生きる

ゆずっこ




 今日もまた何気ない一日が過ぎていく

 何をした訳でもない、何をしようとした訳でもない

 ただ無気力に、ゆっくりと時間だけが流れていく

 朝陽がさそうとも、夕日に照らされようとも、月が輝こうとも関係ない

 無機質な時間だけが流れていく

 何をしても楽しくない

 テレビから聞こえる笑い声が鬱陶しい

 家族の笑い声が苦痛でならない

 何を食べても味がしない

 眠たくとも眠れない

 体を動かす気にもなれない

 本を読んでも理解ができない

 音楽を聴いても心は凪ぐだけ

 絵を描いたってつまらない

 字を書く気力も湧かない

 勉強をしなくちゃいけない

 仕事だってしなくちゃいけない

 買い物だっていかなきゃいけない

 髪も切らなきゃいけない

 友だちとご飯に行かなきゃいけない

 なのに体は動かない

 動く気もない

 何もかもやる気が起きない

 そんな日が今日も終わりを迎えようとする

 もう今が何月何日何曜日、そんなことすら興味が湧かない

 そんな私を見て母が言う

「大丈夫?」

 その優しさが胸に刺さる

 こんな私でごめんなさい

 こんなくずでごめんなさい

 こんなごみでごめんなさい

 こんなくそでごめんなさい

 夜を迎え、死んだ目で月を眺める

 月も私を眺めるだけ

 お星様だって眺めるだけ

 お日様も私を眺めるだけ

 何も助けちゃくれない

 誰も助けちゃくれない
 
 誰か私を助けてください

 誰か私に生きる意味をください

 誰か私に夢をください

 誰か私に生きがいをください

 誰か私と生きてください

 誰か私を殺してください

 どうか私を無視してください

 どうか私を忘れてください

 どうか私の分まで











 生きてください










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