#25 体育祭後って告白がある気がする

『「『「は？」』」』
全員がその場で固まった。すると涼也が
『僕はこれから高梨さんに告白をする！』
2度目の宣言をした。いちいち言わなくても分かるわ。涼也が宣言したことにより、皆が戸惑い始めた。愛美と克己が俺に小言で
『「どうするの蓮（君）」』
なので、俺は
『実はな午前の休憩時間に何故か「僕、高梨さんに告白をする！」とか言ってた』
すると愛美が
『それって大丈夫なの？』
『そうだ！蓮あいつイケメンでしかもみんなの前だぞ』
俺は心配する2人に
『大丈夫。理香は必ず涼也を振るなんせ俺と付き合ってるからな』
と言い、前を見る。すると克己が
『そうか、なら高梨さんとお前を信じよう』
『はぁ、私も信じるしかないわね』
と言って目の前で起きている事に集中する。そして理香が涼也の目の前に立った。
（あれ、なんだこのモヤモヤは？）
と思いながら告白の瞬間を待った。
『高梨理香さん僕と付き合ってくれませんか！』
そう言った瞬間みんなが息を飲んだ。そして理香の答えは
『すみません。お友達としか見てませんので付き合いません！』
と言って涼也を振った。その答えに涼也は
『な、なんで！僕のどこがいけないのかい？』
と大声で叫んだ。理香は
『確かに大迫君は顔もイケメン、運動能力ばつぐん。だけど、わ、私付き合っている人がいるからごめんなさい！』
その瞬間、全員が
『「えーーー！」』
と驚いた。そして、俺は今とてつもなく嫌な予感がしていた。そして、克己と愛美も察したような顔で苦笑した。その予感は見事に的中した。
『今から付き合っている人を呼びますのでステージに上がって来てくれませんか？』
と言われたので諦めて呼ばれるのを待つそして
『す、杉本蓮君！』
と名前を呼ばれ、ステージ上がった。それと同時に男子たちのヤジが凄い。
『何でそいつなんだー』
『釣り合うはずがありませんよー』
『別れろー』
などなど色々だ。そんな中彼女は
『改めて紹介します。この人が私の彼氏の杉本蓮君です！』
俺はぺこりと頭を下げた。それでもヤジは収まらない。そこで理香は、俺と付き合った理由を話した。
『まず最初に告白したのは、私です。理由は一目惚れでした。だから皆さん認めてくれませんか？』
と泣きそうな声でしっかりと伝えた。俺も
『最初は、高梨さんに告白されて驚きました。そして付き合っているうちに彼女の内面にも惚れていきました。だから！認めてくれませんか？』
と言って頭を深く下げた。すると、1人の男子生徒が
『こんなに熱く語られたら認めるしかないか。みんなー認めるんだったら拍手をしてくれないか？』
と言って拍手をし始めた。するとだんだん大きくなっていった。
『「ありがとうございます！」』
とお礼を言った。そして最後に俺は、理香の頬にキスをした。それを見た女子達は
『「キャーー♡」』
と声を上げ、男子達は
『幸せにしないと許さないぞー』
と言っていた。そうして夏の体育祭は幕を下ろした。
※二人が話している間、口を開けて固まっていたという

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どーもーおろしだよー
　これにて体育祭編終了です〜初の長編でした。いかがだったでしょうか？では、いつも感想お待ちしておりますm(_ _)m