天災殺しの異世界無双

マシュまろ

第29話 初めてのポーション製作

*朝食を食べ終わったマガンは自分の部屋に戻り、机の上に魔法収納から複雑な作りの実験道具を出していく。

【匠の錬金術セット】
LR級
あらゆる水薬ポーションの製作に使用できる錬金術セット。ただし、使い方によっては、大爆発する。

「よし。早速これで…」

机の上に【匠の錬金術セット】を出し終わったマガンは次に、魔法収納から様々な種類の薬草や木の実を取り出す。そして最後に白い小さなすり鉢を出した。

「本当は、初日にしたかったんだけどな。さてと、まずは…」

そこまで言ってマガンはふとある疑問に行きつく。

「これ、どうやって使うんだ?」

ゲームの時は、【匠の錬金術セット】を選んだ後、アイテムをタップしたら勝手に目的の水薬ポーションが出来ていた。

「これ、いざ現実でとなると何すれば良いかわからないな」

頭を抱えるマガンだったが、しばらく考えているとふと何かを思い出した。

「そういえば、製作系用の本のアイテムがなかったか?」

そう言いながら魔法収納をまさぐると、赤い表紙に金色の字で「製作百科事典」と書かれた分厚い辞書を取り出す。

【製作百科事典】
LR級
あらゆるものの作り方が記された事典。読めば誰でも最高の逸品が作れる。

「あった!あった!確かゲームだったらアイテムの合成確率が上がるアイテムだったはず!」

そう言ってマガンは本を開く。すると頭の中に様々な種類の情報が入ってくる。

(すごい!これならいける!)

そう確信したマガンは早速水薬ポーション製作に取り掛かる。
水薬ポーションはまず、すり鉢に材料となる薬草や木の実を入れてすり潰す。次にすり潰した物を錬金液という青い液体と混ぜ、混ぜたものを沸騰させた後に不純物を取り除き、冷まして作る。今回マガンが作ろうとしている水薬ポーションはカエデにも飲ませた万能薬エリクサーで、材料は「マクラサの葉」という青い葉と「ムキナリの実」というピンク色の実を使う。材料をそれぞれすり潰し、錬金液と混ぜ合わせて、出していたコンロにかけて沸騰させていく。しばらくすると液体の色が青から金色に変わり、部屋に林檎のようなさわやかな甘い香りが広がる。

「ほぉ、万能薬エリクサー作ってるとこんな香りがするのか」

さらに液体を煮詰めていると、下から声が聞こえた。

「ねぇ、お姉ちゃん。なんかいい匂いがしない?」
「そうね。いい香りがする…あれ?この香り上からしない?」

そんな会話が聞こえた後に、階段を上る音が聞こえ、部屋にカリンとカエデが入ってくる。マガンは二人に気づくと声をかける。

「お、二人とも。どうしたん?」
「なんか上の方からいい匂いがして…お兄さん何してるの?」
「これか?水薬ポーション作ってるんだ。」

マガンがそう言うと二人は目を見開いて驚く。

「マガンさん水薬ポーション作れるんですか!?」
「まぁ、だいたいのものは作れるな。」
「お兄さんってなんでもできるんだね」

カリン達とそんな会話をしながら煮詰め終えた水薬ポーションを用意した瓶の中に注いでいく。そして最後にできた水薬ポーションの詳細を確認する。

万能薬エリクサー
SSR級
一口飲めばあらゆる状態異常を消し、体力を回復させる薬。

「よし!ちゃんと万能薬エリクサーが出来てる!」

マガンはできた万能薬エリクサーを魔法収納に入れると再び違う水薬ポーションを作り始める。

(そういえば、なんでこの世界の万能薬エリクサーと俺の作った万能薬エリクサーの色は違うんだ?)

マガンは新たに浮かんだ疑問に首を傾げながら新たな水薬ポーションを作っていった。





















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