センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

109話 このセンテラスは、変身をするたびにパワーがはるかに増す。その変身をあと2回以上も私は残している。


 109話 このセンテラスは、変身をするたびにパワーがはるかに増す。その変身をあと2回以上も私は残している。

「……真・神帝陛下の異次元同一体か……さすがに、『そっちの用済み』とは、役者が違うらしい。本気で行くぞ。殺してやる……センテラス」

 そうつぶやくと、
 全身に力を込めて、

「――超神化――」

 神化の上位互換。
 さらなるブーストをふかしていくサイアジ。

 大きく膨らんだ姿を見て、
 ザンクの顔が歪んだ。

(ま、まだ膨らむんかい……どんだけ……)

 と、呆れかえっていると、
 テラスが、ニっと笑って、


「――超神化――」


 彼女も、また、さらなるブーストをふかしていく。
 驚異的な輝き。
 美しさの質が違う。
 そこらの美女が30億人ぐらいで束になってかかっても、
 この『際立った美しさ』には敵わないだろう。
 ――と、ザンクは心の中で想う。

 テラスは、粘体性の笑みを浮かべて、

「――『力を隠している』のが『自分だけ』だとでも? 浅い、浅い。こっちは、転移する前、『アウターゴッドの中のアウターゴッド』を殺してきているんだ。超神化が出来るぐらいでイキっているようなカスに、私が負けると思うなよ」

 そう言ってから、
 テラスは、『手の甲を相手に向けたバージョンのピースサイン』を、サイアジに見せつけながら、

「先に絶望感をあたえておいてやろう。どうしようもない絶望感をな。このセンテラスは、変身をするたびにパワーがはるかに増す。その変身をあと2回以上も私は残している。その意味がわかるな?」

 その言葉に、最速の反応を示したのはザンクだった。

「え、それ、マジで言うとるん? それとも、ただのフリ〇ザネタ?」

 その言葉に、テラスは、得意満面の決め顔で、

「自分の力に関して嘘はつかない。私はマジでハンパない。伊達にあの世は見てねぇぜ」

「……いや、ジブン、確か、『死ぬ直前に、ここに来た』って話やから、まだあの世は見てないんとちゃう?」

「ちっちぇえなぁ。細かいことをグチグチいう男は嫌われるって、昔のエロい人が言っていた気がしないでもない。知らんけど」

 などと、止まらないファントムトークで場をグチャグチャに乱してから、
 テラスは、瞬間移動で、サイアジの背後を奪いとる。

 豪速の一手。
 常識を超越した速度。
 普通なら反応できるわけがない神速。

 だが、サイアジは、テラスの動きを正確に見届けた上で、
 一瞬で、右手に、まがまがしいリボルバーを召喚し、
 前を向いたまま、銃を持った腕だけを背後に向けて、
 その銃口を、背後に瞬間移動してきたテラスの額に正確にあてると、
 完璧なゼロ距離で、

「――エギドラオン――」

 とてつもない火力の銃撃照射を放つ。

「どわっ」

 ギリギリのところで回避するテラス。

「ノールックで、超高火力のF魔法をブッパとか……ずいぶんと、かっこいいマネしてくれるねぇ」

 小刻みの瞬間移動で、サイアジとの距離をはかりつつ、

「少し、ギアを上げようか。どこまでついてこれるかな?」

 そう言いながら、オーラを底上げしていき、


「――究極超神化――」


 さらなる高みへと至る。
 超神化状態では決して届かない絶対の領域。


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