天災殺しの異世界無双

マシュまろ

第8話 共通の通貨

*「空中徒歩」でカリンとファルシニア王国に向かっている途中、マガンは彼女からこの世界の通貨や大陸の事を聞いた。この大陸はファラスと言い、この大陸には、北にはルストブルク、東にはカリンとカリンの姉が住んでいるマルビク、西にはナルカラ、南にはリンデル、そしてその中央にはマガン達が向かっているファルシニアがあるらしい。他にも、今いる大陸を船で渡っていくと違う国があるそうだが、カリンはまだどんな国があるかすらわからないらしい。次に通貨は、銅貨、銀貨、金貨があるらしく、銅貨はマリス、銀貨はネス、金貨はルアと言うらしい。価値は日本円で銅貨=1円、銀貨=100円、金貨=10000円ぐらいらしい。マガンはルアと言う金貨に聞き覚えがあり、「もしかして、これ?」と魔法収納からゲームの時に使っていた金貨を1枚取り出してカリンに見せてみると、「それだよ!」と言いながら驚いていた。なんでも、普通は金貨なんて滅多にみないらしい。それを聞いたマガンは少し驚いた。なぜなら彼はこの金貨をゲームの時に大量に稼いでいて見飽きたくらいだったからだ。

(つまり、この大量の金貨である程度は何とかなる訳だ。しかし、異世界とゲームの貨幣が共通とは…)

一体何の偶然かと考えながらマガンは、カリンと共に王国に向かうのだった。

*空を走って約20分くらいでファルシニア王国の検問所に着いた。検問所はファルシニアの街を覆う20メートルくらいの壁とくっついていて検問所で兵士からの検査を受けて中へ入れるらしい。マガンはカリンに兵士の検査を任して周りを見渡していた。

「…漫画やアニメの中にでも入った気分だな…」

そう言いながら辺りを見渡すマガンの視線の先には牛や馬で荷車を運ぶ商人や革鎧を着て腰にロングソードをつけた戦士など様々な格好をした人々が自分の後ろに並んでいる。皆、兵士からの検査待ちらしい。そんな人達を眺めていると、検査が終わったらしくカリンが呼びに来てくれた。

「お兄さん、検査終わったよー!」
「わかった。今行くよ」

そしてカリンとともに検問所の門の中のファルシニアの街に足を踏み入れた。















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