センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

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11話 チン〇スにはチ〇カスをぶつけるんが妥当。


 11話 チン〇スにはチ〇カスをぶつけるんが妥当。

 間違いなく殺したはずだった。
 蝉原の拳には、センキーを殺した感触が残っている。
 ――なのに、

「……ん?」

 蝉原の深部で、何かがザワつく。

「……んん……?」

 不可思議な感覚に違和感を覚えた直後のこと、
 蝉原の目の前に、

「……どういうことかな?」

 ザンクが立っていた。

 ザンクの肉体と意識をフルで持ち合わせたザンク。

「選手交代。ここからは、センキーに代わり、ザンクさんが、お前の相手をする。チン〇スにはチ〇カスをぶつけるんが世のマナー。それだけの話や」

「……色々と言いたいことはあるんだけれど、とりあえず、まずは、どうやって、生き残ったのか教えてくれるかな? 数少ない暴露を積むチャンスだから、しっかりと、積んでおいた方がいいよ」

「……おためごかしも、そこまで堂々とされると、いっそ清々しいのう」

 と、いったん、蝉原のスタンスに呆れてから、

「コスモゾーンから、『無限蘇生』を違法ダウンロードさせてもろた」

 と、おそろしい事を口にした。

「……何を言って……いや、仮に、それを可能にしていたとしても……適性のない君ごときでは、『中心の破壊』を蘇生できるほどの無限蘇生としては機能しないはず……」

「ああ。それは最初から分かっとったから、中心の破壊にも対応できるバージョンに改造させてもろた。けど……完璧には出来んかったなぁ……たぶん、2~3回、中心を砕かれたら、普通に死ぬなぁ」

「……」

「なんや、その顔。暴露を積めと言ったんはお前やろ? しっかりと、限界まで積ませてもらうで」

 そう言いながら、
 ザンクは、続けて、

「蝉原。お前が、『コスモゾーンで奮闘しとるザンクさんの作業風景』を、異質な手で覗き見しとるんは、最初から気づいとった」

 蝉原は、ちょいちょい、そのヒントを流してきていたが、
 しかし、施しなどなくとも、最初から予測も理解もできていた。

「だから、苦戦するフリをさせてもろた。プロテクトなんざ、お前とセンキーが殴り合いを始めた初期の初期に、サクっと解除したわい。ナメんなよ」

 おたがいが、ブラフにブラフを積み重ねまくって、
 はためには、何が何だか分からなくなる。
 ――チン〇ス同士の闘いだと、えてして、こういう惨劇に陥ってしまう。

「時間がかかったんは、お前を確実に殺すための手段を整えとったから。その作業も、お前をだます方にリソースを裂かんかったら、もっと早ぉに済んだんやけど……ま、この辺は、しゃーないわな。お前を確実に殺すためやし」

 そこで、蝉原は、ザンクの目を見ながら、ボソっと、

「不可能。君のスペックで、そんなことはできないよ」

「できんやろうな。そんなことはザンクさんも分かっとる。ザンクさんは、トウシと比べればハンパな出来損ない。それは事実。――しかし、だからこそ、疑いようのない『高品質のブラフ』になった。こっちを『蛇だと思わせない』という手法。お前は蛇やから、ヘタなブラフやと、『ザンクさんも蛇やないか?』と疑ってかかってまう。――ザンクさんが無能で良かった。おかげで、騙しとおすことができた」



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