隻眼の賢者

河野原ぺこ@垢停止中

二話 ステータス

 俺が目覚めたのは森の中であった。

「本当に異世界に来てしまったのか。それにしてもここは何処だ?」

 辺りを見た感じ木しかない。それに動物の気配が一切感じられない。

「とりあえず『ステータス』」

 暗黒神イギスに教えられた通りに唱えてみる。すると少し身体から力を抜けたような気分になった。

 あぁ、これが魔力の流れ的な物だろうな。

 そして、目の前にまるでゲーム画面みたいな表示が出る。


•名前 左馬 成輝
•種族 魔人 6歳
•職業 魔術師Lv1
•称号 転生者

•生命力 340/340
•魔力 99999999/100000000
•攻撃力 330
•防御力 320

•スキル 算術Lv7 物理概念Lv7 生物学Lv3 家事Lv3 魔力操作Lv1 
•エクストラスキル 言語理解LvMAX 鑑定眼LvMAX 魔力眼LvMAX 暗黒神の加護LvMAX 高速成長LvMAX

 魔力多すぎだろ。まぁ、暗黒神が頼むほどだからこれぐらいあってもいいのか?それにしても絶対、エクストラスキルは暗黒神が追加したよな。まぁ、それで助かる事があるかもしれないからいいか。鑑定眼と魔力眼ってなんだ?追加するなら説明して欲しかったな。?『算術』『物理概念』『生物学』『家事』は前世の知識だろうな。それにしてもスキルってどうやって使うんだ?『ステータス』みたいに唱えればいいのか?とりあえず使えそうなスキルから。

「『鑑定眼』」


[魔人]
•魔力を多く所持している種族。角がある事が特徴。

[魔術師]
•魔法を操る職業。人それぞれに魔力適性があり、適性がある魔法が使えるようになる。

[転生者]
•前世の記憶を持つ者。

[スキル]
•自分が持つ力や能力をを文字に表した物。

[魔力操作]
•魔力を操るスキル。魔法の発動にも影響する。

[鑑定眼]
•物の名前や説明、相手のステータス等を見る事が出来るスキル。レベルが上がるにつれて見れる情報が増える。

[魔力眼]
•魔力の流れや精霊を見る事が出来るスキル。

[言語理解]
•言語を理解出来るスキル。レベルが上がるにつれて多くの言語を理解出来るようになる。

[暗黒神の加護]
•暗黒神の加護。魔力上昇 闇魔法威力上昇 影魔法威力上昇 暗黒魔法威力上昇

[高速成長]
•レベルが上がる事に貰える能力値が増える。レベルが上がりやすくなる。


 ほぉ、自分が見たいスキルの情報だけが出てくるのか。これ••••••更に鑑定出来るんじゃないか?

「『鑑定眼』」


[精霊]
•意思がある魔力の塊の事。契約する事によって、その精霊の力を借りる精霊魔法を使う事が出来るようになる。

[魔力上昇]
•自分の所持している魔力の限界と魔法の威力が150%になるスキル。

[闇魔法]
•闇属性の魔法スキル。影魔法スキルの上位魔法であり、闇を操る事が出来る魔法スキル。

[影魔法]
•闇属性の魔法スキル。影を操る事が出来る魔法スキル。

[暗黒魔法]
•闇属性の魔法スキル。どんな闇でも操る事が出来る魔法スキル。

 闇魔法や影魔法ってどうやって使うんだ?まぁ、とりあえず。

「闇魔法」

 ••••••••••••?なんにも起きない?ちゃんとした呪文とか言わないと行けないのか?それとも普通にスキル欄に表示していないからかな?う〜む?よく分からん!そのうちなんとかなるでしょ。とりあえず人に会うために町又は街道に出ないといけないな。とりあえず••••••適当に歩こう!


 この世界に来てから五時間ぐらいが経過した。しかし森を抜ける事が出来ない。

「ヤバイ。めっちゃお腹が空いた。水は川で摂ったが••••••」

 今の俺は食料を一切持っていないのだ。暗黒神イギス。もうちょっと人里が近い場所に転生させてくれよ。

 それにしても動物が一匹も居ないな。こんなに豊かな森だったらもっと居るとおもうんだが••••••。


ガサガサ


 うん?動物か?人だったら嬉しいな。

 そう思ってる間に音の正体が突っ込んできた。

「うぉ、危ねえ」

 目の前に現れたのは全長ニメートル位のカワセミだった。

「『鑑定眼』」


[キングワーミー Lv20]
生命力1000/1000
魔力125/125
攻撃力2000
防御力130

スキル 隠密LvMAX
エクストラスキル 高速移動Lv6

説明 肉食であり長いくちばしを利用して攻撃をする。身体の弱い所を狙ってくるので注意が必要。Aランクモンスター。


 攻撃力がヤバイ!逃げないと!今の俺が戦ってはいけない奴だ!

 逃げようとした俺に向かってキングワーミーが飛んで来た。そして、俺の左目にくちばしが突き刺さった。

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?!?!?!」

 目が焼けるように痛い!!!

 激痛に絶叫している俺にキングワーミーが止めを刺そうとした••••••が。

「『ウィンドカッター』」

 声と共にキングワーミーは絶命した。そして、誰かが俺の方に近づいて来る音がした。

「『フルヒール』」

 俺の左目から痛みが消えた。しかし、安心感で気絶してしまった。

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