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出会い系はじめてみたら幼馴染とマッチングした話

さかな

17. ショッピング2

店内は若い人で溢れていた。その中にはカップルと思しき二人組もちらほら見られた。この手の店にはあまり着たことがない。服といえばユニグロやしがむらで安く抑えるのが俺流なのである。

「ほら、良さげなのあるじゃない!あの辺とか!」

そう言って嬉しそうな茜の目線の先にあるのは茜の好みそうな文字入りシャツがずらっと並んだコーナーであった。
ここで仕入れていたのか。
ちっちゃい頃からこのヘンテコなのをどこで入手しているのか不思議で仕方なかったので、兼ねてからの謎が解けた爽快感に浸っていると、茜が

「これなんかどうよ!」

と一枚のTシャツを俺の体に重ねて具合を確かめている。
一応表面を確認してみると明朝体で「赤褐色」と印字されていた。
ださいと一蹴すると茜は少し寂しそうな顔をしていたがそんなの御構い無しにおれはシンプルな無地のシャツのコーナーの方へ向かう。

「やっぱりシンプルイズベストなんだよなー。」

とつぶやく俺の横で茜が舌打ちをした。
ここで俺は茜との初デートのことを思い出しす。とここで

「そういえば、先週末に着てた服は普通の服だったじゃん。あれはどうしたんだよ。」

と不意に生じた疑問を投げかけてみる。

「それは愛梨のやつが…」

愛梨とは茜の大学での友人である。
あのシンプルなデザインの白いワンピースはよかったなー。
佐々木さんああいうのが好きなのかー。
趣味合いそうだな。
と、佐々木さんとのデート妄想に入りかけたところで

「私がどうかした?」

「愛梨じゃん!こんなところでどうしたの?」

現れたのは佐々木愛梨その人であった。
涼しげな白いワンピースに身を包んで、ってあーそういうことか。
佐々木さんの身につけているそれは先週末に茜が着ていたものと同じと見てほぼ間違いないと思われた。



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