完璧な先輩の完璧じゃない部活

ノベルバユーザー235191

先輩が文化祭準備をしている件

「で?どーするんです?文化祭。」
先輩の考えを聞き終わったはいいが、具体的に何をするかはまだ決まっていない。
「…メイドカ「それは現実的に無理です。」
「…じゃバンド。」
んーバンド…んー、バンドかー出来ないことも無いなーツーピースバンド?かな?
あんまりそういう知識無いからなー
歌を歌うとしたら2人で弾き語りみたいなことしたらいいかな?んー、でも、ギターとか弾いたことないしなー。
「じーっ」
はぁ…まぁ、気合いで何とかすればいけるか?それか片方が歌って片方弾くのを交互にすれば何とかいけるか。うんそれでいこう。
「……分かりましたよ。また後で説明はしますが、とりあえずそれで行きましょう。」
「ありがとう!私も私なりに努力しようではないか!」
先輩は満面の笑みでそう答えた。というか先輩はギターを弾けるのだろうか。まずそこからだろう。
「先輩はギター弾けるんですか?」
ちなみに僕が弾けないのはもう知っているだろう。
「ん?んー、弾いたことはあるぞ?……弾けるとは言ってないが…。」
……どうしよう。成功するビジョンが見えてこない。先輩が歌はうまいのは知ってるからそれはいいとして。ん?てか僕も歌うのか。…僕音痴だけど大丈夫かな?鬼練習しなきゃだなー。
「じーっ。そうですか、まぁ触ったことがあるならまだ大丈夫でしょう。これからほぼ毎日練習しないといけないかもですけど。」
多分毎日練習しないと間に合わないだろう。僕達はど素人だ。しかも、先輩は生徒会長だ。仕事は山のようにあるだろう。その中でどうやって練習するのだろうか。
まぁ、先輩のことだ。何とかしてくれるだろう。いやもう何とかしてくれ頼むから。
「毎日か…私も生徒会があるからなー。まぁお互い出来るだけの事はしてみよう。出来なかったら天霧の恥ずかしい写真と話をして私の落書きした顔の自撮りを公開しようじゃないか!」
「そうですね…って、ん?いやいや!?なんで僕の写真!?いつ撮ったんですか!?」
「ついこの間だ!」
いやいや、冗談じゃないぞ!?しかも恥ずかしい話ってなんだ!?僕なんかしたっけ!?え、したっけ!?分からない、この先輩何持ってるかわからない!やばいもう僕死ぬ気でやんなきゃ終わっちゃう!僕の学校生活終わっちゃう!
「てか、先輩の落書きした顔の自撮りってなんですか!?それこそいつ撮ったんですか!!てか一番ダメですよ!学校の代表ですよ貴方!?……お互い死に物狂いで頑張りましょ…。」
いつの間にか日も落ち、完全下校時間が迫っていた。
僕は急いで、僕達が片方が歌って片方が弾くというのを交互にやっていく、ということを説明し、その日は急いで帰った。
………ちなみにまた時間を過ぎてしまった僕は体育教師に怒られ反省文を書かされる始末だった。

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