センエース~経験値12000倍のチートを持つ俺が200億年修行した結果~(コミカライズ版の続きはBOOTHにて販売予定)

閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

60話 南大陸の絶対的覇者ゾメガ・オルゴレアム。


 60話 南大陸の絶対的覇者ゾメガ・オルゴレアム。

「今年の学生は、非常に優秀な者が複数名いると報告を受けている。そういう場合、基本的には長期化するから……ここで待つとすると、最悪、2週間以上待たなければいけない、という可能性もあるぞ」

 エレの説明を受けたドーキガンは、

「……なるほど……それは、ちょっと許容できませんね」

 そうつぶやくと、チラっと、モナルッポに目線を送る。
 その意図を読んだモナルッポは、コクリと小さく首を前にかたむけた。

「お仕事の邪魔をするのは本意ではありませんが……今回ばかりは仕方がありませんね」



 ★



 クオロロン霊山は、現在、異様な熱気に包まれていた。
 遠目からでは、さすがに分からなかったが、
 ふもとまで近づいてみれば、察しの悪い者でも、その異様さに気づける。

 霊山自体が、もともと持っている異質なオーラに加えて、
 学生たちの殺気と生命力が混ざり合って、
 バチバチとしたトゲトゲしいオーラが、これでもかと空気をよどませている。

 ドーキガンたちは、
 エレに教えてもらったルートをたどり、
 ゾメガがいる天幕へと向かった。

 天幕まで100メートルという地点にまで近づいたところで、

「人類の英雄ドーキガン・ザナルキアだな」

 ゾメガの配下の一人が、そう声をかけていた。

「通信魔法で、エレ将軍から話は聞いている。陛下がお待ちだ。拝謁を許可する」


 ★


 天幕の中に入ると、
 そこには、簡易の玉座が設置されており、
 その簡易玉座に、シワシワの老人が腰かけていた。
 老人は、静かに、ゆったりと、本を読んでいた。

 その老人こそが、ゾメガ・オルゴレアム。
 オルゴレアム帝国の絶対的支配者。
 魔物ひしめく南大陸の覇者。

 老人の姿は、アリア・ギアスの一貫。
 ゾメガ・オルゴレアムは、変身型かつ魔法使いタイプの魔人。
 ベースとなる形態を『だいぶ力の劣る老人状態』に抑えることで、『変身して本気を出すとき』のパワーが激しく増すようなビルドになっている。
 とてつもない魔力を誇っており、魔法の技能という点だけで言えば、『北大陸では最強の魔力を持つドーキガン』ですら、足元にも及ばない。

 ゾメガは、天幕に入ってきたドーキガンに気づくと、
 本を閉じて、アイテムボックスに戻し、

「……久しぶりじゃな、ドーキガン。最後に会ったのは、一年ぐらい前じゃったかな?」

「そうですね。ご無沙汰しております」

「それで、余に何の用かな?」

「実は――」

 そこで、ドーキガンは、ゾメガに、もろもろを説明していく。
 邪神がすでに降臨していること。
 邪神以外の強大な『災厄』も出現する可能性があること。
 そして、それが、聖龍王国の新しい支配者『聖主』と『バーチャ』ではないかと疑っていること。

「バーチャは『強大な力をもっており、邪悪な気配を纏っている』というだけなので、現段階では、彼が『邪神である』と断定することはできません。ただ、問題なのは、ボクたち全員でかかっても勝てるかどうか分からないぐらいの、圧倒的実力者であり、そんな人物が、決して善人ではないということ」

コメント

  • 閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

    ご心配おかけしました!まだまだ、連続記録は継続中です(*´▽`*)

    1
  • 紅月

    無事でよかったー!
    連続記録途絶えなくてよかったですね!!

    1
  • 閃幽零×祝@自作したセンエースの漫画版(12話以降)をBOOTHで販売中

    もうしわけない!予約投稿が出来ておりませんでした。本当にもうしわけない!!!

    2
  • 紅月

    今日はお忙しい感じですか…?
    お体お大事になさってください!

    1
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