追われて留まる幽霊さん

梁ーレイー

3ちょっとこれは・・・・・

扉を出て上を見たらやっぱり階段があった。思っていたよりも装飾品がたっぷりの屋敷で天井にはシャンデリアがある。しかもそのシャンデリアには蜘蛛の巣や埃が良い感じにあって雰囲気バッチシである!周りを見回してみても物置から想像する感じのボッロボロの屋敷ではなく豪華な雰囲気の置物たちで良い感じに仕上がっている。
「これは…僕が何かしなくてもポルターガイストぐらいで楽しんでくれるんじゃ……??」
まぁ、主役の僕がちっさくて雰囲気ないんじゃ見られた時に台無しだからね。僕も屋敷に合わせていい感じにしなくちゃ!
とりあえず部屋がいっぱいあって迷うから近くから行こうかな?

物置部屋から出てすぐ右隣の部屋から見ることにしよう!そこの扉は他の扉よりも幾分かシンプルな造りになっていた。
「んー?この雰囲気どこかで」
生きている頃に何かで見たことがある気がする。そこには何か籠のようなものが棚の区切られた中に1つずつ置かれている。左側には壁にくっついているテーブルにその前にはまーるい背もたれのない椅子が4つ置かれていた。
「んー?」
何で見たかは思い出せないがとりあえず使えそうなものはないようなので奥の部屋を見ることにする。

「………思い出した。」
そこには遥か西にあるという和の国の温泉の様なものがあった。
「見た事ある筈だわ」
個人的に和の国の雰囲気が好きで和の国について書かれている本を何冊か読んだことがあったのだ。その時の本のどれかに和の国の温泉の絵があった気がする。
それにしても、確かにこれは和の国の温泉だ。温泉だと分かるくらいにわ温泉だ。
しかし、温泉にしては……小さかった。


いや、本当に、さっきの脱衣所の大きさはなんだったのかと思う程にだ。さっきの脱衣所は20人くらい入りそうなのに、この温泉は大の大人が6人くらい入るかな~~?ってくらいなのだ!!しかも温泉の雰囲気は良いものの周りの雰囲気は完全にここら辺の国のもので少しモヤッとするものがあった。

モヤモヤするものの何も無さそうなので切り替えて他の部屋を見ることにする。

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品