センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)
9909話 超苺はバカすぎる。
9909話 超苺はバカすぎる。
(回収されたら、たぶん、存在が消えるなぁ……それは……ダメだよなぁ……かわいい女の子と、セイバーリッチ……世界にとって、どっちが大事かと言えば……そりゃ、百ゼロで、かわいい女の子だよなぁ……)
心の中で、そうつぶやいてから、
「………………『カラミティ・ジェントル』起動。彼女を、俺の世界に避難させろ」
自分のスペシャルに命令する。
すると、ザラキエルの肉体が粒子状態になって、超苺の中へと注がれていった。
――ちなみに、現在、『超苺の世界』には、650億人以上の女性が避難している。
ヌルが、世界の大半を喰らいつくした際に、女性だけは、自分の世界に避難させた。
超苺の世界に男は一人もいない。
徹底した女尊男卑。
それが、超苺のスタイル。
ちなみに男性の魂は、ほぼ、すべて、ヌルの中に回収されている。
彼・彼女らは、まるで、細胞内のミトコンドリアのように、
日夜、超苺やヌルを輝かせるためのエネルギーを生成し続けている。
ちなみに、このスペシャルが顕現した時、
超苺は、心の中で、
『信仰されないと能力が上がらない? つ、使えねぇ』と思った。
なぜなら、超苺は、『自分の女性人気』は『底辺にある』と思い込んでいるから。
『こんな変態紳士を好きになってくれる聖女なんかいるわけねぇ』というのが、超苺の『意識の根底』にあり、その意識が改革されることは、おそらく、今後もない。
だから、彼は、自分のスペシャルが『女性を避難させるためだけの能力』だと認識しているが、実際のところ、超苺のことを『超絶クールで、強くて、優しい、パーフェクトなイケメン』と心酔している女性は多く、おかげで、超苺は、超絶的にパワーアップしているのだが、当人はそのことに気づいていない。
『なんか、最近、体が軽いけど、なんでだろう?』という、『濃厚なアホ』を丸出しにしているだけ。
――あえて、声を大にしていっておくが、
超苺は、まあまあちゃんとした『おバカさん』なのである。
……超苺の世界に避難したザラキエリは、
超苺の中で、超苺の、女性に対する過剰なほどの愛に触れた。
超苺に、邪気はない。
超苺は、赤子のように無邪気なおバカさん。
その内情にあるのは『女の子が大好き』という無垢な想いだけ。
『女の子が、幸せそうに笑っているところを見るのが大好き』であり、そんな女の子たちの、ラッキースケベなパンチラを見て、ドキドキするのが大好き。
――その『あまりにもまっすぐな無垢(むく)』のためであれば、世界の全てを敵にまわすこともいとわない。
そんな、ありえないレベルの覚悟を胸に秘めた、ある意味で世界一暴力的な、最先端の変態紳士。
超苺の中に避難した女性たちは、
超苺の『女性を愛している』という『感情』だけに触れる。
超苺の『本当にダメな部分』には触れることが出来ない。
なぜなら、超苺にも『見栄』はあるから。
むしろ、女性の前ではカッコつけるのがムッツリの基本だから。
『ラッキースケベどうこう』に対する想いが、女性にバレるのは、『さすがに、恥ずかしい』という、普通の感性は存在している。
だから、その部分は心の奥深くに隠している。
ゆえに、超苺の中にいる女性たちも、超苺の『本質部分』には気づいていない。
まあ、本質に気付いたとしても、それはそれで、カワイイと思ってしまう女性もいるかもしれないが。
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