隻眼の賢者

河野原ぺこ@垢停止中

十話 下級魔法

 アルフェリスと婚約してから一日が経った。

「本当に結婚するの?」

 師匠はこの事しか聞かなくなった。

「仕方ないじゃん!あの騎士達を助けるためにはそうするしかないじゃん!それより、魔法の事教えてくださいよ!」

 この世界に来てからまだ一回しか師匠に教えて貰ってない。

「そうだね••••••。立場をあの姫より成輝君の方を上げれば手に負えなくなるかな?」

 なんか変な事考えてる••••••。

「それじゃあ、今から魔法の種類について話そう」

 やっと身体強化以外の魔法が使える!

「この前話したと思うけど、主に魔法には無、火、水、氷、土、風、光、闇、雷、回復、時空、呪縛の11種類がある。僕と成輝君は全部使えるね。他にも例外で精霊魔法や神魔法とかがあるよ。次に説明するよ。無属性の魔法には段階がないよ。その分覚えるのが大変だね。しかし、この魔法には利点があるよ。誰でも使えるんだ。無属性は何色にも染まるって言われてるよ。火属性の魔法には火魔法、炎魔法、紅蓮魔法があるよ。水属性の魔法には水魔法、海魔法、聖水魔法があるよ。氷属性の魔法には氷魔法、氷雪魔法、氷河魔法があるよ。土属性の魔法には土魔法、土地魔法、大地魔法があるよ。風属性の魔法には風魔法、突風魔法、暴風魔法があるよ。光属性の魔法には、光魔法、清光魔法、聖光魔法があるよ。闇属性の魔法には闇魔法、影魔法、暗黒魔法がある。雷属性の魔法には雷魔法、雷光魔法、稲妻魔法があるよ。回復属性の魔法には回復魔法、治癒魔法、全治魔法があるよ。時空属性の魔法には空間魔法、時魔法、時空魔法があるよ。呪縛属性の魔法には呪縛魔法、呪殺魔法、即死魔法があるよ。それぞれ、その魔法を担当する神の加護があればLvMAXで次の段階にいけるよ。それと魔法には級段があって、生活魔法、下級魔法、中級魔法、上級魔法、儀式魔法、帝級魔法、天級魔法があるよ。儀式魔法は複数でやる魔法の事だよ。説明疲れた〜。ここまでで質問は?」

 なるほど、段階が上がるほど強くなるのか。そういえば、無属性の魔法はステータスに載らないのか?

「無属性の魔法はステータスに載らないの?」

「それはね、無属性の魔法は神が創った魔法じゃないからだよ」

 なるほど。ステータスは神の力を表すのか••••••。

「それじゃあ、魔法の練習しようか。『テレポート』」

 俺は知らない山脈に連れてこられた。

「ここなら誰もいないでしょ。まずは、無属性の索敵魔法をやってみよう!索敵魔法は魔物や人の魔力を感知したり、自分の魔力を放出してその跳ね返りを読み取る魔法だよ」

 とりあえず、周りに魔力を放出する。

「そんなに魔力出さなくて良いよ」

 少しで良いのか••••••。ん、周りの状況が見なくても分かるぞ!

「おぉ、もう出来たの!流石高速成長!じゃあ次は火魔法を頑張ろう。下級の詠唱は『我の者を燃やせファイアバレット』だよ。イメージを大切にしてね。出来たらなるべく詠唱を少なくするように意識してね。そうするとスキルに詠唱省略ってのが追加されるから」

 手の先から火の球が出るように意識する。

「『我の者を燃やせファイアバレット』」

 詠唱を唱えると火の球が飛んでいった。スゲ〜。感動。

「次は詠唱を少なく••••••。『燃やせファイアバレット』!できた!『ステータス』」


•名前 左馬 成輝
•種族 魔人 6歳
•職業 魔術師Lv2
•称号 転生者 賢者の弟子


•生命力 720/720
•魔力 149999997/150000000
•攻撃力 500
•防御力 630


•スキル 算術Lv7 物理概念Lv7 生物学Lv3 家事Lv3 魔力操作LvMAX 魔力感知LvMAX 火魔法Lv1 氷魔法Lv1 水魔法Lv1 風魔法Lv1 土魔法Lv1 光魔法Lv1 闇魔法Lv1 雷魔法Lv1 回復魔法Lv1 時空魔法Lv1 呪縛魔法Lv1 詠唱省略Lv1
•エクストラスキル 言語理解LvMAX 鑑定眼LvMAX 魔力眼LvMAX 暗黒神の加護LvMAX 高速成長LvMAX


 本当に詠唱省略がある。どんどんやろう。


 三時間後


 詠唱省略がLv2になった。それによって、下級魔法は詠唱をもほとんど無しで使えるようになった。それと火魔法のレベルがLv5になった。魔力が沢山あると連発できるようになった。その時師匠は何かしているかっていうと。••••••本当に何しているか分からない。手を上げたり開いたりしている。何考えてるんだろう。とりあえず話しかけてみよう••••••。

「師匠。詠唱省略Lv2と火魔法Lv5になりました」

「想像以上に早いね••••••。僕もそのスキル欲しいな〜。普通は一ヶ月真面目に頑張ってやっとレベルが上がるかどうかなんだよ。特に詠唱省略なんて全然上がらないんだよ」

 そうだろうね。多分この世界の人たちは••••••。それにしても高速成長最強じゃない?

「それにしても何してたんですか?」

「新しい魔法の開発」

 オリジナル魔法かな?俺も作りたいな〜。

「この話は置いといて、次は水魔法、氷魔法、風魔法、土魔法、光魔法、闇魔法、雷魔法を教えるよ。まずは下級だからね。水魔法は『ウォーターシュート』、氷魔法は『アイスバレット』、風魔法は『エアバレット』、土魔法は『アースバレット』、光魔法は『ライトバレット』、闇魔法は『ダークバレット』だよ。引き続き頑張って。12時になったら休憩するからね」

 次々に魔法を打っていく師匠すげー。


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