女神と一緒に異世界転移〜不死身の体と聖剣はおまけです〜
第80話 夢を持て
セレンさんの部屋から出た俺がどこへ向かうのかと言えば、それは勿論ディーナのところだ。流れ的に。だがしかし、普通に訪ねていったのではワンパターンが過ぎる。
それでは面白くない。
少し趣向を凝らそうではないか。
覆面でも被って行ってみようかな。
誰だよと戸惑っているうちに部屋に押し入る。
……悪戯にしては悪趣味だな。
悪なんだから悪で良いとも言えるかもしれないが。
しかしディーナにそんな事をするのは流石の俺でもちょっと忍びない。偲ばれる。
ミラとかパルメ辺りだったらやるんだが。
いや、あの二人はそんな不審者うっかり殺してしまいそうだからうかうかと出来ないか。まあ、普通に殺された程度では死なないけれども。
死なない不審者とか不審以外の何者でもないな。
とりあえずこの案は無しだ。
仮面でなくパンツを被っていったらどうだろう。
いや、ねえよ。
なんでこんな発想が出てきたのかが謎だ。セレンさんと話したことでテンションが変になっているのかもしれない。
扉を開けたらパンツを被った変態がいました。
ミラでなくともパルメでなくともとりあえず攻撃するわそんな奴。
そもそも仮面なんてこの船に搭載されてないしな。
パンツならまだしも。
いやパンツは違う意味でないんだって。
恐らくディーナは仮面でなくパンツぐらいだったらすぐに俺だと見抜くだろうが。見抜いてもらったところで貰えるのは引き気味の笑顔くらいだろう。そんなの流石に自分から貰いに行くほど人間やめてない。
どうするか。
もう一周回って普通に会いに行くのが一番なんじゃないだろうか。
一周回ったのを知らないディーナは何事もなく俺を受け入れてくれるだろう。
だがしかし、本当に何もなしで行くだけだとここまでの俺の思考がまるっきり無駄という事になってしまう。何か面白い案が思いつかないものか。
良し。
もう適当で良いや。
◆
「で、何なのその恰好。ユウト君だよね?」
「よくぞ見破ったな」
「カーテン被ってるだけだし、身長だけでも分かるよね……」
何も思いつきませんでした。
ちょっとぐらいびっくりしてくれるかと思ったが、まさか身長で見破られるとは。こいつ只者じゃないな。
「いや、わたしより身長高いのこの船に乗ってる人だとユウト君だけだからね」
「そうなんだ」
まあ、ミラもラリアも小さいしな。
セレンさんもどちらかと言えば小柄な方である。
ディーナが平均よりちょっと身長高めだろうか。まあ、剣術って剣持つ姿がサマになるにはある程度の身長が必要ではあるしな。
ラリアみたいなちんちくりんが刀持っててもギャップ以外の何も感じないだろう。いや、あいつはあいつでサマになるかもしれない。
黒髪でおかっぱでロリ。
のじゃ口調が違和感ないように、刀を持っても違和感がないかもしれない。
「で、何しに来たの?」
「何をしにという訳ではないんだけど、なんとなく話したくって」
「えへへ」
「何故に笑う」
「嬉しくって」
…………。
なんというか、ディーナが一番等身大なんだよな。
セレンさんはなんとなくお姉さんっぽいし、ミラは年下だし、パルメはアホだし。
同じ学校の同じ教室にいたからというのも大きいだろうけど。
「しかしあれだな。やっぱり改まって話すことってないな」
「んー。確かにそうだね。……そういえばユウト君、素振りは続けてる?」
「続けてるよ、俺にしては珍しく」
「三日坊主しそうだもんね、ユウト君」
「辛辣だな……」
しかし事実である。
もっと言えば三日も続けば良い方なレベルだ。
「日記なんて二日目の時点で今日は楽しかったですくらいしか書かなくなったし、三日目では存在ごと忘れてたからな」
「日記かー。わたしも日記書こうと思って、やめちゃったなあ」
「意外だな。お前は続くタイプだと思ってた」
「日記に書いちゃうと忘れたいことも覚えておきたい事も一緒くたになっちゃう気がして」
「ふぅん」
言いたいことは分からないでもない。
思い出には優先順位がつくものだ。意図的にしろ意図的でないにしろ。日記に書くと、文字として残ってしまうから優先順位も何もないもんな。
俺はそんな事考えずにただ面倒だからやめただけだが。
日記一つとってもこの志の違いよ。
なんでこいつ俺のこと好きになったんだろう。
「そう、そういうの」
「どういうの?」
「好きになった時の気持ちとかは、自分の中だけで大切にしておきたいんだ」
「……へぇ」
恥ずかしい事を言ってくれるな。
男女の価値観の差だろうか。
「あ、でも今のユウト君の反応なんかは書き残しておきたいかも」
「やめてくれ」
「冗談だよ、冗談」
ふふ、と笑うディーナ。
「他に何かないの? 三日坊主でやめちゃったの」
「他なあ。筋トレとかも三日もたずにやめたな」
「ムキムキになりたかったの?」
「と言うより、なんとなく強くなりたかったんだよな。ちょうど14歳くらいの時だったか」
「ちょうど?」
「こっちの話だ」
中二病真っ盛り。
やっている事は今の方がよっぽど中二っぽいが。
俺は特別な存在だと本気で信じて疑わなかった痛い夏を過ごした記憶は、出来れば消し去っておきたい。
「わたしは気になるなあ。やんちゃだった頃のユウト君の話」
やんちゃだった頃、と想起出来るほど今が熟達している訳ではないが。
「まあ、話す話題もないしそれでも良いんだが……別に面白くもなんともないぞ」
「良いよ良いよ」
「夏に海に行って、本当ははしゃぎたいのにクールな俺かっこいいと思って一度も泳がずに帰ってきたとか、その程度だぞ」
「結構面白いと思うけど……」
笑い話ではあるわな。
「髪型をかっちょよくセットしようとして整髪料をつけてみたは良いが分量が全く分からずてっかてかになったとか」
「あははは」
そんな笑えるだろうか。
まあ、箸が転がってもおかしい年頃だしな。
或いは俺を励ます意味での愛想笑いか。
「自分で言ってても悲しくなってくるくらい面白くないなあ」
「そう? わたしは楽しいけれど」
「面白いんじゃなくて楽しいのかよ」
他人の不幸は蜜の味。
人の失敗は笑えるもの、か。
笑ってすら貰えない失敗は成功の母にもならないだろう。
整髪料でてっかてかになった俺の髪の毛は果たして何の母になったのだろうか。
何も生みだしてない気もするが。
「だけど流石に中二病――14歳とか15歳の時に、まさか自分が不死身の聖剣使いになって、その上吸血鬼化までして異世界で冒険してるだなんて思いもしなかったな」
「別の世界から来たんだっけ?」
「ああ。こっちと文明レベルに大差ないから、車を鉄の猪と勘違いしたり電車を巨大な動く棺だと勘違いしたりと言った反応はないんだけどな。一応あるんだろ? 魔力で走る、竜のいらない車」
「あるにはあるけれど、速度が出ないって聞いたかな」
「まだまだ改善の余地ありってところか」
俺が車関係の仕事についた社会人だったらもしかすると貢献出来たかもしれないが。何をやりたいかも何をしたいのかも分からない、ふわふわとした高校生であった俺がその方面で役に立つことは無いだろう。
しかし、実物を一度は見てみたいな。
どんな感じなんだろう。
自動車には全然詳しくない俺だが、見た目がかっこいいかかっこ悪いかくらいは分かる。勿論それは個々人によるだろうが。
「そういえば、ユウト君のいた世界ではみんな学校に通うんだっけ」
「ああ。俺がいた世界というか、俺がいた国は、だな。それでも通ってない、通えない奴は多分きっといたんだろうけど、9割以上は普通に学校に通ってたと思う」
「それって凄いことだよね。国が子どもに勉強をさせてあげる機会を整えてるのって」
「らしいな」
こっちの世界にも義務教育っぽいシステムはあるらしいが。
日本ほど徹底してはいない。
凄いというか、異常なんじゃないかとこっちに来てから思うようになった。誰も疑問に思わなかったもんな。小中学校の時って。学校に行くことが生活の一部で――というよりも学校が生活そのものだったみたいなところがある。
大抵の奴は当然の選択と言わんばかりに、いや実際に言わないんだが、何も考えずに高校受験する訳だしな。その先の事まで見据えて高校受験して大学受けて、なんて奴はほんの一握りだろうと思う。
そのほんの一握りの奴が、こっちで言う剣術学校やら魔法学校やらに通う訳だ。
「そういえばディーナは何か夢とかあるのか?」
「……夢、と言えば夢かもしれないけど、もしかしたら夢物語かも。わたしは騎士団に入りたかったんだ」
「騎士団?」
「うん。すごく倍率は高いんだけどね。ユウト君なら簡単になれるかも」
「……俺がなれるんならディーナだってなれるんじゃないか?」
「そうかも。でも、そうじゃないかも。結構倍率高いんだ」
「ふぅん」
将来を見据えての会話は、俺には難しい。
俺がこっちに来たのも、よく分からないうちによく知らないままに流れとノリみたいなものだからな。後悔はしていないが、反省はすべきだろう。
「ユウト君は無いの? 無かったの?」
「あったよ。仮面ライダー……ヒーローになりたかったり、野球選手になりたかったり、サッカー選手になりたっかり保育士になりたかったり教師になりたかったり絵描きになりたかったり漫画家になりたかったり小説家になりたかったり普通のサラリーマンになりたかったり。
色々夢物語は紡いだけれど、結局どれにもなれなかったな」
「たくさんあるんだね、夢」
「あったんだよ」
「じゃあ」
「うん?」
「一番なりたかったのは、どれ?」
それでは面白くない。
少し趣向を凝らそうではないか。
覆面でも被って行ってみようかな。
誰だよと戸惑っているうちに部屋に押し入る。
……悪戯にしては悪趣味だな。
悪なんだから悪で良いとも言えるかもしれないが。
しかしディーナにそんな事をするのは流石の俺でもちょっと忍びない。偲ばれる。
ミラとかパルメ辺りだったらやるんだが。
いや、あの二人はそんな不審者うっかり殺してしまいそうだからうかうかと出来ないか。まあ、普通に殺された程度では死なないけれども。
死なない不審者とか不審以外の何者でもないな。
とりあえずこの案は無しだ。
仮面でなくパンツを被っていったらどうだろう。
いや、ねえよ。
なんでこんな発想が出てきたのかが謎だ。セレンさんと話したことでテンションが変になっているのかもしれない。
扉を開けたらパンツを被った変態がいました。
ミラでなくともパルメでなくともとりあえず攻撃するわそんな奴。
そもそも仮面なんてこの船に搭載されてないしな。
パンツならまだしも。
いやパンツは違う意味でないんだって。
恐らくディーナは仮面でなくパンツぐらいだったらすぐに俺だと見抜くだろうが。見抜いてもらったところで貰えるのは引き気味の笑顔くらいだろう。そんなの流石に自分から貰いに行くほど人間やめてない。
どうするか。
もう一周回って普通に会いに行くのが一番なんじゃないだろうか。
一周回ったのを知らないディーナは何事もなく俺を受け入れてくれるだろう。
だがしかし、本当に何もなしで行くだけだとここまでの俺の思考がまるっきり無駄という事になってしまう。何か面白い案が思いつかないものか。
良し。
もう適当で良いや。
◆
「で、何なのその恰好。ユウト君だよね?」
「よくぞ見破ったな」
「カーテン被ってるだけだし、身長だけでも分かるよね……」
何も思いつきませんでした。
ちょっとぐらいびっくりしてくれるかと思ったが、まさか身長で見破られるとは。こいつ只者じゃないな。
「いや、わたしより身長高いのこの船に乗ってる人だとユウト君だけだからね」
「そうなんだ」
まあ、ミラもラリアも小さいしな。
セレンさんもどちらかと言えば小柄な方である。
ディーナが平均よりちょっと身長高めだろうか。まあ、剣術って剣持つ姿がサマになるにはある程度の身長が必要ではあるしな。
ラリアみたいなちんちくりんが刀持っててもギャップ以外の何も感じないだろう。いや、あいつはあいつでサマになるかもしれない。
黒髪でおかっぱでロリ。
のじゃ口調が違和感ないように、刀を持っても違和感がないかもしれない。
「で、何しに来たの?」
「何をしにという訳ではないんだけど、なんとなく話したくって」
「えへへ」
「何故に笑う」
「嬉しくって」
…………。
なんというか、ディーナが一番等身大なんだよな。
セレンさんはなんとなくお姉さんっぽいし、ミラは年下だし、パルメはアホだし。
同じ学校の同じ教室にいたからというのも大きいだろうけど。
「しかしあれだな。やっぱり改まって話すことってないな」
「んー。確かにそうだね。……そういえばユウト君、素振りは続けてる?」
「続けてるよ、俺にしては珍しく」
「三日坊主しそうだもんね、ユウト君」
「辛辣だな……」
しかし事実である。
もっと言えば三日も続けば良い方なレベルだ。
「日記なんて二日目の時点で今日は楽しかったですくらいしか書かなくなったし、三日目では存在ごと忘れてたからな」
「日記かー。わたしも日記書こうと思って、やめちゃったなあ」
「意外だな。お前は続くタイプだと思ってた」
「日記に書いちゃうと忘れたいことも覚えておきたい事も一緒くたになっちゃう気がして」
「ふぅん」
言いたいことは分からないでもない。
思い出には優先順位がつくものだ。意図的にしろ意図的でないにしろ。日記に書くと、文字として残ってしまうから優先順位も何もないもんな。
俺はそんな事考えずにただ面倒だからやめただけだが。
日記一つとってもこの志の違いよ。
なんでこいつ俺のこと好きになったんだろう。
「そう、そういうの」
「どういうの?」
「好きになった時の気持ちとかは、自分の中だけで大切にしておきたいんだ」
「……へぇ」
恥ずかしい事を言ってくれるな。
男女の価値観の差だろうか。
「あ、でも今のユウト君の反応なんかは書き残しておきたいかも」
「やめてくれ」
「冗談だよ、冗談」
ふふ、と笑うディーナ。
「他に何かないの? 三日坊主でやめちゃったの」
「他なあ。筋トレとかも三日もたずにやめたな」
「ムキムキになりたかったの?」
「と言うより、なんとなく強くなりたかったんだよな。ちょうど14歳くらいの時だったか」
「ちょうど?」
「こっちの話だ」
中二病真っ盛り。
やっている事は今の方がよっぽど中二っぽいが。
俺は特別な存在だと本気で信じて疑わなかった痛い夏を過ごした記憶は、出来れば消し去っておきたい。
「わたしは気になるなあ。やんちゃだった頃のユウト君の話」
やんちゃだった頃、と想起出来るほど今が熟達している訳ではないが。
「まあ、話す話題もないしそれでも良いんだが……別に面白くもなんともないぞ」
「良いよ良いよ」
「夏に海に行って、本当ははしゃぎたいのにクールな俺かっこいいと思って一度も泳がずに帰ってきたとか、その程度だぞ」
「結構面白いと思うけど……」
笑い話ではあるわな。
「髪型をかっちょよくセットしようとして整髪料をつけてみたは良いが分量が全く分からずてっかてかになったとか」
「あははは」
そんな笑えるだろうか。
まあ、箸が転がってもおかしい年頃だしな。
或いは俺を励ます意味での愛想笑いか。
「自分で言ってても悲しくなってくるくらい面白くないなあ」
「そう? わたしは楽しいけれど」
「面白いんじゃなくて楽しいのかよ」
他人の不幸は蜜の味。
人の失敗は笑えるもの、か。
笑ってすら貰えない失敗は成功の母にもならないだろう。
整髪料でてっかてかになった俺の髪の毛は果たして何の母になったのだろうか。
何も生みだしてない気もするが。
「だけど流石に中二病――14歳とか15歳の時に、まさか自分が不死身の聖剣使いになって、その上吸血鬼化までして異世界で冒険してるだなんて思いもしなかったな」
「別の世界から来たんだっけ?」
「ああ。こっちと文明レベルに大差ないから、車を鉄の猪と勘違いしたり電車を巨大な動く棺だと勘違いしたりと言った反応はないんだけどな。一応あるんだろ? 魔力で走る、竜のいらない車」
「あるにはあるけれど、速度が出ないって聞いたかな」
「まだまだ改善の余地ありってところか」
俺が車関係の仕事についた社会人だったらもしかすると貢献出来たかもしれないが。何をやりたいかも何をしたいのかも分からない、ふわふわとした高校生であった俺がその方面で役に立つことは無いだろう。
しかし、実物を一度は見てみたいな。
どんな感じなんだろう。
自動車には全然詳しくない俺だが、見た目がかっこいいかかっこ悪いかくらいは分かる。勿論それは個々人によるだろうが。
「そういえば、ユウト君のいた世界ではみんな学校に通うんだっけ」
「ああ。俺がいた世界というか、俺がいた国は、だな。それでも通ってない、通えない奴は多分きっといたんだろうけど、9割以上は普通に学校に通ってたと思う」
「それって凄いことだよね。国が子どもに勉強をさせてあげる機会を整えてるのって」
「らしいな」
こっちの世界にも義務教育っぽいシステムはあるらしいが。
日本ほど徹底してはいない。
凄いというか、異常なんじゃないかとこっちに来てから思うようになった。誰も疑問に思わなかったもんな。小中学校の時って。学校に行くことが生活の一部で――というよりも学校が生活そのものだったみたいなところがある。
大抵の奴は当然の選択と言わんばかりに、いや実際に言わないんだが、何も考えずに高校受験する訳だしな。その先の事まで見据えて高校受験して大学受けて、なんて奴はほんの一握りだろうと思う。
そのほんの一握りの奴が、こっちで言う剣術学校やら魔法学校やらに通う訳だ。
「そういえばディーナは何か夢とかあるのか?」
「……夢、と言えば夢かもしれないけど、もしかしたら夢物語かも。わたしは騎士団に入りたかったんだ」
「騎士団?」
「うん。すごく倍率は高いんだけどね。ユウト君なら簡単になれるかも」
「……俺がなれるんならディーナだってなれるんじゃないか?」
「そうかも。でも、そうじゃないかも。結構倍率高いんだ」
「ふぅん」
将来を見据えての会話は、俺には難しい。
俺がこっちに来たのも、よく分からないうちによく知らないままに流れとノリみたいなものだからな。後悔はしていないが、反省はすべきだろう。
「ユウト君は無いの? 無かったの?」
「あったよ。仮面ライダー……ヒーローになりたかったり、野球選手になりたかったり、サッカー選手になりたっかり保育士になりたかったり教師になりたかったり絵描きになりたかったり漫画家になりたかったり小説家になりたかったり普通のサラリーマンになりたかったり。
色々夢物語は紡いだけれど、結局どれにもなれなかったな」
「たくさんあるんだね、夢」
「あったんだよ」
「じゃあ」
「うん?」
「一番なりたかったのは、どれ?」
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