出会い系はじめてみたら幼馴染とマッチングした話

さかな

田舎道を歩こう

ショッピングモールでのデートが終わった次の週の水曜日。今日の講義は午前中ですべて終わり金城と近くのカフェで優雅に午後のティータイムを楽しんでいた。

「にしても最近暑くなってきましたね。山奥の実家が恋しいです。」

にしてもこいつ暑いしか言わないな。

「お前の実家山奥なの?」

「何もないですが空気が綺麗で涼しくて過ごしやすい街ですよ。」

「へーそりゃいいな。行ってみたいもんだ。」

「今度の休みきますか?ちょうど3連休ですし。」

何の気なしに言ったのだが思った以上に金城がノリノリなのである。
まあ、田舎に避暑旅行…悪くないな。
そんなこんなで次の週末金城の実家にお邪魔することが決まったわけだが、それを茜に告げたところ私も行きたいとぬかしやがる。
いくら金城が人畜無害なやつだからって流石に女の子1人ではというとならばと佐々木さんも誘ってきたのだ。
しかも返事はオッケーなのだという。

「美女2人と旅行とか絶対なんかあるですよ。」

こいつの敬語は興奮が高まるとタラちゃん語の文法に置き換わっていくのである。
まあ、そんなことはどうでもいい。

「あるわけねーだろ。まあ、美女2人が加わるだけで旅が華やかになるってもんだが。」

俺は女2人の参加を認めた。
佐々木さんと旅行か…。
ほんとになんかあったりして。
俺は浮かんできた邪な考えを素早く取り払った。





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