絶滅危惧種のパパになりました………~だから、保護して繁殖をしようと思います~
0002★侵略の足音は静かに忍び寄る
黒き河の国の兵士達は、茶羽根族の商人達の案内で、輝く峰の王国の王宮への隠された道をひた走る。
黒き河の国の兵力は、輝く峰の王国の兵力の20倍を超える。
王都や東西南北の都を、全て同時に攻める事が可能なのだ。
それを今までしなかったのは、飛翔族の王族を無傷で捕まえる自信が無かったからだったりする。
それが理由で今まで、飛翔族が住む輝く峰の王国に攻めなかったのだ。
黒き河の王国の王が、欲しかったのは、飛翔族の王族が有する、光風の女神が与えた、願望達成能力だったから………。
すべての王族を捕まえたなら、弱い者(=女、子供、年寄り)を人質にして言いなりにさせて、大陸全土を征服する為の侵略戦争の完全勝利を約束させたかったのだ。
そう、飛翔族の王族が持つ、強力な祈願成就の《力》を使って………。
黒き河の王国の住人はネズミの獣人故に、高い繁殖能力と素早さと耐久性を誇っていた。
が、そのかわりとても言うように、長命な筈の王族や神官でも、飛翔族の下級貴族ほどの寿命しかなかったのだ。
また《魔力》の類いの《力》も、大神官と呼ばれる者で、やっと飛翔族の下級神官ほどの《力》しかなかった。
所詮は、コップ一杯。
どこに種族的能力が秀でるかは、神様しだいだったりする。
そして、なんの神を崇めるかによっても、その種族的能力は左右されるのだ。
それ故に、個々の体力や戦闘能力も、飛翔族にとって、まったく相手にならない存在だった。
また、飛翔族と良く似た死爪鳥族という種族が存在し、過去の婚姻関係を結んだ混血の者が混じっているゆえに、高い戦闘能力を誇っていた。
ちなみに、死爪鳥族には祈願成就の《力》は存在しない。
ただ、その凶脚の一撃は、途轍もないモノで、死神の鎌と同義語なほどの凶器だったりする。
身体強化を生まれながらに持つ死爪鳥族は、武力特化の種族であった。
ゆえに、初代の天翼鳳皇の頃よりは、飛翔族全体の戦闘能力がかなり向上していた。
そのお陰もあって、無敵の戦闘能力を持つと謳われる飛竜人族と、一対一では流石に敵わないものの、複数の《魔力》を合わせて使うならば、飛翔族の方が上と言われている種族になっていた。
飛竜やグリフォン、天馬などの飛翔力に、王族ならばひけをとらないとも言われ、総合的な能力では最強と謳われる飛翔族は、光風の女神の寵愛を一心に受けたと言っても過言ではない存在だった。
そのかわりに、彼らは繁殖能力が非常に低い上に、他の民族と混血すると《魔力》も体力も願望達成能力も、ほとんど失うという特性を持っていた。
そう、やはりコップ一杯なのだ。
それ故に、他種族が、喉から手が出るほど欲しいと思っても、その血がなせる能力を得る事は出来ない存在だったのだ。
本音を言えば、飛翔族の血を入れて、寿命と《魔力》と戦闘能力を手に入れたかった国王ジャアハード・ムハーリ・ハーリィアは、王族の姫を何人も妃となし、子供を何人も作りたかったのだ。
が、何度婚姻を申し込んでも、色よい返事は貰えなかった。
黒き河の国の兵力は、輝く峰の王国の兵力の20倍を超える。
王都や東西南北の都を、全て同時に攻める事が可能なのだ。
それを今までしなかったのは、飛翔族の王族を無傷で捕まえる自信が無かったからだったりする。
それが理由で今まで、飛翔族が住む輝く峰の王国に攻めなかったのだ。
黒き河の王国の王が、欲しかったのは、飛翔族の王族が有する、光風の女神が与えた、願望達成能力だったから………。
すべての王族を捕まえたなら、弱い者(=女、子供、年寄り)を人質にして言いなりにさせて、大陸全土を征服する為の侵略戦争の完全勝利を約束させたかったのだ。
そう、飛翔族の王族が持つ、強力な祈願成就の《力》を使って………。
黒き河の王国の住人はネズミの獣人故に、高い繁殖能力と素早さと耐久性を誇っていた。
が、そのかわりとても言うように、長命な筈の王族や神官でも、飛翔族の下級貴族ほどの寿命しかなかったのだ。
また《魔力》の類いの《力》も、大神官と呼ばれる者で、やっと飛翔族の下級神官ほどの《力》しかなかった。
所詮は、コップ一杯。
どこに種族的能力が秀でるかは、神様しだいだったりする。
そして、なんの神を崇めるかによっても、その種族的能力は左右されるのだ。
それ故に、個々の体力や戦闘能力も、飛翔族にとって、まったく相手にならない存在だった。
また、飛翔族と良く似た死爪鳥族という種族が存在し、過去の婚姻関係を結んだ混血の者が混じっているゆえに、高い戦闘能力を誇っていた。
ちなみに、死爪鳥族には祈願成就の《力》は存在しない。
ただ、その凶脚の一撃は、途轍もないモノで、死神の鎌と同義語なほどの凶器だったりする。
身体強化を生まれながらに持つ死爪鳥族は、武力特化の種族であった。
ゆえに、初代の天翼鳳皇の頃よりは、飛翔族全体の戦闘能力がかなり向上していた。
そのお陰もあって、無敵の戦闘能力を持つと謳われる飛竜人族と、一対一では流石に敵わないものの、複数の《魔力》を合わせて使うならば、飛翔族の方が上と言われている種族になっていた。
飛竜やグリフォン、天馬などの飛翔力に、王族ならばひけをとらないとも言われ、総合的な能力では最強と謳われる飛翔族は、光風の女神の寵愛を一心に受けたと言っても過言ではない存在だった。
そのかわりに、彼らは繁殖能力が非常に低い上に、他の民族と混血すると《魔力》も体力も願望達成能力も、ほとんど失うという特性を持っていた。
そう、やはりコップ一杯なのだ。
それ故に、他種族が、喉から手が出るほど欲しいと思っても、その血がなせる能力を得る事は出来ない存在だったのだ。
本音を言えば、飛翔族の血を入れて、寿命と《魔力》と戦闘能力を手に入れたかった国王ジャアハード・ムハーリ・ハーリィアは、王族の姫を何人も妃となし、子供を何人も作りたかったのだ。
が、何度婚姻を申し込んでも、色よい返事は貰えなかった。
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