天災殺しの異世界無双

マシュまろ

第25話 初日終了

*「はぁ〜、疲れた」

自分の部屋に戻り、ベッドに寝転んだマガンはため息をつきながら今日一日のことを思い出していた。

「まさか、俺が異世界転生して、空飛んで、狐耳の女の子助けるなんて夢にも思わないだろ。普通」

そんなことを言いながらマガンは明日からのことを考える。

(とりあえず、午前中は制作系のスキルが使えるか試して、昼から冒険者ギルドにでも行ってみるか)

そんな時、マガンはある一つの疑問に行き着く。

「…元の世界に戻る方法とか探したほうがいいのかな?」

心の中ではその答えにもう気づいていたが、その疑問をあえて口に出した。

(…戻る場所もない。待つ人もいない。そんな世界に戻る必要があるのだろうか?)

しばらくして再び口を開く。

「…考える必要もなかったな」

そう言ってベットの柔らかさに身を任せ、マガンは眠る。明日からの自分を想像しながら。しかし、マガンは知らなかった。明日からマガンを待つ騒動を。














「天災殺しの異世界無双」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く