オタクの俺が勇者ですか?!

柿和田 歌

オタクの俺が異世界召喚ですか?!( 5 )

俺とランは長かったが、やっと森に入った。

「それじゃあ始めようか」

「おう!ここで俺の才能を見せてやるぞー、それではラン師匠よろしくお願いします」

「うん。まあも私そこまですごいってわけじゃないけど。まあできることは教えるよ」

そんなことを話していると、大きなカブトムシが現れた。

「タクヤ!あれはビッグカブトだよ!そこまで強いわけではないし、これをまずまずの目標にしようか。じゃあまずは私がお手本をするね」

「なるほど…この世界には地球に存在する生物に似たのもあるんだな…。おっけー、お手本よろしくお願いします」

「おっけー、それじゃあ…ライトニング…ショットー!」

そう言った瞬間、ランの持っていた剣が光った。そしてランは叫びながらビッグカブトを真っ二つに切った。

「ふぅ、まぁこんな感じ…かな?」

「いや、こんな感じって言われましても、あなた強すぎでしょ、わたくしあなたが恐ろしいですわ」

「あ、ごめんね。ちょっと興奮しちゃった、そしてモンスターを倒したら、アイテムが落ちているから、それを拾って任務終了だよ」

そこにはBB弾ほどの大きさをした紫色の宝石が落ちていた。それをランは拾っていた。

「まあ、一通りこんな感じだからやってみようか。あっ、いいところにビッグカブトがいた。それじゃあ頑張ってね」

ランはとても笑顔で応援してくれた。
俺は単純な男なのだろう。何故って?、
そんなのなんでもできるくらいやる気が出てきたからだ。

「うおっしゃー!やる気出てきたぞー!
よしおれもやってやる!スーパーショット!」

「キーン!」

「あっあれ?どうしてだー?なぜランのように真っ二つにならないんだー?!」

なんとタクヤが放った剣はビッグカブトを貫くことはできなかったのだ。
そして襲われていることに気づいたビッグカブトは、タクヤを襲おうとしたのであった。

「いやっ、いやこれやばいんじゃないですかー?!ラン!ラン様ー!だっだずげでぐだざーい」

なんとタクヤは泣いてしまった。ランはすぐさまビッグカブトを倒してくれた。

「こんなことで泣かないのー、男でしょ?
しかも、スーパーショットってなに?」

「うっゔん、あっありがどーおー、ぞごはほっておいてー」

「んーどうしようかなー、そうだなービッグカブトの子供のスモールカブトなら倒せるんじゃないかな?」

「そもそもスモールって、もう普通のカブトムシなんじゃね」と言おうとしたが、男だ!何も倒せず帰れるわけがない。

「よしやってやる!そのスモールカブトってどんなやつ?」

「ああ、そうだねー土の中を一度掘ってみて」

「わっわかったけど…まさかスモールカブトって…うわっー」

そこには大きなカブトムシの幼虫がいた。

俺の男のプライドをかけた戦いが幕を開けた。

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