追われて留まる幽霊さん

梁ーレイー

2通り抜けるのも問題だネ

ザァー・・・
ザザァァーー・・・・
ザザァァーザァー・・・・



「暇……」
窓の外を見れば雨。
奥深くの森には月明かりさえも届かない。
「はぁ……」
幽霊、こんな時暇である。人の1人も来ないし。何かをしようにも通り抜けるし!
寝れもしないし!!
「誰か来ないかな~・・・」

「来ないか…。」
        ・
        ・
        ・
        ・
「はアッ!いい事思いついた!」
そうだよ!こんなボロいとこもし通りかかっても誰も入りたがらないよ!!だったら人が入りたくなるように綺麗にしなくちゃな!そのために使えるようなものがなにかないかちゃんとこの屋敷を確認しとこう!!
そうしよう!!



んー、僕は目が覚めてから1歩も動いてなかったが目の前には窓がありそこから今も降り続けている雨風が屋敷に入ってきている。景色から1階よりは少し高く2階よりは少し低い、天井を見るにどうもここは階段下の物置みたいだ。
天井が妙に近いのは僕が浮いていたかららしい。
物置だからなにか良いものがありそうか見回してみたが、大半に布がかけられていたため何があるのか確認できそうにない。
「残念…」
やる気が無くなるが切り替える。
窓の反対側にあったドアを通り抜けてほかの場所も確認するとしよう。

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