ゆる聖書

Leiren Storathijs

創世記 4章1節〜4章26節

【カインとアベル】

エデンを追放された後、女エバはカインを産んで言った。

「私は神によって、一人の人を得た」

女は更に、その弟アベルを産んだ。

カインは地を耕し、地の産物を持って神に供え、アベルはその群れのういごと肥えた物を供えた。

しかし、カインの供え物は顧みられなかったのでカインは、ブチ切れ、顔を伏せた。

そこで神はカインに言った。

「何で怒ってるんだ?良い事をしているんだから怒る必要は無いだろう?」

カインはアベルに言った。

「さぁ、野原へ行こう」

カインとアベルは野原に行くと、カインは突然アベルに立ちかかって殺した。

(これが人類最初の殺人)

神はカインに聞いた。

「あれ?アベルっちは何処に行ったんだ?」

「さぁ?俺が弟の番人であるとでも言うのか?」

「おい。カイン、お前何をした?何故アベルの血の声が土から聞こえて来るんだ?駄目だ、お前はもうここから出て行け。此処ではお前がいくら足掻いても何も起こらないだろう。お前は地上の放浪者となるんだ」

「無理です。その罪は俺には重すぎて負いきれねぇ。あんたは今、俺を此処から追放した。俺が今放浪者になっちまったら、俺を見つける誰もが俺を殺しに来る」

「そこは心配するな。お前を殺す者は七倍の復讐を受ける」

そして神は、誰でもカインを打ち殺す事が無いように、カインに一つの印を付けた。

カインはその後、神の前から消え、エデンの東。ノドの地に住んだ。

カインは、その地にて妻を知り、妻は身籠って、エノクを産んだ。

カインは町を建て、その町の名を産んだエノクの名にしたがって『エノク』と名づけた。

そして、エノクには、イラデが生まれた。
そこから、順番に生まれて行き、イラデ→メホヤエル→メトサエル→レメクが生まれた。

レメクは、二人の妻をめとり、一人はアダ、一人はチラと言った。

アダはヤバルを生み、ヤバルは『家畜を飼う先祖』となり、その弟ユバルは、『琴や笛を執る全ての者の先祖』となった。

チラはトバルカインを生み、彼は、『どんな鉄も全ての刃物を鍛える者』となり、その妹は、ナアマといった。

レメクはその妻達に言った。

「アダとチラ、俺の話を聞いてくれ。俺は、受ける傷の為に人を殺し、受ける打ち傷の為に若者を殺す。カインの為の復讐が七倍なら、俺の為の復讐は、七十七倍になる」

アダムは、またその妻を知った。彼女は、男の子を生み、その名をセツと名付けて言った。

「カインがアベルを殺しちゃったから、神様がアベルの代わりに一人の子を与えてくれたんだ」

セツにもまた男の子が生まれ、その名をエノスと名付けた。
この時に人々は、神の名を呼び始めた。

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