プリンセス・シールド
ファンタジー

連載中:8話

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プリンセス・シールド

  • あらすじ

      これは、ある少女の物語。世界を救う事を宿命として背負う、一人の少女の物語。
     
      少女の名は、東条愛。倭の国の姫にして、アヴァロン皇国最強の【シールド騎士団】に所属する事となる。その中でも女性のみで構成された、【プリンセス・シールド】にて、愛は騎士として、侍として、やがて――4大王や、【神】と戦う事となる――。
     
      私の名は、ゼルタ。死霊使い(ネクロマンサー)の、ゼルタ。私は復讐を誓う者。その為、悠久の時を生きる者。
     
     「まーた木霊ちゃんが何か意味の分からない事言ってるー。あははははは」
     
      笑われた。4000年を生きる私の真剣な呟きが、わずか15歳の少女である愛に笑われた。これは屈辱である。
     
     「ひとり言です。無視してください」
     
      無理か。私は今、指輪となってこの少女、東条愛の左手薬指にはまっている。些細な呟きも、この子の地獄耳は逃さない。
     
      何しろ、愛の持つ【魔力回路】は【モンスター】と呼ばれるフィジカル強化系最強の物だ。怪力や自然治癒力などと共に、聴力も超音波が聞き取れるほど強化されている。
     
     「ねえ、木霊ちゃん」
     「なんですか、愛?」
     「愛って、どうして騎士なんかになっちゃったの? 愛は侍なんだよ。誇り高い倭の国の侍なのに」
     「それは」
     「それは?」
     「今に分かりますよ」
     
      私は、答えない。私の目的の為、愛には我武者羅に働いてもらわなければならないからだ。私は愛を利用する。その命の一滴を絞り尽くすまで、戦い抜いてもらうのだ!
     
     「そっか。じゃあそのうち分かるんだね! 楽しみだなあー、あははははは」
     「……そ、そうですね……」
     
      愛はアホ……もとい、楽天的で明るい子である。悩む事などまずないのだ。利用しやすい子ではあるのだが、その張本人の私をして、つい心配になってしまうほどである――
     

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