絶滅危惧種のパパになりました………~だから、保護して繁殖をしようと思います~

ブラックベリィ

0046★《封印》されし神殿とビャクヤ1

 2柱の女神が、飛翔族の【守護者】となる者に、異界を渡らせる為の門を造り始めた、その頃。



 ビャクヤは、獣道すらない山道を黙々と歩き続ける。
 《封印》の地と呼ばれる、今は、絶滅したと言われる飛竜の営巣地に向かってただただ歩き続ける。

 とりあえず 色々とある方が良いからな………
 【守護者】となる者を探す前に………

 できれば 飛竜のウコロか
 骨の1つも欲しいな

 化石のひとカケラでもあると
 かなり助かるのだが

 その全てが 万能薬ということで
 絶滅するまで狩りつくされた種

 遥か昔 我等 飛翔族と
 懇意にしていた種 飛竜族

 我等 飛翔族も また 
 この祈願成就という
 類いれな《力》の為に狙われた

 だが やすやすと
 滅びるわけにいかない

 我等 飛翔族の王家の血筋が
 もしここで途絶えれば………

 女神サー・ラー・フローリアンの
 《封印》を破って
 
 邪神達が 長き永久の眠りより
 覚醒するのだから………

 それだけは 阻止しなければ………

 たとえ 邪法と言われる
 暗黒系の魔術の【転生術】を……
 禁断の【輪廻転生】をおこなってでも………

 生前の知識や《力》を有したままで………
 生まれわらねばならない

 だが 本当に 出来るのか?
 本当に 再誕できるのか?

 確かに 過去の記録は
 【転生術】を成功させて………

 【輪廻転生】したという
 記録はあるのだが………

 その後というモノを探しても
 何処にも見当たらなかった

 ビャクヤは、獣道すらない森林地帯を黙々と進みながら、何度と無く考えたそれを考え、堂々巡りに、ハフッと嘆息する。






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