EX冒険者の成長記

光井ヒロト

記憶

レイの目の前が眩しく光ったと思ったらすぐにその光がおさまった。
「なんなんだ今の?」
「よく来たのぅ」
その言葉はレイの背後から聞こえた。すぐに後ろを振り向くと一人の老人らしき人が立っていた。
「あ…あなたは?」
「ふぉふぉふぉ、儂は絶対神ガイアじゃ。早速だが少し目をつぶってくれんかの」
レイが目をつぶると絶対神がレイの頭に触れた。
「があぁぁぁ!!!」
すると突然レイが頭を抱えて苦しみ出した。そのままレイは気絶してしまった。







「好きです!付き合ってください!!」
「いいよ!」
キャャャャャャ!!!
パァァァァァァン!!
「う…いっ…」
「慶悟…慶悟!」
「あ…り…さ……す…き…だ……」
「けいご?けいごーーー!!」





「は…夢か?」
「起きたかの?今見たであろうものはお主の前世じゃ。お主の何らかの強い思いでこちらの世界に来てしもたんじゃろ。今世では好きなように生きるがよい。まぁ一応お主は神の使徒になっておる。だがまぁ余り気にせずにおるがよい」
「神の使徒ですか?」
「そうじゃな、いい機会であるし揃っておるからのぉ。慶悟君、いやレイ君だったな。儂に着いてくるがよい。」
それから数十歩歩いたところで、円卓があった。その机には七柱の神がいた。
「紹介しよう!先ず右から創造神のジール、そして魔法神のイリス、次に武神のグレイ、それから生命神のファル、技巧神のクラフ、商業神のマネ、最後に獣神のワルフだ」
「はじめましてだな創造神のジールだ」
「私が魔法神のイリスよ。よろしくね」
「俺が武神のグレイだ。魔法なんか使わずに体で闘おうぜ!」
「私は生命神のファルです。お見知りおきを」
「わいが技巧神のクラフさ!よろしくな!」
「おいらが商業神のマネよ!よろしく兄ちゃん!」
「俺が獣神のワルフだ。全ての獣を司っているよろしくな」
一人ひとり挨拶が終わったところで絶対神が話し始めた。
「レイよ、お主には我々の加護をやろう。ステータスに表示されているから戻って見てみると良い。そろそろ時間じゃ。お主は使徒じゃから教会で儂らに会うことが出来る。何かあったら来ると良い。では、達者でな」
次の瞬間目の前が光につつまれて、晴れた時には祈りお捧げている途中だった。レイにとっては長く感じたが実際はたった数秒だった。それからレイは帰路に着くのであった。

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