出会い系はじめてみたら幼馴染とマッチングした話

さかな

5. 初デート2

イカした声のアナウンサーが、目的の駅に到着ことを知らせるので俺は彼女に別れを告げそそくさと降車する。
 どうやら同じ駅で降りるようだが、目的地も違うだろうしあっちにも予定があるだろうから一緒に行動することはないだろう。
 俺が女の子と歩いてるのをかなちゃんに見られたら軽い男だと思われるのではないかという恐れも多分に含んでいることは言うまでもない。
 人混みを縫い駅の改札を抜ける。
 待ち合わせ場所は駅前の広場に設定してある。
 ここで朝起きた以降彼女からのメッセージに返事をしていないことに気づく。
 俺は小走りで目的地に向かう最中、スマートフォンの電源を入れた。
 すると、彼女からメッセージが届いていた。内容は彼女も同じように寝坊したので20分ほど遅れるというものだった。
 俺はそのメッセージにホッとして、小走りをやめる。
 そしてメッセージを返してゆっくりと広場に向かう。

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