天災殺しの異世界無双

マシュまろ

第6話 狐耳の少女

*「さてと…ひとまず片付いたかな…」

 一目散に逃げていく盗賊達を見ながらマガンはそう呟いた。スキル「殺意」に「狂気伝染」を上乗せしたマガンの威嚇はマガン本人が想像していた以上の効果があった。ただ、マガンは戦意を削ぐくらいの気持ちで考えていたので効きすぎたかなと思うくらいであった。

(【殺意LV1】に【狂気伝染】を付けただけでこれか…今度からはもっと気を付けよう…)

そう思いながらマガンは自分の後ろで震えている少女を見る。金髪のショートヘアに髪と同じ色の狐の耳と尻尾と翠色の瞳。歳は10歳位だろうか。思わず頭を撫でたくなる可愛さだった。だが、どこかで転んだのか身体にはいくつかの擦り傷があり盗賊達に服を破かれたりでボロボロだった。

(流石に可哀想だな…直してやるか)

そう思いながらマガンは少女に右手を向けスキルを発動させる。

「【回復ヒール】【修復リカバー】」

マガンがスキルを発動させるとみるみるうちに少女の傷が治り、服も元どおりになっていく。その様子に驚いている少女をマガンは「神眼」で見る。

【名前】カリン・フェン
【種族】フォックスヒューム

レベル3
攻撃力100
防御力10
俊敏性500
魔力 60
運  40



【エクストラスキル】
なし

【スキル】
棒術LV2
料理術LV5

(生産系のスキルと棒術…まだ子供だしこんなものか?)

マガンが「神眼」でカリンを見ていると、カリンがおそるおそる話しかけてきた。

「あ、あの!お兄さん!助けてくれてありがとう!」
「ん、どういたしまして」

そう答えながらカリンを見ると、彼女はまだマガンを警戒しているのか少し震えていた。

(まあ、そうだろな)

助けてもらったとはいえ、鎧を着た目つきの悪い男性に初対面で心を開くのは難しいだろう。

(…仕方ないか)

ため息をはきながらマガンは少女に再び手を差してスキルを使った。

「【気分回復リラックス】」

スキルを発動させた瞬間、カリンの体が緑色に光り、気分を落ち着かせる。

「これで、大丈夫だな」

そう言いながらマガンはカリンに近づき、頭を撫でていた。

「う、うう…」
「?どうした?」

マガンが頭を撫で始めてからすぐにカリンは目から大粒の涙をボロボロ流しながら泣きだした。

「うわぁぁぁぁん!怖かったよぉ〜!」

そう言ってマガンに抱きついてきたカリンをマガンは彼女が泣き止むまで撫で続けていた。















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