天災殺しの異世界無双

マシュまろ

第12話 再会

*マガンが座美丸を店主から譲り受け、店を出る時、店主とマガンの会話を聞いていた他の客達で店の中が騒がしくなっていた。「人喰い妖刀」の新しい買い主が決まったという話はマガンが想像した以上にすごい話だったらしくマガンの周りには「人喰い妖刀」を買った人を見ようと集まった人でごった返していた。

(…邪魔だな。シンプルに)

集まった人達をかき分けつつ店を出たマガンは魔法収納に座美丸を入れつつ、店を後にする。

「思ってた以上に座美丸って有名だったんだな」

そんな事を言いながら再び大通りを進んでいくと街の中心部に来たのか
真ん中に噴水のある広場に出た。マガンはそこでベンチに座りうつむく見覚えのある狐耳の少女を見つけた。

「カリンじゃん。どうしたん?」
「あ、お兄さん。また会ったね」

そう言ってマガンを見るカリンの表情は暗く、この世の終わりのような顔をしていた。

「どうしたんだ。そんな顔して。薬買いに行ったんじゃなかったのか?」
「…うん。薬高くて買えなかったんだ。お姉ちゃんの病気どうしよう」

目から大粒の涙を流しながら泣き始めたカリンにマガンは「気分回復リラックス」をカリンに使いながら考えていた。

(『嘘破りフェイクキラー』に引っかからないのをみると本当に買えなかったみたいだな。それなら…)

そう思いながらマガンは泣き止んだカリンの頭を撫でながら魔法収納から金貨を取り出した。

「じゃあ、その薬、俺が買ってやろう」
「え?」

マガンのその一言にカリンは目を輝かせた。

「本当に!?高いんだよ!?いいの!?」
「任せろ。こう見えて金は結構持ってる」
「ありがとう!ありがとう!」
「…落ち着け。カリン」

マガンの一言に喜びながら抱きつくカリンの感触ににやけそうになるのを必死に抑えながらマガンはカリンを抱き上げた。

「ところで、薬が売ってる店ってどこなんだ?」
「えっ!あ、あっちだよ」
「そうか。わかった」
(…はうう、恥ずかしいよぉ)

顔を真っ赤にしながら耳をパタパタさせているカリンのことに気付かず、マガンはカリンが示した方向にカリンを抱えたまま歩いて行った。










「天災殺しの異世界無双」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く