太陽の失われし世界

きょう✩.*˚

入学編 2

2620年 6月1日 第一学院

「終わったー!」

入学式が終わり、教室へ戻ってきた凛達。入学式後は寮の紹介があるため、皆移動の準備をしているのだが、

「長岡凛さん!」

と声がかかる。強い口調だったのでちょっと驚きながら、

「な、何?てか、貴方誰?」

と言うと、さらに大きな声で、

「誰とは失礼ね!私の名前は近藤奏(こんどうかなで)よ!A組2位の!」

「え?!2位?!」

と言うと奏は凛を睨み、

「貴方1位なのに何言ってるの?調子に乗るのは大概にしなさい!」

と言ってくる。これに凛はムッとして、

「で?そんなこと2位さんが一体なんの用?」

「決まっているでしょう!」

「私と決闘なさい!」

教室内がザワつく。

「私が勝ったら1位と特待生を私に渡しなさい!」

「良いよ!そんな条件いくらでも受けるよ。でも、私が勝ったらそれを私に頂戴?」

そう言って指を指したのは、

豪華な装飾の成された鏡。

「何?貴方こんなものが欲しいの?良いわ!じゃあ、それで契約魔法を結ぶわよ!」

こうして契約魔法を結び、決闘が決まる。

「日にちは5日後!6月6日、校庭よ!」

「おーけー、負けないからね!」

契約を一通り結んだところで、先生が入ってくる。

「はーい、じゃあ寮の紹介をするからな。準備するのじゃ。」 

と言いながら入ってくるのは…

「お、おばあちゃん?!」  

「おーおー凛。ここでは風音先生じゃ。」

「名前言っちゃって良いの?!」

という会話に鈴が入ってくる。

「風音…長岡風音ですか?!あの伝説の?!」

と言うと皆騒ぎ出す。

「静まれ!わたしゃ長岡風音じゃないわい!」

一気に静まりかえる。

「私の名前は佐藤風音。このAクラスの担任じゃ。よろしく。」

おばあちゃん嘘得意か!

よろしくお願いしますと言うクラスメンバー。

「じゃあ、寮の紹介に行くからな。着いてこい。」

と言うと歩いていく。慌てて追いかける中、凛は

「…何でおばあちゃんが学院の先生に?」

謎が謎を呼ぶ。これはちょっと調べる必要がありそうだ。

Fin

コメント

コメントを書く

「学園」の人気作品

書籍化作品