パメラ様の命令で姫を攫った。パメラ様は罪を司る神で罪人になれば加護を貰える事がある。パメラ様は亜神と呼ばれる生物が神魂を取り込んでなれる神の一人だ。亜神は世界に無数におり、そのうちの最強の亜神がパメラ様だ!凄いだろ!」
なるほど。神が相手ならイギスに頼んで消してもらおう。
「罪神パメラが命令した理由は?」
「世界で戦争を起こし人口を減らして始祖の神々の信者を減らし、力を減らす事が目的だ!」
「他の種族にもこのような事をやったのか?」
「魔人族と獣人族、エルフ族、ドワーフ族に行った。魔人族とエルフ族は失敗したらしいが獣人族とドワーフ族は成功した。攫ったのは全員第一王女だ。それと、他の種族は強すぎて無理だ。手が出せねぇ」
結構な数の種族にしているな••••••。
「攫った者達は何処に居る?」
「パメラ様を祀っている教会の牢屋に居る」
「そこまでの道のりを教えろ」
俺はシルヴィの周りに物理攻撃無効と魔法攻撃無効の結界を貼って、クルゼルに命令した。クルゼルは「近くにある」と言って走って行った。俺はその後を追う。500メートルぐらい走った所に大層立派な教会が見えた。
「ここか?」
「そうです••••••」
「よし、クルゼルはシルヴィさんを背負って付いて来い。俺が先導する」
「了解した」
俺とクルゼルに迷彩魔法と消音魔法、消臭魔法、索敵魔法を使用し教会に入った。
人の気配は地下か••••••。
俺は地下に入る方法を探したが見つからなかったため、クルゼルを呼んで入る事にした。案の定すぐに地下への扉の所まで行けた。そして、俺らは扉を開けた。
「だ、誰だ!!」
中に敵が居たか••••••。ここはクルゼルを行かせて油断させよう。
「俺だ。クルゼルだ」
「なんだ。クルゼルか。人族の姫は何処に居るんだ?」
俺は千変万化で敵が声を出さないように首を切り落とし、一瞬で絶命させた。
「ふぅ••••••」
「お見事!」
これぐらい普通だ。いつもやってる。
俺は教会を一通り見たが人の気配がなかった。
「それで他に攫った人は?」
「パメラ様の像の下です」
俺はパメラ像をアイテムボックスに入れた。
「何かの証拠になるかもしれないからな。それと••••••」
パメラ像の下には石レンガでできた階段があった。
「俺が先頭を進むからクルゼルは後ろを頼む」
俺とクルゼルは階段の奥へ進んだ。
「結構遠いな〜」
俺は地図を見ながら呟いた。王都は人族と魔人族の国境から5000キロメートル位離れている。全力で走っても1ヶ月は掛かる程の道のりだ。水は無限に出せて、食料は魔物や植物から採れるので困ってはいない。
「へっ、流石は魔人の魔導具。王都からここまで一瞬だな!」
何か怪しい男が呟いている。男の足元には少女が一人横たわっていた。
どっかで同じシチュエーションになった様な気がするんですが••••••。とりあえず、鑑定しよう。
•名前 クルゼル
•種族 魔人族(偽装中)
•職業 暗殺者Lv51
•称号 誘拐魔
•生命力 620/620
•魔力 40/40
•攻撃力 600
•防御力 840
•スキル 気配遮断Lv6 気配察知Lv5 偽装Lv7
•エクストラスキル 罪神の加護Lv3
こいつも誘拐魔かよ。罪神ってなんだ?後で聞けば良いか。偽装も解いてもらおう。隣の少女は••••••。
•名前 シルヴィ
•種族 人族
•職業 姫Lv2
•称号 王族
•生命力 120/120
•魔力 40/40
•攻撃力 30
•防御力 40
•スキル 算術Lv1 話術Lv1
人族の王族か〜。ステータス的にアルフェリスの劣化バージョンみたいだな。助けなくても良いかな?面倒臭そう••••••。
「これをきっかけに戦争が起きれば良いんだかな〜。これも我らが神、パメラ様の為に」
クルゼルが呟く。
今、とても大切な事が聞こえたんだけど••••••。戦争させようとしてるの?それと、パメラなんて神、居たっけ?教会に行ったらイギスに聞いてみよう。助けないと大事になるから助けよう。
「『クラビティ』」
「な、なんだ!?」
クルゼルはその場に這いつくばる。その時、偽装スキルも一緒に解けた。人族だったか••••••。
「捕らえたは良いけどどうしよう••••••。国に突き出すか。でも王都までに逃げられたら困るしな〜。ねぇ、クルゼルはどうしてシルヴィ姫を攫った?それとパメラって神の事も教えてくれる?」
「な、何故俺の名前を知っている!?」
「質問に答えてくれない?」
殺気を出してみた。すると、クルゼルの顔は青くなっていた。それほど怖かっただろうか••••••。涙が出ている。
「も、黙秘する!!」
それでも言わないなんて頑固だな〜。奴隷にした方が楽だな。逃げられないし。
「『セィブラリー』」
俺は呪縛魔法の隷属魔法と精神魔法の合成魔法を使った。これで、俺の命令に逆らえないな。
「さて、先程の質問に答えて」
「俺は罪神パメラ様の命令で姫を攫った。パメラ様は罪を司る神で罪人になれば加護を貰える事がある。パメラ様は亜神と呼ばれる生物が神魂を取り込んでなれる神の一人だ。亜神は世界に無数におり、そのうちの最強の亜神がパメラ様だ!凄いだろ!」
なるほど。神が相手ならイギスに頼んで消してもらおう。
「罪神パメラが命令した理由は?」
「世界で戦争を起こし人口を減らして始祖の神々の信者を減らし、力を減らす事が目的だ!」
「他の種族にもこのような事をやったのか?」
「魔人族と獣人族、エルフ族、ドワーフ族に行った。魔人族とエルフ族は失敗したらしいが獣人族とドワーフ族は成功した。攫ったのは全員第一王女だ。それと、他の種族は強すぎて無理だ。手が出せねぇ」
結構な数の種族にしているな••••••。
「攫った者達は何処に居る?」
「パメラ様を祀っている教会の牢屋に居る」
「そこまでの道のりを教えろ」
俺はシルヴィの周りに物理攻撃無効と魔法攻撃無効の結界を貼って、クルゼルに命令した。クルゼルは「近くにある」と言って走って行った。俺はその後を追う。500メートルぐらい走った所に大層立派な教会が見えた。
「ここか?」
「そうです••••••」
「よし、クルゼルはシルヴィさんを背負って付いて来い。俺が先導する」
「了解した」
俺とクルゼルに迷彩魔法と消音魔法、消臭魔法、索敵魔法を使用し教会に入った。
人の気配は地下か••••••。
俺は地下に入る方法を探したが見つからなかったため、クルゼルを呼んで入る事にした。案の定すぐに地下への扉の所まで行けた。そして、俺らは扉を開けた。
「だ、誰だ!!」
中に敵が居たか••••••。ここはクルゼルを行かせて油断させよう。
「俺だ。クルゼルだ」
「なんだ。クルゼルか。人族の姫は何処に居るんだ?」
俺は千変万化で敵が声を出さないように首を切り落とし、一瞬で絶命させた。
「ふぅ••••••」
「お見事!」
これぐらい普通だ。いつもやってる。
俺は教会を一通り見たが人の気配がなかった。
「それで他に攫った人は?」
「パメラ様の像の下です」
俺はパメラ像をアイテムボックスに入れた。
「何かの証拠になるかもしれないからな。それと••••••」
パメラ像の下には石レンガでできた階段があった。
「俺が先頭を進むからクルゼルは後ろを頼む」
俺とクルゼルは階段の奥へ進んだ。
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