EX冒険者の成長記

光井ヒロト

婚約

レイが拘束した二人は騎士団詰所に連れて行かれた。一方レイは、六人乗りの馬車で王城に向かった。
「えっと、私はサイリア王国第二王女シリアと申します。貴方様はレイ様でしょうか?」
「そうですけど、どうして知っているのですか?」
「この前、お父様に聞きました」
「レイ君って言うんだね!私はアイナ・フォン・アイルドよ!よろしくね」
「私はナミ・フォン・ワンス!よろしくねレイ君!」
「え、えぇっと前の席が空いてますよ」
二人の公爵令嬢はいつの間にかレイの隣に来ていた。それを見たシリアは
「ず、ズルいでよ!二人とも!!」
「レイ君私たちまだ怖くて震えてるの。手を握ってくれない?」
「怖いならリラックスの魔法かけましょうか?」
「「いや!握って欲しいの!!」」
「んーーーー!」
レイが二人の手を握ると目の前でシリアが頬を膨らませていた。
「レイ君!私には敬語いらないよ!」
「私もよ!」
「わ、私もです!!」
「いや、そんな訳には…」
「「「ダメ!!」」」
「う、うん…分かったよ…」
そんなこんなで王城に着いた。そしてそのまま応接室に連れて行かれた。
「レイ君本当にありがとう!シリアが無事で良かった」
「私からも礼を言わせてくれ。ありがとう!」
「君は陛下に聞いた通りすごいのだな!ありがとう!」
「いえいえ、それほどでも」
「そんなレイ君に頼みがある。うちのナミをもらってくれないか?」
「うちのアイナもどうだい?」
「待てぃお主らワシが先じゃぞい!!」
「え、えぇっと三人の意見を聞いてからのほうが…」
「分かった。おい!入ってこい!!お主らはレイと婚約したいか?」
「「「はい!」」」
「では、決まりじゃ」
三人は即答した。最初からこうしようとしていたのかもしれない。
「では、三人は部屋に戻りなさい」
国王がそう言ったことで三人は出ていった。国王が向き直ると鋭い顔つきだった。
「さて、レイよ!お主のステータスを見せてみろ」
「ステータスですか?」
「ああ」
《ステータスオープン》
《名前》           レイ・フォン・ザネリー
《年齢》           5
《性別 》         男
《体力》         error
《魔力》         error
《魔法》
全属性魔法
古代魔法
創造魔法
生活魔法
《スキル》
鑑定
身体強化
アイテムボックス
隠蔽
透視
獣神化
神眼
《加護》
絶対神の加護Lv10
創造神の加護Lv10
魔法神の加護Lv10
武神の加護Lv10
生命神の加護Lv10
商業神の加護Lv10
技巧神の加護Lv10
獣神の加護Lv10
叡智神の加護Lv10
破壊神の加護Lv10
《称号》
転生者     全ての神に愛されし者        超越




「な、なんじゃこれは!!」
(あれ、なんか増えてるなぁ?)
「レイ!!これをここにいるワシたちと、アルカスにしか見せてはならぬぞ!!」
「わ、分かりわした…」

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品