俺が頼んだ能力は神達の中での普通じゃない!!
ティナの意思
ティナが風呂に連れていかれてから、かれこれ二時間がたとうとしている。
俺も最初のうちは店にあるものや、道具を見ていたのだが途中から飽きて隅に置いてあったソファーに横になり仮眠をとることにした。
「悠太…起きて。」
「ティナ、終わったのか?」
「ん…。」
俺が眠い眼を擦り目を開けるとそこにいたのは俺の知らない人物だった。
「え…。どちら様?」
俺が驚いて口に出たのはそんな言葉だった。
「むぅ…。悠太、忘れたの…?」
相手は俺の顔を不機嫌そうな顔で見つめてくる。
「あっ。起きた?ティナちゃんお風呂に入ったらこうなっちゃった。あはは…。」
ーーいやっ。変わりすぎだろ!?
汚れて灰色だった髪は白くなり、ボサボサだった髪は整えられて腰まで届くロングヘアー、前髪を切ったことにより、前まで見えなかった赤い目があらわになっていた。
そして、汚れていた服は白いパーカーと薄茶色の短パンに変わっていた。
「この服はダメージ軽減と少しだけ体を軽くする魔法がかけられてるよ。あとね、…」
セリカはそのあとも服の説明をしていたが途中から俺の耳には入ってこなかった。
「いや…なんか凄いな。」
驚きすぎて俺の口からでできたのはそんな言葉だけだった。
綺麗だとも可愛いとも思った。
ただそれよりも驚きが一段階勝っていた。
前まで浮浪時のような少女が、今はもう多分、絶世の美女と呼んでもおかしくはないほど綺麗だ。
そんなティナを俺が見ていると、
「そう言えば、もう能力検査は終わったの?」
セリカがそんなことを聞いてきた。
「能力検査…?」
「この子買ったときに言われなかった?」
「まて、誤解だ。俺はこいつを買った記憶はない。」
「えっ…。じゃあ、この子なんであんなに汚れてたの?」
「はぁ…。森で偶然会ったんだよ。」
まさか、セリカにもそう思われていたとは…。
始めに説明すれば良かったと少し後悔した。
「だから、買ったよりも拾ったの方が正しい。」
「そっかぁ~。誘拐かぁ。」
「いやっ、違うから!」
「冗談だよ。冗談。」
セリカは口元に手をあて笑った。
「私は…自分の意思で悠太に…ついていった。」
「ティナちゃん?」
さっきまでずっと俺たちの話を無言で聞いてきたティナがそう、口を開いた。
「私は…私が悠太と居たいから…一緒にいる。」
「だから、私は…悠太の奴隷でも、拾われたわけでも…ない。」
ティナの目は真っ直ぐにセリカを見つめていた。
そして今度は俺の俺の方を向くともう一度、
「私は…私の意思で悠太といる…。」
と言って俺の横にちょこんと座った。
「悠太は…私がいると、迷惑…?」
「いや、そんなことはない。それに、お前の意思で俺のそばにいるんなら、俺にそれを許否する権利はないしな。」
俺はそう言ってティナの髪の毛を撫でた。
「私は…子供じゃない。」
ティナは頬を膨らませ、そう言うが手をどけてこようとはしなかった。
その間、セリカは
「あぁ!ティナちゃん可愛い!」
と言いながら、古いデジカメのような物でティナを撮っていた。
俺は敢えてそれをスルーしていた。
俺も最初のうちは店にあるものや、道具を見ていたのだが途中から飽きて隅に置いてあったソファーに横になり仮眠をとることにした。
「悠太…起きて。」
「ティナ、終わったのか?」
「ん…。」
俺が眠い眼を擦り目を開けるとそこにいたのは俺の知らない人物だった。
「え…。どちら様?」
俺が驚いて口に出たのはそんな言葉だった。
「むぅ…。悠太、忘れたの…?」
相手は俺の顔を不機嫌そうな顔で見つめてくる。
「あっ。起きた?ティナちゃんお風呂に入ったらこうなっちゃった。あはは…。」
ーーいやっ。変わりすぎだろ!?
汚れて灰色だった髪は白くなり、ボサボサだった髪は整えられて腰まで届くロングヘアー、前髪を切ったことにより、前まで見えなかった赤い目があらわになっていた。
そして、汚れていた服は白いパーカーと薄茶色の短パンに変わっていた。
「この服はダメージ軽減と少しだけ体を軽くする魔法がかけられてるよ。あとね、…」
セリカはそのあとも服の説明をしていたが途中から俺の耳には入ってこなかった。
「いや…なんか凄いな。」
驚きすぎて俺の口からでできたのはそんな言葉だけだった。
綺麗だとも可愛いとも思った。
ただそれよりも驚きが一段階勝っていた。
前まで浮浪時のような少女が、今はもう多分、絶世の美女と呼んでもおかしくはないほど綺麗だ。
そんなティナを俺が見ていると、
「そう言えば、もう能力検査は終わったの?」
セリカがそんなことを聞いてきた。
「能力検査…?」
「この子買ったときに言われなかった?」
「まて、誤解だ。俺はこいつを買った記憶はない。」
「えっ…。じゃあ、この子なんであんなに汚れてたの?」
「はぁ…。森で偶然会ったんだよ。」
まさか、セリカにもそう思われていたとは…。
始めに説明すれば良かったと少し後悔した。
「だから、買ったよりも拾ったの方が正しい。」
「そっかぁ~。誘拐かぁ。」
「いやっ、違うから!」
「冗談だよ。冗談。」
セリカは口元に手をあて笑った。
「私は…自分の意思で悠太に…ついていった。」
「ティナちゃん?」
さっきまでずっと俺たちの話を無言で聞いてきたティナがそう、口を開いた。
「私は…私が悠太と居たいから…一緒にいる。」
「だから、私は…悠太の奴隷でも、拾われたわけでも…ない。」
ティナの目は真っ直ぐにセリカを見つめていた。
そして今度は俺の俺の方を向くともう一度、
「私は…私の意思で悠太といる…。」
と言って俺の横にちょこんと座った。
「悠太は…私がいると、迷惑…?」
「いや、そんなことはない。それに、お前の意思で俺のそばにいるんなら、俺にそれを許否する権利はないしな。」
俺はそう言ってティナの髪の毛を撫でた。
「私は…子供じゃない。」
ティナは頬を膨らませ、そう言うが手をどけてこようとはしなかった。
その間、セリカは
「あぁ!ティナちゃん可愛い!」
と言いながら、古いデジカメのような物でティナを撮っていた。
俺は敢えてそれをスルーしていた。
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コメント
ハイイロチョッキリ
続きが楽しみです